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2014年08月19日

午前中フエ中央病院へ:午後バオミンさんと打ち合わせ

快晴

40度近い。

午前中、「断水」。トイレの水が流れない。

午前7時朝食。

「豚肉・肉団子入りブン麺」


午前8時、ソン君が宿舎へ迎えに来てくれる。

最近ベトナムは「滞在ビザ」の制度が根本的に
変わり、3ヶ月毎のビザ更新時にベトナム中部では
「フエ中央病院」で総合的健康診断を受けなければ
ならなくなった。

今日は、ソン君の案内でフエ中央病院へ。

受付で健康診断料を聞く。「200ドル(2万円強)」とのこと。
200ドルは、ベトナムでは、公務員のほぼ月給に当たる。
異常に高い。外国人には、こうした暴利をむさぼるかのような
値段をつける。日本の値段にしたら「20万円」程度に当たる。

ソン君と話し合い、あまりにも健康診断料が高いので
一度ベトナム事務所へ帰る。

ベトナムは、外国人NGOの管理の形態が変わった。
以前はハノイ外務省の下部組織「パッコム」が管理していた。
数年前に「パッコム」から外部大臣が直接海外NGOの
管理責任者に変わった。
「パッコム時代」は、毎年、フエでのJASSの活動報告
、財政報告などを出せば、終わっていた。

数年前から海外NGOの管理が外務大臣直属となった。
強い政治的な意図が窺える。

今回、海外NGOのベトナム滞在ビザ方式が
根本的に変わった。

(第1)海外NGOは専門職。大学卒業の資格が
    ない人は海外NGOとは認めない。

(第2)日本での専門職としての経歴証明書が必要。
    (例)教員であれば、どこどこ小学校にいつからいつ
       まで勤務したという証明書を提出。

(第3)日本で犯罪を起こしていない証明書。

上記1、2、3の3つの証明書を「公証役場」で
認証してもらい、その証明書を在日ベトナム大使館で
翻訳が正しいかを更に認証してもらう。

その後、ベトナムでの健康診断。(2日間の検診。2万円)

北部は、「バイックマー病院」「中部はフエ中央病院」
南部は「チョウライ病院」で総合的な健康診断を受ける。
(今日、私が行動したのは、この病院での健康診断)

その後、フエ省(県)の司法局で上記3つの書類が
正しいかを確認。

更にフエ省(県)の労働局が上記3つの書類を確認。


それらの作業が全て終わって、初めて3ヶ月の
NGO活動の許可がでる、というシステムになった。

馬鹿馬鹿しいシステムではある。

こんなことまでしてベトナムでのボランティア・NGO
活動をする気力はなくなる。

まるで「犯罪者」を扱うようなシステムである。

ハノイの外務省は何を考えているのだろうか?
社会主義の官僚主義の最たるものではある。
既にソ連や東欧で失敗した方策をベトナムで踏襲している
のではあるが・・・・。いつまでこんな馬鹿馬鹿しい
方策が続くのか?

ベトナムで活動している多くのNGOが撤退・帰国している。
フエでは、フランスと越僑のNGOが全て撤退してしまった。
撤退したフランスの行っていた「子どもの家」の子どもたちは、
JASSの「子どもの家」で受け入れている。

ベトナムで活動している外国人は、工場経営など
「金儲け」を目指している外国人だけとなりつつある。
真面目な海外NGOは次から次へと撤退し、帰国している。

ベトナム共産党・政府とベトナム外務省が何を考えている
のかは想像できる。政治的、自己保身のみが目的と
思う。貧しい子どもたち・家庭、困難を抱えている
ベトナム国民に寄り添っていない現実がある。
「ニせ社会主義」ともいえるし、そもそも「社会主義」の
本質はこんなものだとも言える。悲しい現実である。

上記の経過があり、2万円(日本の価値では20万円)の
健康診断料に疑義を感じ、帰宅。


午前11時半、昼食、

「魚いりのおじや」


1時間程昼寝をする。

午後3時まで宿舎で仕事。


午後3時、ベトナム事務所へ。

バオミンさん・富岡先生と8月・9月の
日程について打ち合わせ。

日本語学校の運営について打ち合わせ。

午後5時過ぎ、徒歩で宿舎へ。

投稿者 koyama : 2014年08月19日 19:50

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