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2015年05月26日

自宅休養:NHKTVで「党首討論」を見る

終日、自宅で休養。

今後の2つの講演会の内容を考える。

この1週間分の「朝日新聞」をまとめて読む。

何だか空恐ろしい時代に入って来た。

70年前の1945年8月15日に敗戦し、再び戦争をしないと
決意した我が日本である。

安倍内閣が次から次へと打ってくる「手」は、戦争をする日本国
作りと断定しても良い状況になって来ている。

先日、NHKで「党首討論」を見ていた。

共産党の志位委員長が、安倍首相に「ポツダム宣言を読みましたか?」
と質問すると「つまびらかには読んでいない」と答弁した。

『つまびらか』とは「くわしく明らかなさま。こまかい点まではっきりして
いるさま。』と辞書にはある。

安倍首相は「ポツダム宣言」については、詳しくは知らない、
と答えている。

安倍首相の政治的原点は「戦後レジームからの脱却」である。

レジームとは「体制。制度。政治形態。政体。管理体制」と
辞書にある。

大雑把にいえば、戦後体制(憲法9条を起点として平和・人権・
武力放棄・戦争をしないで外交で解決する)という体制である。

戦後日本の政治体制から脱却すると言いながら、戦後の
日本の出発点である「ポツダム宣言」を読んでいないという
何とも「情けない」「無知」な首相ではあるが、その首相に
国民が振り回されている現在の日本の政治状況に強い憂慮と
危険を感じている。

以下、1945年7月26日に「英米中」による「ポツダム宣言」

1.吾等(合衆国大統領、中華民国政府主席、及び英国総理大臣)は、吾等の数億の国民を代表し協議の上、日本国に対し戦争を終結する機会を与える。
2.3ヶ国の軍隊は増強を受け、日本に最後の打撃を加える用意を既に整えた。
3.世界の自由な人民に支持されたこの軍事力行使は、ドイツとドイツ軍が完全に破壊されたと同様、日本と日本軍が完全に破壊される事を意味する。
4.日本が軍国主義者の指導を引き続き受けるかそれとも理性の道を歩むかを選ぶべき時が到来したのだ。
5.吾等の条件は以下のとおりであり、これについては譲歩しない。執行の遅れは認めない。
6.日本を世界征服へと導いた勢力を除去する。
7.第6条の新秩序が確立され戦争能力が失われたことが確認されるまでの日本国領域内諸地点の占領
8.カイロ宣言の条項は履行されるべき。又日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国ならびに吾等の決定する諸小島に限られなければならない。
9.日本軍は武装解除された後、各自の家庭に帰り平和・生産的に生活出来る。
10.日本人を民族として奴隷化しまた日本国民を滅亡させようとするものではない。一切の戦争犯罪人の処罰。民主主義的傾向の復活強化。言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立されること。
11.日本は経済復興し、課された賠償の義務を履行するための生産手段のみを保有出来る。戦争と再軍備のためのそれは認められない。
12.日本国国民が自由に表明した意志による平和的傾向の責任ある政府の樹立。これが確認されたら占領は解かれる
13.全日本軍の無条件降伏。以上の行動に於ける日本国政府の誠意について、同政府による保障が提供されること。これ以外の選択肢は、迅速且つ完全なる壊滅のみ。

ーーー

上記13項目を日本政府は1945年8月14日に「受け入れ」
8月15日の天皇の「放送」に至った。

安倍首相の「ポツダム宣言をつまびらかには読んでいない」=
「きちんとは読んでいない」発言は、安倍首相の「戦後レジーム
からの脱却」路線が如何ににでたらめか、が分かる。

自民党の元幹部である「野中広務氏」「古賀誠氏」
「加藤紘一氏」などかなりの「保守派」の政治家・元政治家
が安倍首相の現在の行動に「憂慮」を表明している。

国会討論を聞いていても、安倍首相は「世界中、どこへでも
自衛隊を派遣する」と理解できる答弁をしている。

投稿者 koyama : 2015年05月26日 16:05

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