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2004年11月29日

フエ洪水救援活動開始

午前8時半、ベトナム事務所で新人日本語教師の中村友香さん
を全ベトナム事務所員に紹介。これから1年間、身体に気をつけて
日本語教師として活躍して欲しい。

●ベトナム事務所全員集会で中村さんを紹介

●自己紹介する中村友香さん


午前9時半、「子どもの家」へ水害被害の実態を視察に行く。
セン運営委員長が出勤していた。センさんも家が浸水し
今まで舟で出勤していた。
●「子どもの家」の水害被害の実情を聞く


「子どもの家」には20cm程の浸水があった。また、3日間にわたる
豪雨のため、食堂とA棟との間の屋根が破損し、雨漏りがひどくな
った。直ぐに屋根の緊急補修をすることとした。
「子どもの家」の子どもたちに被害はなく、元気に生活して
いた。ひとまず安心。
●「子どもの家」の庭には20cmほどの浸水があった。


ベトナム人スタッフの自宅は大きな被害を受けた。
1m程度の浸水があり、泥水で家具などに大きな
被害を受けた。
被害状況にあわせてJASSとして緊急救援金を贈呈した。
・セン運営委員長(1mの浸水)
・ロック寮長(1、3m)
・ニエム寮母(1m)
・マンコンピュータ教師(1、3m)
・ティエン寮母(1m)
・マイ寮母(1m)
・キムアン寮母(30cm)
・ハン寮母(10cm)

午後2時半、在宅支援で大きな被害を受けた子どもたちの
家を訪問・激励し、緊急救援金を手渡した。
今回の水害で一番大きな被害を受けたフエ市内にある旧市街の
フーハウ地区・フーピエップ地区へ行く。王宮とフォン川支流
の間にある低湿地帯である。この地区は貧困家庭が多く
数メートルの浸水があった。
●町中が泥に覆われていた。市民は自力で泥を排除

はじめにフーハウ地区のHIEU君(16歳)の家を訪問。
HIEU君は左手足に障害があり、母親と二人暮らし。
フォン川支流に沿って建築された市営住宅に住んでいる。
1、5mの浸水があった。万一洪水があった場合、
逃げることが出来ないので、1階の家の天井近くに避難場所
の中2階を作って欲しいとの依頼が今年になってあり、
中2階を作った。今回、急激な浸水で逃げ場を失ったが
中二階に逃げて命を取り留めた。
洪水が始まった頃、警察が一軒一軒の家を訪問し、急激な
浸水の可能性があるので気をつけるようにとの注意をして
回ったとのこと。HIEU君母子も急激な浸水に備え、中二階
に逃げていたとのこと。1999年のフエ大洪水の教訓を
フエ市警察はしっかりと学んでいた。現在、近くの市場が閉鎖され
ていて食料品などの買い物が出来ず、遠くまで行かなければなら
ないので困っているとのこと。
●HIEU君の救援金を手渡す

次にフーヒエップ地区のNHIさんの家へ。
やはりフォン川の支流に面して家があった。
1999年の大水害で家の中に2mの泥が入り、生活が
出来なくなり、小さな家を一軒私たちが増築したkとがある。
今回も家の近くまでは行けたが、1m以上の泥が家の周囲
に堆積し、家の中まで行けなかった。泥を撤去している作業員
の人に緊急救援金を渡してもらう。
●1、5mの泥に囲まれて家の中に入れなかった。

●緊急救援金は泥を排除していた「作業員」の人に渡し3メートル先に
 いるNHIさんに渡してもらう。

最後にKHOA君の家へ。チーラン通りの横道にある
低湿地帯。1mの浸水。2日間家にいられずに
知り合いの家で過ごす。フーハウ中学校に通っているが
現在でも中学校は閉鎖されたまま、登校できない
状況である。緊急救援金を渡し生活の再建のために
頑張るよう母親と2人に子供を励ます。
KHOA君の家には近所の子どもたちが集まっていた。
今日から日本語学校を再開。
明日も水害被災者の支援を続行する。
●KHOA君の家の中で

投稿者 koyama : 2004年11月29日 22:15

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