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2004年11月30日
フエ水害救援続報
今日も引き続き「フエ水害救援」活動を行った。
午前中、フエ市人民委員会外務部事務所を訪問。
フエ水害の実情と今後の救援問題について、ニエン外務部長、
クン外務副部長と懇談。ベトナム事務所からは、私、
ミン・ベトナム事務所長、ラーム。
●フエ市人民委員会外務部も水位1mの浸水(やっと今日活動再開)
●フエ市人民委員会外務部長・副部長と「水害支援」の打ち合わせ
フエにベトナム副首相と元農業大臣(現水害対策委員会委員長)が
視察に入ったとのこと。水害の最盛時には13万4千人が被災し
救援を待っていたそうだ。現在は市内の水も大方引いて、
泥の除去作業に力を入れている、更にフエ市郊外の農村、ナムドン
などの山岳地帯で行方不明の人がいるとのこと。
フエ市人民委員会は行政として全体的な救援活動を行い、
JASSはNGOとして、行政の大きな網の目から漏れる個々の
被災者を個別・具体的に救済することとした。
午後は奨学金を贈呈し、昨年まで「子どもの家」の子どもたち
が多く通っていた「ヤーホイ高校」を訪問。ヤーホイ高校は
フエ市内の一番低湿地地帯である「フーヒエップ地区」にある。
学校の近くは50cm程の泥にまみれ、ミン・ベトナム事務所長
の運転するオートバイは何度もハンドルを取られ、転びそうに
なった。
●路上では「泥」を運ぶ手押し車が目立つ。復興が進み始めた。
ヤーホイ高校では、校長先生と二人の副校長先生と
水害の実情、生徒の被害の実態などの事情を聴取。
50%以上の生徒が農村から来ているため、浸水等の
被害を受けている生徒がかなりいるとのこと。
今日は、1日生徒先生で学校の清掃。
洪水は、1mほどの浸水となったそうで、1階の教室、教員室
などは被災。教室、教材教具の全てが泥まみれになってしまった。
●1m以上の浸水の後
夕方、「子どもの家」の卒業生で現在はフォンザンホテルの
厨房で仕事をしているTHUYさんを訪ねて水害被害の実情を
聴取。同時にTHUYさんを支援している中野亜里先生から
THUYさんへのお土産を渡す。様々な人生の苦労があったがが、
THUYさんは、「子どもの家」で生活。その後料理の勉強をし
私の紹介でフォンザンホテルの厨房に見習いとして臨時採用。
今では正規採用となり、月給も80万ドンもらっているそうだ。
家賃が30万ドン程なので立派に生活して行ける月給となった。
THUYさんも「子どもの家」に最初に入所した「第1期生」である。
先日訪日したSON君と一緒に「子どもの家」で生活した仲間。
明日からフエ市内、フエ省郊外、明後日はクアンビン省へ
水害被災者の支援に行く予定。
投稿者 koyama : 2004年11月30日 21:31