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2014年02月02日
ベトナム風「初詣」
快晴 気温28度。真夏のような暑さ
昨夜、午前3時まで読書。
「風の払暁・満州国演義1」(船戸与一著)
満州国がどのようにできたたか?
現在の日中問題の原点を知る必要がある。
有名な建築家に4人の子どもがいた。
長男は東大法学部を出て、奉天の大使館勤務。
次男は中国の馬賊の親分。3男は、軍人、
4男は無政府主義を信奉する劇団員という
設定。
読み始めると「止められなくなる本」。
午前3時まで読み続け、400ページの4分の3程
読む。
午前9時頃、バオミンさんから電話。「あと5分位で
宿舎付近の道路に行く」とのこと。
フエ市人民委員会ホアン外務部長(私の教え子)
運転の車にバオミンさんと一緒に乗る。
フエ市共産党委員長ユン氏夫妻・ニエン前外務部長
などと「ベトナム風の初詣」をする。
はじめに「フエ静岡青年会館」前のフォン河の隣で
行われている「ベトナム風盆栽展」を見る。
(ハノイ名物の「梅」)
百合
竹で作った「ミチュア」の世界文化遺産「午門・王宮」
テト期間中に咲くように花が植えられている。
ベトナム風盆栽
好事家が出品し、等級が決められる
フエの有名な書家が「新年用」の文字を書いてくれる。
私は「福」という字を書いてもらった。
フエの有名な禅宗のお寺へ行く。
フエ市共産党委員長が行くというので、
勅撰寺の最高責任者である管主が対応して
くれた。
勅撰寺というのは、1940年に第13代皇帝
バオダイの発願によって造られたお寺。
管主から「人生」「苦悩」「人の幸せ」などの
話を聞く。
宗教を「形而上学・観念論」として肯定しない
共産主義者であるフエ市共産党委員長が
仏教の管主の話を聞くというところに
ベトナム共産党がベトナム戦争に勝利した
一つの大きな要因があるように思った。
教条主義を廃し、現実路線を歩む姿勢。
現在のベトナム社会主義がどうなっているのかは、
別問題ではあるが・・・・・。
精進料理であり、お正月の食べもンである
「バイン・チュン」(もち米料理)を頂く。
その後、ユン委員長の出身地であるフエ市近郊の
農村の実家に行く。ご両親は1964年、35歳で
解放戦線兵士として、殺されたとのこと。
午後2時過ぎ、宿舎へ帰る。
昼寝。
投稿者 koyama : 2014年02月02日 20:14