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2013年09月10日
終日雨 リー君、仕事を始める
午前5時起床。
豪雨。今日は午前中豪雨。午後も雨。
夕方、雨がやむが曇り。
午前7時朝食。「肉団子入りチャオ・バイン・カイン」
午前9時、豪雨の中、徒歩でベトナム事務所へ。
会議室の一角では、日本料理店の子どもたちが
「デコレーション電話」のケースを装飾する
アルバイト(内職)をしている。日本料理店の
収入に更に「デコ電」の内職で貯金をして、
結婚に備えるという。
泥棒や賄賂をもらって「金持ち」になるより
日本料理店の子どもたちの方が余程
立派である。自分の力と努力で収入を得て、
将来に備えようというのであるから・・・。
バオミンさん・税田さんの3人で「重要な問題」に
ついて協議する。フエ市人民委員会とも相談。
近日中に結論を出す予定。
今日からリーは、仕事に行き(建築業)、毎日
15万ドン(650円)の日当をもらう約束を
私、バオミンさん、税田さんとしている。
約束通り、今日から仕事に行き、自分で自分の
生活を立ちあげる努力をするのなら、リーの
オートバイを私が買ってやり、そのお金で
ギャンブルの借金取りに追われてている毎日
から解放されるよう「借金の返済』をすればよい。
午後12時過ぎ、豪雨の中徒歩で宿舎へ。
「アヒルの肉入り、おじや」。半分ほどしか
食べられない。
午後2時間程昼寝。
読書。第1次世界大戦。
ヨーロッパの複雑な国名と国境の変動を知る。
戦後賠償でドイツのインフレは「1億の1」に
下がったそうだ。中学の歴史の授業で
「りんご1個を買うのにスーツケース1杯の
札束」が必要と習ったことがある。
その後、イタリアのムッソリーニの登場。
イタリア社会党員。ソ連のレーニンとも知り合い
だったそうだ。
夕方、税田さんから電話あり。
「リーが昨日の私、バオミンさん、税田さん
との約束通り、建築業の仕事に行った」
とのことだった。
昨日の私、バオミンさん、税田さんとの
約束を履行したことを確認し、午後7時
リーと税田さんと私の3人で、リーの
オートバイを私が1万7千円で買収する
契約書に両者がサインをする。
これでリーのオートバイの所有権は
私に移行した。
リーには、毎日、コツコツと努力をして仕事をし、
小額でもいいから私にお金を入れるなら、
オートバイを貸してやるとの話をする。
これで一応、リーのラオス行きは阻止することが
出来たかと思う。危機一髪だった。
ラオスに行ってしまえば、私たちの手の届かない
所へ行ってしまう。何が起こっても助けようがない。
リーの金遣いが荒くなり、JASSに対して尊大な
態度に出てきたいたこの数週間。
彼の心の中には、どんな「鬼」が巣食っていた
のだろうか?
私たちはリーに「現実を直視せよ。悪魔のささやきに
耳を塞げ」といい続けてきた。やっと、今日から
建築業に行きだしたことで、「悪魔の甘い囁き」の呪縛
から少し解き放たれたのか? と思えるようになった。
が、りーもしたたかな人間。いつ、どこで「変身するか?」
は分からない。常に緊張した心を持ってリーに接しな
ければならない。
リー君と飲みながら話したことは
①ギャンブルは絶対にいけない
②「ケンカ」はいけない。
③真面目に毎日働くこと
この3つ。
リー君もこの間の自分の「異常な行動」に
ついて反省をしているようではあった。
リー君は、自分が結婚できないのは、
①仕事が安定していない
②金銭的なことで問題を起こす。
③体中に「刺青(いれずみ)」をしている
ということで、彼女が出来ても「彼女の親」
から反対され、なかなか結婚できないと
言っていた。
今日は、リー君が約束通り、建築業の仕事を
始めた。このことは評価すべきことであり、
リー君を評価した。
オートバイは私が175ドルで買った。
売買契約書をバオミンさんが作ってくれた。
リー君と私が署名した。
何とか、この1ヶ月近くの間に異常行動を
繰り返したリー君の行動が安定する
方向に行きだしたと実感した。
帰りは、「私のオートバイ」でリー君が
私の宿舎まで送ってくれた。
リー君は「恐ろしい謝金取り」に返済する
お金が出来て、上機嫌だった。
二度と「ギャンブルに溺れ、借金取りに
追い回される生活をしない」ことを願う。
午後9時半、宿舎着。
投稿者 koyama : 2013年09月10日 19:50