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2013年11月16日

ベトナム事務所員会議:再び浸水

昨夜の『台風31号』の影響は今日も続く。
31号は、ベトナム中部の南側を横断し、
カンボジアで熱帯低気圧になった。

今日も台風31号の影響による「降雨」が続く。

午前5時に起床。昨夜、宿舎の1階に浸水すれすれの
状態だったが、今朝はどうなったか?

昨夜よりは、水位は下がっていた。長靴で何とか
外出できるようだ。

宿舎前の小道は、下水道か吹き出た水で、今朝も
水が残留している。

宿舎玄関前もかなりの水位

2Fから見た宿舎前の小道


午前7時、朝食。

「精進料理」 今日は、旧暦10月14日。
ベトナムでは毎月1日と15日には精進料理を食べる
風習が残っている。本来は明日の旧暦10月15日に
精進料理を食べるのだが、明日は日曜日で
料理のセンさんが朝食を作らないので、1日早い
今日、精進料理をなる。


午前8時半、徒歩でベトナム事務所へ行こうとしたが、
台風31号の影響で道路にまだ水が溜まっている。
何とか「ゴム長靴」を履けば、外出できそうな
水位なので、出かける。

ベトナム事務所員では、ハンさん、アンさんの
家付近が水位が高く、家の外に出られないとのこと
で今日は欠勤。

日本料理店の子どもたちに税田さんが電話を
入れる。店長TUOIさん・接客主任グエットさん
たちが、家の周りが増水し、外に出られない
とのこと。

税田さんと相談し、危険なので今日の日本料理店
開店を中止とする。

午前8時45分、ベトナム事務所員会議開催


バオミンさんから当面の日程の提案あり

・元日本語教師のK先生の来訪(12月10日~)
・地球の歩き方スタディーツアー来訪(12月14日~)
・全教女性部千葉を中心としてツアー来訪(12月21日~)
・内田さんクリスマス会その他(12月19日~)
・北海道K先生ご夫妻来訪(14年1月8日~)
・里子から里親への手紙の件
・日本語学校・クラス充実の打ち合わせ
・バンベー44号の内容・編集の進め方等
・その他



午前10時終了。午前11時、ベトナム事務所を
出て帰宅。途中、フォンザンホテルとフールー
小学校を結ぶ「フォン河」の増水状況を視察。
フエ市内とフール地区を結ぶ道はフォン河の
増水で『閉鎖」されていた。
改めて「台風31号」の影響と恐ろしさを知る

ベトナム人はなかなか「したたか?」
洪水という悪条件を利用し、「四手網」で魚を
獲っていた。

完全に道路が冠水していた。

フエ市内とフール地区は通行不能。


左の「フォン河」から右の「支流」に濁流が
流れていた。


宿舎へ帰る途中の「オートバイ修理店」には、
たくさんのオートバイが、エンジンを水で濡らし
動かなくなってしまい、修理に来ていた。


大通りから宿舎へ行く「小道」に入ると、既に
かなりの水が溜まっている。

我が宿舎の前でオートバイのエンジンが冠水し
立ち往生している男女の若者がいた。

既に水深は私の膝上まで来ている。

私の長靴にも水が入り、両足はびしょびしょ状態。


朝から降り続く雨を下水が吸収できず、
宿舎前の下水道から「水が吹き出ている」
状態。→明らかに「人災」。

午前11時半、昼食。

午後12時半から昼寝。


読書「江戸色街散歩」(岩永文夫著:ベスト新書)読了


浅草の花やしきの裏に昔「銘酒屋」と称する
私娼窟があった。「茶屋」など江戸時代から
公娼の「吉原」以外の「岡場所」「飯盛り女」など
様々な形で「私娼」が流行った。

「浅草」の12階付近(花やしき付近)
には、『銘酒屋』(利き酒・きき酒)と
称して「お酒」を紹介するという形をとっての
私娼が数百軒あったとのこと。

ここには、石川啄木も頻度多く通っていた。
奥さんに知られないように「ローマ字日記」
を書いている。
1909年(明治14年)4月10日の日記。
『余は去年の秋から今まで およそ
13回~14回も行った。そして10人
ばかりの淫買婦を買った。ミツ、マサ、
キヨ、ミネ、ツユ、ハナ、アキ・・・」。


「ナチズムとユダヤ人」(アイヒマンの人物像)
松村剛著;門川文庫1974年版」
池袋の古本屋で100円で買う。

ユダヤ人大量虐殺の責任者の一人であった
「アドルフ・アイヒマン」の生涯を記したもの。

日本へ帰国中に「ハンナ・アーレント」の
映画を見た。ユダヤ人大量虐殺の責任者の
アドルフ・アイヒマンが、南米で逮捕。
その裁判がイスラエルで行われた。
哲学者で作家の「ハンナ・アーレント」女史が
米国新聞社の委託で「傍聴記」を書く。
新聞社も読者も世論も「アイヒマンの残忍性を暴露」
する傍聴記を書くと思っていた。しかし、アーレントは
「アイヒマンは、真面目で上司の指示を執行しただけ」
という趣旨の傍聴記を書く。

この映画を見て、「アドルフ・アイヒマン」という人間は
どんな生い立ちがあり、どんな人生を歩んだのか?
を知りたくなった。
偶然、、池袋西口で「青空古本市」をしていた。
色々な本屋の古本を見ていると本書があった。
100円だった。しかし、今日から読み出したが、
古本ではあっても内容は古くない。
ハンナ・アーレントが言った通り、普通の人間が
ファシストになり、平気で軍国主義者になり、
平気で思想が違うというだけで、他人を排除する
ということが起こることがわかる。


投稿者 koyama : 2013年11月16日 19:09

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