« 終日、宿舎で仕事 | メイン | ニエン外務部長退職記念パーティー »

2013年08月29日

リー君と懇談

快晴

午前5時目覚める。

読書。

午前7時朝食。

「フォー・ボー」(牛肉米麺)


午前8時半から午後12時半まで
バオミンさん・税田さんの3人で当面の諸問題を
協議をする。



JASSベトナム事務所では、日本料理店の
Hさん、Nさん、友人の3人が、「デコ電」作成を
行っていた。様子を見ると、小さなビーズのような
玉を一つ一つ「デコ電」に貼り付けていた。
大変な作業だが、意外に涼しい顔で作業を
進めていた。ベトナムの子どもたちの目の
良さには驚く。



午後12時45分、徒歩宿舎へ帰る。
カンカン照りの日差しだった。


午後1時過ぎ、昼食。

「チャオ・バイン・カイン」(小麦粉の手打ちうどん)



疲れた。長時間の論議。

2時間程昼寝。

その後、2時間程読書。


「読むだけですっきり分かる世界史
 近代編」

宗教改革・ルター派、カルヴァン派・・。

ヘンリー8世とイギリス国教会で何故
「イギリス国教会」という特異な
カソリック教会が出来たのかが理解できた。
世界史を読むと、アジアも中東も欧州も
戦争と宗教戦争を年中繰り返している
ことが分かる。西欧宗教は「異宗教」に対する
寛容さを欠いている。相手を殺すまで
異教徒を痛めつける。この精神が
自己主張の根源なのか?

とにかく中世・近代まで欧州は
国が侵略され・併合されを繰り返し、
戦争にあけくれている。
オランダとネーザランドとどう違うのか?

日本料理店のお客さんに「イギリス人ですか?」
と聞くと「アイルランドとかウエールズ」などと
答える人がいる。私など単純に「イングリッシュ」
などと言ってしまうが、彼らは、その辺の
感覚が違う。イギリスーUK は「グレートブリテン
および北アイルランド連合王国」だと。
グレートブリテンはウエールズとスコットランドからなる
島。

ということは、イギリスは、ウエールズ、スコットランド
南アイルランドで構成される王国ということ。

北アイルランド闘争があった。アイルランドの北部は
プロテスタンが入植。
イギリス国教は、カソリック。(でもローマ法王の
支配下には入らず、教皇的な存在は、国王)
世界史を読むと「キリスト教」(カソリック・ルター・カルヴァン)
などとイスラム教の闘争殺戮の歴史でもある。

この本は、歴史の流れなどとは別に結構、面白い
「薀蓄(うんちく)」が書かれている。

CHINA(チャイナ)という言葉は、陶器で有名な
景徳鎮の鎮(CHI)から来た、だとか・・・・
満州という言葉は、満州人が文殊菩薩信仰を
していたので、文殊を意味する「曼珠」からマンジュ
という言葉が出てきたとか・・・・。
終いには、満州族はモンゴル系の女真族の
子孫だといい、女真族は「熟女真族」と
「生女真族」に分かれたなどと書かれている。
うんー・・・・。

午後6時過ぎ、日本料理店から電話。
今日、新しい「マグロ」が入った。日本料理店で
捌き、刺身にした、とのこと。

午後8時、日本料理店へ。

確かに捌いたばかりの新鮮なマグロだった。

マグロは、やはり「赤身」が一番美味しい。
最近は、中トロはまだしも大トロは油こっくって
到底食べられない。赤味が一番。



立命館大学の学生さんが日本料理店で食事。
一緒に話をする。なかなか立派な学生さんだ。

午後9時半過ぎ、リー君と近くの路上飲み屋で交流。
相当荒れていた。数日後に仕事がなくなることに
不安を抱いている様子。


人生の不満を色々と言っていた。既にかなり
飲んでいるようだ。生活が荒れている。
毎日飲んでギャンブルをしている。
かなり人生を投げ遣りな気持ちで生きている
ように思えた。
リー君を励まし、何とか仕事を見つけるように
話す。
そもそもは、3週間の臨時雇いで日本料理店
に復帰する予定だったのだが・・・・・。
長時間時間をかけバオミンさん・税田さんと
話し合って計画した「リー君」の3週間臨時
日本料理店復帰。諸般の事情で中止となって
しまった。本当に残念でならない。

午後11時過ぎ、リー君と別れる。

雰囲気的には、どこかへ行ってしまうような
感じを受けた。バオミンさん・税田さんとで
何度もリー君問題は話し合っている。
何とか、フエに繋ぎ止め、新しい人生が
拓けるようにしたいものだ。

リー君は、人生と身の回りのもの全てに
怒りをぶつけるような態度が見えた。

特に「人間」に対しての不信感をあらわに
していた。

リー君とは20年間の長い付き合いだ。
彼の怒りを何とか時間をかけ鎮め、
正業につけるよう説得したい。

投稿者 koyama : 2013年08月29日 20:13

コメント