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2005年11月29日
終日、仕事・国会中継を見る
晴天。
メール事情。朝からメールはストップ。
昨日、ターオ君と作った「ぬか床」。毎朝8時と夕方6時に
かき混ぜることになっていた。午前8時、日本料理店でターオ君を
待つがとうとう現れず。兄のリー君に呼んでくるように頼む。
「寝ています」とのこと。仕方なく私が掻き混ぜる。
改めてリー君に頼みターオ君を呼び出す。30分後にやってくる。
ごちゃごちゃ言い訳をしていたが、言い訳は一切聞かない。
「午前8時にぬか床を掻き混ぜるという約束をし、それは同時に仕事」。
どんな事情があっても仕事はきちんとしなければだめ、と注意。
今からぬか床を掻き混ぜるように言う。ターオ君、ぬか床を掻き混ぜる。
些細なことではあるが、「社会に出ること」「仕事をする」という意味を
ぬか床作りを通じて考えさせようと思う。これから1週間、毎日2回
ぬか床をかき混ぜる。1週間後、醗酵し「臭く」なる。
それから食用のぬか漬を始める。毎日臭いぬか床を2回掻き混ぜる。
臭くて嫌な面もあるが、それが仕事。そうしてお客さんにぬか漬を
だし、喜んでもらう顔を見て、「嫌な仕事」が同時に「喜び」にもなること
を体験して欲しい。
と思い午後6時の「かき混ぜ」を待ったが、とうとう、またもや来なかった。
この男は人の話をどう聞いていたのだろうか?
明朝、再度、呼び出しお説教。
午前9時、ベトナム事務所へ。
ベトナム事務所では、日本語教師の松下先生が日本料理店の
ホンニーさん、グエットさんに接客用の日本語を教えていた。
●接客の練習
●料理の本を読んで日本料理店名の勉強
「教育評論」3月最終号の原稿のあらましを書きあげる。
1600字。締め切りは1月初旬。もう少し温めておき
再読し修正の予定。
昼食は「チャオバンカン」(小麦粉で出来た煮込みうどん)
午後12時、昼寝タイムに入り、見るとはなしに
NHK衛星放送を見る。
衆議院国土交通委員会を中継していた。耐震強度偽装問題
での参考人質問。見るとはなしに見ていたが、段々引き込まれ
結局2時半の全ての中継を見てしまった。
この半年のNHKの全ての番組の中で一番「面白かった」。
面白いというのは、被害者には失礼な表現かもしれないが、
興味深いものだった。内容はもちろんだが、6人の参考人の
人間性がそれぞれにでていた。安上がりに作られている
現実離れしたドラマを見るより何十倍もの真実のドラマ、
人間ドラマがあった。
主役は開発会社「ヒューザー」の小嶋社長。始めは
殊勝に反省したかのような態度だったが、議員に
追求され始めると「本性露呈?」。「国交省が・・・」
などと怒鳴り始める始末。顔をみてとやかくいうのも
失礼な話ではあるが、それでも何となく「怪しい雰囲気」
が漂っている社長さんではある。テレビに大写しになった
ヒューザーの社長さんの目のあたりが、「みのもんた」に
そっくりだった。何となく胡散臭い雰囲気が漂っている。
その対極が民間建築確認会社「イーホームズ」の
藤田東吾社長。若く、きちんとした身なり。身だしなみも
しっかりしている。話は饒舌。いかにも自分は被害者
の一員であり問題の発見者・告発者でであるかのような
話し振りである。しかし同社は避難路などに問題のある
建物にも建築確認を下ろし、今年十月に東京・品川区から
建築確認を取り消されるという「前科」がある。
木村建設社長さんは、ほとんど質問すら聞いていない
かのような態度である。ピントは外れっぱなし。
責任を感じているとの態度すら示さなかった。あまりに
トンチンカンな答えに同社東京支社長が社長の答弁を遮って
答えている場面などは噴飯物。東京支店長はいわゆる
「とかげのしっぽ」のような人に見えた。真面目な人なの
だろう。木村社長の罪を一手に被ることが自分の生きる道
であるかのような確信犯的・使命感をもった態度である。
こういう人がそのうち大変な道を選んでしまうのである。
一番弱そうな人。
などと2時間半、人間像を想像しながら見させてもらった。
こんな見方は失礼なのかもしれないが・・・・・。
久々に生身の人間模様を見た思いである。
記者会見で小泉首相が今日の参考人質問の感想を
聞かれていた。「再発防止が大事」を繰り返していた。
武部幹事長の「悪者探し」発言は問題外としても、
政府の対応が無責任という批判は免れない。
そもそも「官」が建築確認をして国民の命と財産を
守るという責任を持っていた。小泉首相の大好きな
「官から民へ』路線で、建築確認という大事な業務が
民間にも開かれた。民間は営利が目的。
小泉首相にも責任の一端があることへの自覚が
全くない。他人事である。いつものことではあるが。
投稿者 koyama : 2005年11月29日 11:43
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