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2006年10月30日

ピースボート乗船準備  読書

晴天

「感動禁止 涙を消費する人びと」(八柏龍世著:ベスト新書)

「感動をありがとう」「勇気をもらいました」と言って涙を
流す人が多くなった。元々『感動』や『勇気』は、与えられるもの
ではなく、内発的に抱くものではなかったのか?だからこそ
価値があるのではないか?・・・・・。
一体いつから「涙』は軽くなり、「感動」はお安いものに
なってしまったのだろうか?
内実なき熱狂を買い求める空っぽ人間が何故多数派を
占めるようになったのか? という疑問点から始まった
著者(元高校教師・予備校講師・東大で自主ゼミ開催)
が感動や涙が消費経済社会の中で資本の利潤の
対象となっていく現代社会の構造を分析している。
団塊の世代の「70年安保」時代から現在までの
感動と涙の変遷史でもある。戦後の歴史をこうした
視点で見るのも学ぶものがある。私的で内面的で
あり内発的であったはずの「涙」や「感動」すら
利潤の対象となってしまった現在社会の病理。
人間が人間として生きられない利潤追求、
資本に従属する人間社会が作られた。
「疎外」ということばが、現実感を持って感じられる
昨今である。

10月は12冊の読書。読書は娯楽。読書数が全く少ない。


11月2日からピースボートに乗船する。
3回の講演会の内容を準備する。同時に荷物の
整理と準備。

ソフトバンクのテレビCMを見た。何か陰湿で暗い感じだ。
命令と従属。ファシズムを本質に持っている。
孫社長の人間性が現れているように思えた。
人間を人間として見る視点がない。
人間を将棋の駒と見ている、そうしたことを通して
お金が全てとアピールしているCMに思えてしまうほど
暗い陰湿なCMだった。

投稿者 koyama : 2006年10月30日 17:08

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