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2004年03月23日

ベトナム事務所員会議

午前8時、ベトナム事務所に2人の大学生がやって来た。仙台から。3月10日に放送されたテレビ大阪「ボランティア21」を見ての来訪。
午前8時過ぎ、ベトナム事務所員会議。
午後3時、セン「子どもの家」運営委員長と懇談
左(2人のベトナム事務所来訪大学生)
中(ベトナム事務所員会議)
右(セン「子どもの家」委員長と懇談)2人の来訪者ベトナム事務所セン打ち合わせ

午後7時、「静岡フエ青年交流会館」付属日本語学校中級コースを視察参観。

左(坂本文子先生)
中(日本語学校中級コース)
右(子どもの家卒業生ハン・タンさん)坂本文子様中級クラスタン・ハン

午前8時過ぎ、ベトナム事務所員会議。
●主な議題は、日本語学校の改編問題。現在、行われている「静岡フエ青年交流会館」付属日本語学校の内容を若干縮小し、トゥアティエンフエ省付属観光局より依頼されている①日本語ガイド養成コース②レセプショニスト養成コース ③レストラン日本語要員養成コース(②③は今後の話し合い次第)の開設について。関連する様々な問題があり、日本語学校担当の福田もえ子副代表、西山・坂本日本語教師の意見も聞きながら意思統一。こうして新しいことへの挑戦はいつものことではあるが、大変なエネルギーを要する。今後トゥアティエンフエ省観光局長、トゥアティエンフエ省付属観光学校長などとの懇談・打ち合わせ。フエ市人民委員会との打ち合わせ、新規にベトナム人日本語教師の採用、各コースに見合ったカリキュラムの作成、新規日本人教師の手配と配置など多くの準備が必要である。この11年間、私がフエで行ってきたのは、こうした新しい道への挑戦である。現状維持が一番楽である。新しいことへの挑戦は、どんな小さなことでもやってみると大変なことである。私たちベトナム事務所が今フエで行おうとしている日本語学校改編諸準備は、どこの学校をまねることも出来ない課題である。自分たちの目と頭を使い、自分たち自身で作りあげてく作業である。
●3月25日(木)午後8時50分にフエ着の新しい日本語学校の先生である橋本美智代さんの受け入れ諸準備の打ち合わせ。机、パソコン、仕事内容の説明担当、各級機関への紹介担当など。
●当面の訪問者への対応・分担

午後3時、バオミン・ベトナム事務所長と共に「子どもの家」へ。セン運営委員長と懇談打ち合わせ。
午後4時過ぎ、ベトナム事務所で緒方萌さんと大学進学問題で話し合う。
午後7時過ぎ、「静岡フエ青年交流会館」付属日本語学校中級コースの授業を参観。坂本文子先生の指導で授業は進んでいた。昨年4月に初級を開始し、昨年10月から1年間の中級コースに入っている。
生徒の中には、11年前のチーラン通り「子どもの家」から一緒だったハンさん、タンさん姉妹もいる。あれから11年。二人とも刺繍を勉強し、しっかりとした大人に成長した。こうした日本語を勉強している所を見ることはJASS活動の一つの到達点としての記念碑的な意味もあるように思う。

「続 昭和史のおんな」(澤地久枝著:文春文庫)
読了。池袋西口JR構内地下に小さな「古本屋コーナー」がある。1冊100円で叩き売りのように本がおいてあった。その中に上記の本があった。1986年発行。一読の価値のある本だ。
特に「アジア太平洋戦争」で夫を戦地に奪われた妻の記録は圧巻だった。戦後、海外から引き上げてきた日本人は660万人を超す。その中には、我が家も入っている。1950年時点で34万人の兵士などが未帰還となっている。つまり、一銭五厘の「召集令状」で強制的に海外へ送られ死亡したかどうかも不明な人たちである。その多くが日本に妻や子どもたちを残して「徴兵された」兵士だ。1960年、厚生省(当時)は、「戦時死亡宣告申し立ての促進」という通達を出し、海外へ兵隊に取られ未帰還者となった兵士などに「死亡宣告」をするよう促している。1961年、「死亡宣告該当者予定者」とされた留守家庭4000件が「死亡宣告」を拒否し、夫、父親の帰国を待っていたという。
小林多喜二の地下活動を支えて女性たちの記録もある。
岩田義道は34歳で警視庁に捕まり、拷問で虐殺。遺体は口のまわりに6つの釘の痕があり血が滲んでいた。小林多喜二も築地警察署に捕まり拷問によって虐殺。拷問で睾丸が裂け、門歯が2本折られ、のど仏が折れていた。二人とも「戦争反対」を叫んでの拷問虐殺である。
今、私たちは「戦争反対」を叫んでも虐殺されることはない。声を上げるときである。小林多喜二や岩田義道のような時代にならないうちに・・・。

投稿者 koyama : 2004年03月23日 19:22

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