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2015年03月07日

日本語教師関連の打ち合わせ:リー君と人生を語る

午前6時起床  快晴

血圧測定


午前7時朝食。2階の部屋に「異臭」がする。

1階に降りていくと食事を作るセンさんが、「ネズミを捕まえた」
という。

急いでバスルームのドアを開けてみると「ネズ公」は逃走。
バスルームに「ネズ公の血とフン」があった。


異臭はネズ公のものと分かった。

色々と聞いて見ると「ネズミ捕り」が古くさび付いていた。
ネズミ捕りの中で「ネズ公」は相当あばれたようで、ネズミ捕りの
針金に体を刺し、血が床に流れていた。

ネズ公に取って幸いだったのは、ネズミ捕りが相当古いもので
さび付いていた。ネズ公が暴れたので、パッキンが『甘くなり』
「ふた」が開いてしまい、ネズ公の一命を救ったという次第である。

ネズ公に取ってみれば「死ぬかどうかの分かれ道」。
ネズミ捕りの金網の中を「暴走し」「暴れまわった」のだろう。


「奮闘したネズ公」の置き土産は、水をいくら流しても消えない
「異臭」である。2階の部屋まで1日中、漂っていた。

私など、夜中に2階の寝室のベッドの毛布の中に「ネズ公」が
入り込んできたらどうしよう、と考えるだけで「虫唾が走る」。

早速、料理のセンさんの旦那さんに新しい「ネズミ捕り」を
買ってきてもらう。


今度は、ネズ公を撃滅・撃沈してやる。ネズ公には可愛そう
そうだが・・・。ネズ公はいくつもの怖い「伝染病」を持っている。

ネズ公の異臭と血を確認した後、朝食。今日は運が悪く、大きな
豚肉が乗っていた。ネズ公の異臭をかぎながら、大きな豚肉の
塊を食べる気持ちにはなれなかった。
しかし、せっかく朝食を作ってくれたセンさんの手前もあり
残したら「私の作った食事が美味しくないのかしら?」などど
考えさせてしまうのも失礼なので、何とか喉に半分位押し込んだ。

「豚肉の塊とブン麺」

食後、日本語教師募集の件でいくつかのメールを受信。

午前9時過ぎ、徒歩でベトナム事務所へ。

ベトナム事務所の皆さんは、真面目に仕事をしている。

出産し、出勤し始めたアンさん。お子さんは4ヶ月の女児。

朝、会っても「今晩は先生」

バオミンさん・富岡先生と今後の日本語教師募集について
突っ込んだ話し合いをする。
私がフエに戻ってから1週間程、バオミンさんが他のお客さんの
案内をしてベトナム事務所を不在にしたので、日本語教師募集
について話し合いが十分のできていない。

午前11時過ぎ、リー君から電話。今から宿舎へ行くとのこと。
宿舎に着くと「これから飲みに行きましょう」と門前で待っていた。


フエ郊外の、昔日本人スタッフや日本料理店の
子どもたちと一緒に住んでいた「ハイ・リーホテル」
の前にあるいつもの「ヤギ肉屋」へ行く。

ヤギ肉鍋

本当の「とうふよう」

午前11時から1時間、色々な話をしながら昼食兼飲み会。

弟のイン君は、「ヘロイン」を使ったことで懲役3年の刑となったが、
関係者に「まいない」を使って、懲役1年になったとのこと。
現在服役中。奥さんと2人の子どもの生活が心配だと言って
いた。


テレビ東京の人間劇場に出て来た2人の男児も短期間
「子どもの家」にいたが、現在兄は、やはり麻薬で懲役刑
(7年)を受けて服役しているとのこと。

リー君とは、5歳位から付き合っているが、まかり間違えば
「臭い飯」を食っていた可能性は充分あった。

リー君の場合、小学校で学校は辞めてしまったが、
今日まで何だかんだと言っても「JASS」の周りをうろうろ
している。JASSの影響下にあるのは事実だ。
JASSの関係者と付き合うことで「臭い飯を食う」ことからは
何とか逃れていると言える。現在は、真っ当な仕事をしている。
フエ警察に来るお客さん・市民のオートバイの番人で
日銭をもらって暮らしている。日銭なのでその日に使って
しまう。本人曰く「現在、3人の恋人がいる」とのこと。
フーテンの寅さんではないが、本人は恋人だと思っているが
相手は、ただの普通の人と思っている」という図式が当たって
いるようだ。性格はいい男である。
1993年9月1日にフエに来て1週間後位に知り
合った初めてのストリートチルドレンだったリー君である。
当時、6歳だった。
22年間と言う長い付き合いだ。色々と意見を言う人もいるが
(小山さんは、リー君ばかり可愛がっている・・・・)とにかく
同時期、一緒に路上で生活していた子どもたちが
刑務所に入っていることを考えると、自立し、自分で仕事を
し収入を得て生活しているリー君は、それなりに立派に
成長したともいえるのではないだろうか?

1時間弱で私は疲れたので宿舎へ帰る。

「ヤギ屋」から宿舎まで徒歩15分。
途中、「フオン河」の支流に架かる橋を歩く。
穏やかな水の流れ。澄んだ水。フエ人が
誇る風景だ。



その後、2時間程昼寝。

ベッドで読書。

「それでも 日本人は 戦争を選んだ」(加藤陽子著)

午後6時過ぎ、徒歩で日本料理店へ。

午後10時までに「14人」の来客あり。

日本人のKさんと意見交換

午後10時閉店。

投稿者 koyama : 2015年03月07日 18:09

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