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2015年03月11日

5人の子どもたちの退所式:ユンフエ市共産党委員長来訪

快晴

午前6時起床。体がだるい。咳と痰がひどい。
体中に小さい赤い発疹が出ている。

午前7時朝食。「チャオ・バイン・カイン」(小麦粉麺)


午前8時半、バオミンさんが宿舎までオートバイで
迎えに来てくれる。

「子どもの家」で5人の子どもたちの退所式を行う。

5人とも既に大学を卒業したりし、年齢的には
自立する年である。そうした理由があり、5人とも
里親からの里親寄金を頂かず、JASSベトナム事務所
の費用で「子どもの家」や在宅支援を行っていた。


ハーさん 14年間「在宅支援」をしていた。
生得的な発育不全の障害がある。
フエ高等師範大を卒業した時点で、自立する年齢という
ことで里親寄金を終了し、就職活動にはいる。
しかし、どの幼稚園でも「発育障害」を理由に採用をして
くれない。23歳になる。今日、正式に在宅支援の終了式を
行い、早急に幼稚園への就職が出来るよう今後も支援を
続けるという話を行う。

14年間の「在宅支援」に対するお礼を言う。


障害があってもその障害に立ち向かい、大学を卒業し、
幼稚園の先生を目指しているHAさんの立派な姿に
14年間の支援の意味を実感した。

今日から自宅で母親と一緒に就職活動を続けることになっている。
幼稚園への就職が出来ることを心から祈る。

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ターオさん

2004年に「子どもの家」へ入所。10年間「子どもの家」に
在籍している。
家庭の事情で弟と二人で2004年に「子どもの家」に
入所し11年間。現在23歳。

優秀な子でフエ師範大学生物学科(ベトナム中部で最難関校)
を卒業。中・高の生物の先生の就職口を探しているが
フエの教員採用事情は非常に厳しい。


現在は、小学生ー週4回、中学生ー週2回の家庭教師をして
生計を立てている。


1ヶ月7000円程度の収入となる。
フエ郊外の農村の実家に帰っている。弟も一緒に帰ってしまった。

今日は戸籍を「子どもの家」から田舎の実家に移す。

突然見たこともない「叔父さん」が出て来た。
叔父さんがいるのなら、11年前に何故、出てこない?
などと思ってしまうが、色々と事情があったのだろう。

叔父さんが、ターオさんの戸籍を「子どもの家」から
田舎の実家に移すことに同意する文書に署名。

「子どもの家」は公的機関である。
「子どもの家」で戸籍を作ることが出来る。

「子どもの家」委員長のセンさんが、戸籍の農村の実家への
移転を許可する文書に署名。

ターオさん(23歳)


20年前、3歳で入所。母親とフエの橋の下で寝泊りをしている
所に私が出くわし、「子どもの家」に入所させる。20年前である。
1994年のこと。「子どもの家」第1期生である。
20年間の付き合いである。ある意味で「子どもの家」の象徴でも
ある。

フエ高等師範大学幼児教育学科を卒業。
幼稚園への就職をあたっているが、なかなか就職が出来ない。
母親が数年目になくなり、家族がいない。

現在、幼稚園で実習中。毎月70万ドン(3500円)もらっている。

私は20年前にターオさんが「子どもの家」に入所した
初日の出来事を覚えている。

夕方、「子どもの家」の裏庭で夕食が始まろうとしていた。
一番最初に大きな「ドンブリ」を持って夕食会場で待っていたのが
3歳のターオさんだった。その後、沢山のお兄さん・お姉さんが
夕食を食べ終わり部へ戻った。。最後まで夕食場に居たのが
ターオさんだった。3歳の頃、親子で路上生活をしていたので
十分食事をしていないことが分かり、「ホッロ」としたした思い出が
ある。

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リーさんは、「子どもの家」退所の今日の打ち合わせの
最初から「泣いて」いた。23歳である。

家庭の複雑な親の問題があり、2007年、7年前に「子どもの家」
に入所。

フエ高等看護学校に入学し、看護婦の資格を取る。

「長い間、お世話様になりました。現在、看護婦の実習を
しています。今後、どこかの病院に勤務し、財政的にも
自立します」との挨拶があった。


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THUY(トゥイー)さん

フエ師範大化学学科を卒業し、中・高の化学の先生を
目指している。就職難で、現在就活中。

小学校低学年時代のTHUYさん


送信者 15-3月12日②

「子どもの家」を出て、姉夫妻の家の一部屋に引っ越す。
姉も「子どもの家」出身。現在、フエ市役所外務部員。
姉の夫も「子どもの家」出身。現在、jJASSベトナム事務所員。

午前10時半、「子どもの家」での退所式を終える。

JASSベトナム事務所へ。

バオミンさんと打ち合わせをしていると、フエ市共産党委員長の
ユン氏が、私の健康の「お見舞い」にわざわざベトナム事務所
まで来てくれる。

午前11時半、昼食。「エビ入りブン麺」


食後、洗濯。

2時間程横になる。体がだるくつらい。咳と痰が出て
体調不良。

午後は夕方まで「子どもの家」を退所した「子どもの家」の
元里親への手紙を書く。

書きあがるのは、午後8時。

その後、火炎樹日記を書く。


3月13日から秋田県立「国際教養大学」の学生さん8人が
3日間来訪。

投稿者 koyama : 2015年03月11日 20:58

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