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2006年07月18日

ベトナム事務所打ち合わせ・・・・・

曇天。蒸し暑い。休肝日。

朝食ブンボー(牛肉と米うどん)。

午前8時半、ベトナム事務所でバオミン・ベトナム事務所長、
税田さんと8月・9月2ヶ月のスタディーツアー等受け入れ
体制・人員配置案について詳細打ち合わせ。

現在分かっているだけで15のスタディーツアー、推計200人
の訪問者がある。「子どもの家」訪問は半日から1日程度で
あるが、山岳少数民族、日本語学校、日本料理店、
フエ平和村、関係小中高校などへの訪問も行う。
ベトナム事務所員総出の案内等の人員配置案を
詳細に検討する。


午前10時。ベトナム事務所にて日本語学校「ガイドコース」
最終卒業試験打ち合わせ。
2年間の「日本語ガイドクラス」がいよいよ終了する。
このコースの第1期生である。毎週5日間、毎日5時間の
充実したコースである。

7月20日・21日の2日間をかけて、一人20分間の
日本語会話面接試験を行う。
試験官は、校長の私、バオミンさん、ラームさん、
省観光局副局長、サン先生、税田先生、オアシスの会の
大塚さん、日本料理店手伝いの久保田さん、石岡先生の
9人。
フエの観光地のガイドの実演を日本語で行い、その内容に
ついて9人の試験官から日本語で質問を受ける。
その後、日本語ガイドを実際に行った時予想される
「様々なトラブル」の対処法について
質問を行う予定。日本語学校の先生方の
事前の準備が周到になされていた。当日の試験で
出来るだけ多くの学生が合格することを祈る。

午後12時半から午後1時半まで昼寝。

午後2時。ベトナム事務所で訪日を予定している
「子どもの家」卒業生のメンさんと面談。
訪日の細かい打ち合わせを行う。
ラームさん・バオミンさん・税田さんも同席。

持ち物・飛行機の乗り方、入管・税関の通り方などホーチミン空港、
成田空港での行動の仕方を細部にわたり図を書いて説明。
成田の入管で質問を受けた場合の説明書を私が日本語で
書いて渡す事になった。

午後4時。日本料理店で全員会議。私の不在中の5月・6月の
日本料理店での経験、問題、教訓などについて、率直な
話し合い、総括を行った。

①料理関係
  ・大塚さんがこの間60種類程の日本料理を教えた。
   現在、日本料理店でメニューに書いてある料理の
    ほとんどは子どもたちで調理できるようになった。
  ・日本料理の名前を中々覚えられない。
  ・注文伝票の扱いについて、様々な意見が出て
   当面の扱い方を決める。
  ・定刻に出勤しない調理係りの男子がいる。
   仕事なので頑張って定刻に出勤するようにしたい。
   

②接客
  ・お客さんは日本人40%、英語を使う人60%
   お客様係りのニーさん、グエットさんは
   どうしても英語の学習が必要である。
   急いで日本料理店で使う英語に特化して
   英語学習を行えるよう準備をする。
  ・ホーチミン市で3軒の日本料理店に行って
   接客の様子を見てきたが、なっていないかった。
   我が日本料理店の接客はしっかりしている。

③警備関係
  ・気分で出勤したりしなかったりということが
   常態化している。仕事なので必ず出勤して欲しい。
   日本料理店では警備員さんの仕事が必要である。
   午後2時に出勤し、日本料理店の前をきれいにする。
   玄関の掃除、自転車やオートバイの整理。
   調理場・接客関係で緊急に必要な仕事・用事などを
   率先して行う。
    午後6時からは、日本料理店前に出て、行きかう
   人々に「日本料理はいかがですか?」と声をかけ
   日本料理店のパンフレットを渡す。警備員の一声で
   お客が入店するかどうか決まるという「決定的に大事な
   仕事だ」との自覚を持って欲しい。
  ・普段着で日本料理店前に立っていては見苦しい。
   2~3週間一度は理髪屋に行くように。また、
   半袖の白いワイシャツ、ズボン、蝶ネクタイを着用し
   品の良い日本料理店とのイメージを持ってもらうような
   服装等にも気をつけてほしい。

 

1時間半の話し合いを終わり、直すべき点は直すという
意思統一を行う。

午後5時半。子どもたち、日本人スタッフ全員13人で夕食。

夕食内容。

午後6時過ぎ開店。

警備員のリー君はこの所出勤をしていなかった。
久しぶりの仕事である。今日の全員会議での話し合いを
受けて、ワイシャツときれいなズボンをはいて店の前で
お客さんに声をかけていた。
やる気満々だった。いつもこうあって欲しい。

今日は4人のベトナム人が来店。
午後9時閉店。
部屋に戻ったのは、午後9時過ぎだった。
朝8時半から午後9時過ぎまで、結構長い一日だった。

「子どもの家」の子どもたちの日本料理の上達には
目を見張るものがある。昨年の8月から様々な研修を
行ってきた。鳥取の徳岡さんや中村さんなどの料理指導
を受けながら今日まで歩んできた。
子どもたちの熱心な態度、多くの日本人の指導のお陰で
子どもたちは基本的に当面日本料理店で提供する
日本料理は自分たちで調理することが出来るように
なった。偉いものである。

今日の話し合いを受けて、当面8月と9月に限定し
午前11時~午後1時か2時までの「昼食」のための
日本料理店開店を検討している。

子どもたち、ベトナム人スタッフに様々な経験をして
もらいながら、基本的には「人を育てる」ことを目標に
日本料理店運営を進めている。
私たち自身が日本料理店の運営・経営の素人である。
素人ではあるが、智慧を絞り、体験を通して日本料理店
経営のノウハウを身に付ける努力をしている。
勤務時間と勤務態度が「不規則」で「不安定」な男子2名
についても時間をかけて説得し、経験を積ませながら
成長と自覚を待つ努力をしている。これも「人を育てる」
ということかもしれない。二人の男子の成育暦を見れば
「さもありなん」と思える所がある。せめて、私たちだけでも
二人の男子の味方となり応援団として存在することも
必要だと思っている。彼らとの付き合いは10年以上に
なる。これも何かの「縁」である。
「子どもの家」の子どもたちと付き合っていると、
物はなくても生きる意欲と力は十分持っているいるように
思われる。日本の子どもたちとどちらが幸せか?
考えてしまう。


投稿者 koyama : 2006年07月18日 21:38

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