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2005年12月16日
「子どもの家」メンさん自立へ:日本料理店実習
終日雨。
午前7時、朝食。
トンチンカンホテルの隣の携帯電話屋と少し先の携帯電話屋に
泥棒が入った。今朝午前3時頃、トンチンカンホテルの隣の
携帯電話屋の入り口ドアを破って泥棒が侵入。家主が物音に
気づき、入り口に来て泥棒を見つける。泥棒は逃げる。
今朝はトンチンカンホテルの両隣の家々を地元の警察官が
実況検分。多数の警察官が出ていた。
トンチンカンホテルの玄関で寝ているリー君にも「犯人」の嫌疑
がかけられる。警察官に「身分証明書」の提示を求められたが
もっていない。IDカードがないので、トンチンカンホテルでの
宿泊届けも出来ない。形の上では、住所不定となっている。
今年の5月頃、「子どもの家」を通して警察にリー君の
身分証明書(IDカード)の発行を申請しておいた。
急いで「子どもの家」へ行き、ロック寮長に地元警察に行き
IDカードをもらってきてもらう。
リー君にIDカードを渡す。リー君の本籍は「子どもの家」と
登録してある。急遽、リー君のトンチンカンホテル居住届けを
出す。
ドイモイ政策の中、経済のある程度の発展の中で
人心も乱れてきている。今年の春には、トンチンカンホテル
近くの携帯電話店に強盗が入り、店員を刺殺した。
段々とフエも物騒になって来ている。ホーチミン市は
既に相当荒れているが・・・・・。
午前8時、トアン君と話し合う。トアン君(ラームさんの弟)は
2006年1月2日に日本へ行く。ブライセンという会社の
藤木社長の招待。日本語学校で勉強し、その後、IT専門学校へ。
更にブライセンでの仕事と今後7年間ほどに日本滞在となる。
藤木社長が私たちを支援する一環としてトアン君を日本に
招待し、IT技術を身につけさせるとのこと。既に兄のホアン君
も4年間藤木社長の招待で日本にいる。今年の4月から
ブライセン(コンピュータのプログラミング・組込み技術等)で
実習している。日本にもこうした心のある経営者がいる。
藤木社長に感謝。
1時間ほど、日本での生活について、問題が起こった時の
処理、日本の生活習慣などを話す。
午前9時過ぎ、「子どもの家」へ。9月からフエ経済大学に
入学した「子どもの家」のメンさんと会う。
メンさんの自立(退所)のため、下宿を見に行く。
ラームさんの実家へ。「子どもの家」からオートバイで15分。
少し田舎に入り、川の縁にあるラームさんの実家へ行く。
ラームさんのお母さんと懇談。メンさんもラームさんの実家
に下宿し、そこから大学へ通うことを決める。近日中に
退所式を行う予定。
雨の中、「子どもの家」→ラームさんの実家へオートバイでいく。
体はびしょ濡れ。風邪を更に悪化させた感じ。
●ラームさん実家で。ラームさんのお母さんと面談。
●ラームさん実家応接間
●ラームさん実家庭
午前0時半、トンチンカンホテル。今日は日本料理店の
実習。「子どもの家」日本語教師の松下先生が責任者
で料理実習を行う。
●料理人のターオ君と松下先生
「子どもの家」訪問の戸取さんが半日料理ボランティア。
「牛丼」の作り方を教えてくれる。ホン店長、子どもたちは
牛丼の作り方を習い、一緒に作る。ポテトサラダ。
魚の塩焼き。
私は急いでジャガイモとたまねぎの味噌汁を作る。
冷蔵庫で一晩寝かせておいた「手作り納豆」とぬか漬けを
だす。「手作り納豆」は納豆菌を入れすぎた。匂いが強い。
牛丼は本当に美味しく出来ていた。半日料理ボランティアの
戸取さんが丁寧に「牛丼レシピ」を手書きで書いて来てくれた。
これで実習後にベトナム人スタッフが「自習」出来る。
料理レシピと半日料理ボランティアをしてもらえると
一番ありがたい。日本料理店のスタッフも
牛丼作りを習得。今後もこうした形で自分の得意な家庭料理を
1品、日本料理店で教えて欲しい。戸取さんのようなボランティアを
是非お願いしたい。これでかなりレパートリーが増える。
家庭料理「子どもの家」は、専任の日本人料理人を置かず、
全て手作り。素人の私たちや「半日料理ボランティア」の
皆さんの力で時間をかけて子どもたちやベトナム人スタッフを
育てて行く。人づくり日本料理店である。
●戸取さん仕込みの牛丼
●昨夜午後6時に漬けたぬか漬が17時間後においしく出来た
●さわらの塩焼き
●ジャガイモとたまねぎの味噌汁(煮干の出汁が強かった)
●日本人が「うるさいお客」になり接客の実習
●お客役の税田さんと警備員のリー君
悪寒と倦怠感。立っているのが辛かった。
午後4時半、フエ市人民委員会へ。ニエン外務部長と懇談。
いくつかの問題について意思統一。フエ市・フエ省との
微妙な問題について突っ込んだ話し合い。
フエでは気候の変化と寒さのため風邪など体調を崩している
人が多い。バオミンさんの奥さん、お父さんなど・・・・・。
私もあまりエネルギーが出ない。話をするのが少し辛い。
少しの音でも頭がガンガンする。音と匂いに弱い。
夕食後、早めに横になる。食事と休養しか対策はない。
お灸を足に据える。
フエでの生活は文字通り「自己責任」。
体調の悪い時に限り、様々な悩ましい問題が起こり、
休んでいられない。また、横になっていても心休まらない
ことが多い。人生の皮肉。
日本に大寒波が襲来しているようだ。小樽や福島は
どうしているのだろう?東京も寒くなったのだろう・・。
投稿者 koyama : 2005年12月16日 19:27
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