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2005年12月11日

終日トンチンカンホテルは工事

一日中雨。気温16度。

今夕、東京では初雪を観測したそうだ。
日本もいよいよ本格的な冬に突入。

午前9時半起床。この4日間程の活動で疲れる。
ゆっくりと入浴。20分。
一昨日ぬか床から取り出し冷蔵庫に入れておいた「大根」
とするめでフダビール3缶。
NHKのど自慢を見る。下手なドラマなどを見るよりは、のど自慢
の方が面白い。そこには「人間」がいる。この世のどこか
で何十年も生きてきた人間がいる。少しの感動がある。
歌がうまいか下手かではなく、今生きている様々な
人間がいる。

今日は日本事務所会議。バンベー1700通の発送作業を行う。
山西、寒河江、内田、高橋、原田、野村、小山、藤原(佐藤)、
石崎、原、須賀田、広瀬、木村、福田の皆さんに感謝。
1年間日本語教師をし、帰国した原かおりさんが帰国報告を
行う。原さん、日本語学校での活躍ご苦労様でした。

昼寝をしようと思ったが、朝7時前から工事。おまけに隣接して
いる隣のホテルも工事。トンチンカンホテルでは、金属棒を
かなづちでうち、壁に穴を開けているのか、壁を崩しているのか
、ドンドンドンという体を震わせるような音が響いてくる。
グラインダーで金属か硬い石を削る音がする。
日曜日の朝位はゆっくり寝かせてもらいたいものである。
グラインダーのキーンとした音、金槌のドンドンドンと言う音は
緩慢な「拷問」である。到底寝ていられるものではない。
そのうち頭が痛くなり、イライラしてくる。私は音が嫌いだ。
特に大きな音、騒音、キーンとする音、コツコツコツと延々と
続く音・・・・。

隣接するホテルの宴会場で結婚式。昼頃から延々とカラオケ
が続く。ベトナムはとにかく音を右一杯に回す。
これでもか? というほどの音量でカラオケをする。これも
拷問のようなもの。生半可ではない音量が延々と半日続く。

「マルクスだったらこう考える」(銭場昭弘著:公文社新書)
を読む。著者は神奈川大教授。
マルクスが現代に生きていたら今おこっている諸現象を
どう考えるだろうか、という問題意識で書いた本。
趣旨はこれからマルクスの出番だということ。
ロシア社会主義、レーニン主義、スターリン主義の誤りを指摘し
本当の共産主義社会は今まで言われているものではない、
それらは、レーニン、スターリン、毛沢東などによって変質された
共産主義のイメージであると述べている。
詳細にマルクスの原著を紐解き、けしてマルクスは
ソ連・東欧などの社会主義のような社会を目指していなかった
と述べる。グローバリゼーションを悪のように言うが、
逆説的に言えば、グローバリゼーションの行き着く先は
世界の人間の共同体。
マルクスの描いた共産主義社会だという。
先進国の中流階級と自認している層が崩壊していく、
海外への工場の移転、資本移動の中で、結局は
先進資本主義国の「中流階級」の所得は、海外の
低位所得に平均化されていく。先進国に海外動労者が
流入し、国際化(グローバリゼーション)が進行する。
これから50年、100年先の世界を想定している。
一読の価値のある書。

夕食。TAKE OUTのコムデイア(65円)。ご飯の上に
野菜炒め、豚の煮物、海老の煮物、たけのこの煮物
などがのる。店で好きなおかずを乗せてもらいトンチンカンホテル
で持ち帰り。おかずをおつまみにビールを少し。

ビールを飲みながら「教育評論」3月最終号の原稿を推敲。
不満が残り、後日書き直す予定。

今日は1日雨。夕食を買いに外へ出る以外は室内にいた。

NHK海外衛星放送はごった煮の放送である。
大人も子どもも誰も「こぼさず」に放送するというもの。
CNN、BBC、フランス、ドイツなどの海外放送がニュースを中心に
大人向けなのに比べてNHKは特異な放送局である。
お陰で日本では見ないような番組も「強制的」に見せられてしまう。
そうして仕方なく見せられた番組で意外に面白いのが
NHK教育テレビである。面白いという意味は相当自由に実験的な
内容を放送していること。特に幼児番組は面白い。
今日は「おかあさんといっしょ」特別番組。「あそび だいすき」。
・みんなとあそぼ。
・そうきんかけレース。
・でこぼこフレンズ。
・おすしすしすし。
・うちのびじゅつかん。
・イチジョウマン。
・くるくるヘリコプター。

2分か3分ごとに内容を変える。私も飽きずに見ている。
これが結構面白い。これからこうした番組を見た
子どもたちが育ってくる時代が来るのだ。
NHK教育の「おかあさんといっしょ」はお勧め番組。
つまらないバラエティーやワイドショーなどよりは
面白い。かなり水準の高い芸術家が子どもたち向きに
工夫して作った番組のように思えた。芸術的水準は
かなり高い。
日曜日に強制的に見せられる「少年倶楽部」という
小学校の学芸会以下の番組に比べるとはるかに
質が高い。子どもたちには良い番組である。
小中高校生になると「少年倶楽部」のような学芸会
以下の番組しか見られない若者に「可愛そうに」
との一言をささげたい。
義経役の何とかという歌手が出ていたが、
義経の脇役の素晴らしさに比べ、あなたは学芸会以下です、
せりふの練習をしっかりしてください、あなたが一言しゃべると
番組がしらーっと白けてしまいますと言いたい。
「少年倶楽部」をNHK衛星放送から追放して欲しい。
代わりに1時間ものの落語を放送して欲しい。独断的偏見だが。

投稿者 koyama : 2005年12月11日 18:43

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