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2006年02月15日
日本料理店『正式』開店
晴天
気温30度。かなり汗ばむ。とても過ごしやすい気候。
今日は日本料理店の正式開店日。
昨年9月に仮開店した日本料理店だったが、トンチンカンホテル
全体改装のため正式開店が遅れていた。数日前に
トンチンカンホテル全体の増築改装が終了し、既に出来上がった
いた日本料理店も公式開店の運びとなった。
お陰様でこの5ヶ月の間に各種日本料理の講習も行い、
内田さん、徳岡さんなど多くの「ボランティア」日本料理講習会
が行われ、ホン店長をはじめ「子どもの家」のイン君、
ニーさん、グエットさん、トゥーイさんたちの日本料理店への
理解が深まった。
同時に日本語教師の松下さんが日本語の接客指導を、
中村さん・石岡さん・税田さんたちが、調理実習、
台所整備などを手伝ってくれた。
日本料理店建築、経営の方針、開店へ向けての諸準備、
料理の講習、料理内容の選定など、開店へ向けて、
様々な準備が必要だった。
日本料理店開店にあたり、関係者が全て「素人」というのも
なかなか大変なことである。日本料理店について
何一つ知識のない人間がとにかく開店に漕ぎ着けたという
ことは立派なことである。関係者の皆さんに心から感謝したい。
これで「子どもの家」の子どもたちの自立と財政自立に向けて
また一歩近づいたと自負している。
朝7時過ぎから開店の準備に入る。
●開店準備:日本料理の仕込みをするイン君
●食材買い込みなど全体の運営に腐心しているホン店長
●「子どもの家」の子どもたち『3人娘』
調理・接客担当
●今日は終日、子どもたちの接客マナー・ことばなど細かい
所まで付きっ切りで指導していた松下先生
●裏方として活躍したソン君。
ソン君に生ビールの注ぎ方を教える徳岡さん
●台所で食事を作る税田さんと徳岡さん
●昨年8月から日本料理の作り方、食材選び、食器買い付け
日本料理店内装飾などに活躍した中村先生・石岡先生
午前11時の開店を前に日本料理店内は「戦争状態」。
料理の仕込み、店内の整理、食器の準備など・・・。
日本語教師やベトナム事務所、子どもたちの協力体制
がしっかり出来ている。あれよあれよと言う間に
準備が整う。この5ヶ月間、中村先生や松下先生などの
見えない準備の賜物。
午前11時に開店合図のために『のれん』『提灯』を
店頭に掲げる。
日本料理店正式開店第一号のお客様は
平本兄弟ご夫妻4人。平本さんはこの火焔樹日記を
ご覧になり支援者になってくれた方。2月5日の
JASS第12回総会にも来られている。
●日本料理店第1号の記念すべきお客様
午前11時入店。早速7人がけの出来る「堀ごたつ」式
の個室へ案内。
生ビールといくつかのおつまみ。著蕎麦サラダなど。
午前11時半頃には、地球の歩き方ツアー(9人)が来店。
一気に忙しくなる。台所も接客係りも注文を聞き、急いで
準備をはじめる。接客係りは水をだしたりと忙しい。
●地球の歩き方ツアー来店
●ホン・ニーさんも一生懸命接客の努力。お客さんの注文を
しっかりと聞き、水や食器などを配膳する。
●お客さんの注文を聞き、配膳するグエットさん
今日のメーニュー
●豚肉と上げ春巻きの前菜
●なすの煮物
●小口トンカツのおろし和え
●茶蕎麦サラダ(鳥取の徳岡さんの指導)
●白菜とエビの炒め物
●お袋の味「カレー」
午後12時20分に福島大学ゼミ生関係者8人が
来店。
午後2時頃、全てのお客さんがいなくなる。日本料理店関係者は
遅い昼食。その後、片付け。反省。全ての作業が終了したのは
午後5時過ぎ。
今日は21人の来客。
初めてお金を頂く仕事をした。これから「実践」しながら
少しずつ「手順」を学んでいくことになる。
昨夜、フエで始めてのフダビールの「生ビール」をセットした。
これは私の長年の念願でもあった。昨年の夏から
フダビールと交渉しやっと開店前日に設備することが
出来た。今まではビンビールか缶ビールしかなかった。
これで我が日本料理店で、本物の生ビールを
飲むことが出来る。
1杯いくらにするのか、諸説乱れ飛び決まらず。
最終的に平本さんたちが帰られる時点で2万ドン(150円)
という暫定値段を設定した。
とにかく長年の念願だった日本料理店が正式に開店した。
ここまで作り上げた多くの関係者に皆さんに心から
感謝したい。
私のモットーは「百の理屈よりひとつに小さな実践」である。
とにかく百万遍のお説教を繰り返しても何も生まれない。
実際に行動するということは本当に勇気がいることである。
未知の分野への挑戦へ情熱をもつこと、同時に
情熱そのものを持続する気力が必要である。
何度も起こる困難を必ず解決する気力と体力も必要で
ある。ベトナム事務所関係者の皆さんがそうした見えない
努力をした結果の開店だと思っている。
今後も経営がうまくいくのか心配ではある。
1ヶ月後にはトンチンカンホテル前に5つ星の高級ホテルが
完成する。そのホテルの中に京懐石料理店が出来ると言う。
この高級日本料理店とどう付き合い、我が日本料理店を押し
出していくのか、お客さんにのニーズに応えた料理をどう作って
いくのか、子どもたちにどうのようにして力を付けてゆくのか・・・・・
日本料理店だけでも課題は山積している。
ベトナム事務所スタッフと協力して難題に立ち向かって
行く決意である。
火焔樹日記読者の皆さんでフエへお越しになる際には
お立ち寄り頂ければ幸いである。
住所 34 TRAN CAO VAN HUE
★ チャン・ティエン橋、モーリンサイゴンホテルの
近く。3月15日に落成する17階建ての高級ホテルの
まん前。フンボン通り。
投稿者 koyama : 2006年02月15日 09:36
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