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2012年11月20日

「子どもの家」創立18周年記念式典

午前5時起床  曇りのち晴れ

午前7時朝食。ブン・クアー(カニ団子米麺)

午前8時15分、徒歩でベトナム事務所へ。
ベトナム事務所でスタッフ全員と合流し、タクシーで
「子どもの家」へ。今日は「子どもの家」創立18周年記念式典
のある日。「子どもの家」2階で式典挙行。




午前9時、ロック寮長、バオミン運営委員長の司会で開会。

式典次第

1、出席者紹介
    ・フエ市人民委員会外務部長 グエン・ニエン氏
    (フエ市越交流委員会委員長)
    ・JASS代表 小山道夫
    ・フエ市人民委員会外務部副委員長 イック・ホアン氏
    ・「子どもの家」運営委員長 センさん
    ・フエ市社会工作隊長
    ・フランス「子どもの家」責任者
    ・JASSベトナム事務所員
    ・「子どもの家」スタッフ
    ・その他


フエ市人民委員会外務部長・フエ市越日交流委員会
委員長  グエン・ニエン氏

と左、外務部副部長 イック・ホアン氏



ベトナム事務所の日本語教師など多数の皆さんの参加



一部ベトナム事務所スタッフが「居眠りしているか?」に
見えるが、居眠りではなく、次の司会の言葉を熟考している
所である。誤解のないように。


「子どもの家」の寮母さんたち


初めに「子どもの家」の子どもたちの「18周年お祝いの踊り・・・」



子ども代表の歌(チャウさん)

「先生方の愛情で子どもたちは成長する」
という内容の歌



子どもたちの出し物を鑑賞する



続いて、ベトナム農村の「結(ゆい)」の踊り
服装から見て「北部農村伝統の踊り」と見た





フエ郊外にある「フランス」支援の「子どもの家」からも
フランス人がお祝いにかけつけてくれた。



「子どもの家」の子どもたちと友達の出し物を堪能する。




男子  左 ハイ君  2000年6月に「子どもの家」へ入所。
     12年間、「子どもの家」の在籍している。
      現在は、広告や印刷、デザインなどの研修をしている


男子  右 フック君 1999年8月に「子どもの家」へ入所。
      13年間、「子どもの家」に在籍している。
      現在はフエ芸術大学油絵科5年生。来年の夏には
      大学を卒業し、高校か中学の絵の先生をしながら
      好きな油絵を描きたいとの希望を持っている。



引き続き、お祝いの出し物が続く





お祝いの歌・踊りを終わり、続いて「子どもの家」創立
18周年祝いのケーキのろうそくに点火。

セン「子どもの家」運営委員長と小山



前段の行事を終わり、いよいよ18周年祝賀会の
報告等へ。

最初にセン・「子どもの家」運営委員長の2012年
の活動報告

通訳はハン財政部長

以下、セン「子どもの家」運営委員長報告の全文

(注)文中、「この18年間で160人の子どもたちが入所」
   とあるが、これは正式に戸籍を「子どもの家」に入籍
   した子どもたちの数である。正式に戸籍を移す前に
   退所した子供や諸般の事情で戸籍は、親や親戚に
   残したまま、入所した子どもたちも多い。推定では
   200人を超えるものと思われる


ベトナムの「子どもの家」を支える会 代表 小山様
JASSの皆様
[子どもの家]の先生と子どもたち

フエ市の日越交流委員長の指導とベトナムの「子どもの家」を支える会の応援のおかげで、今日「子どもの家」は、18周年の設立記念式典(1994年11月21日から2012年11月21日)を行うことができます。「子どもの家」の運営委員長として、お越しいただいた皆様にお礼を申し上げます。

フエ市の人民委員会、JASSの皆様と「子どもの家」のスタッフのおかげで、子どもたちは物資面と精神面で大きな応援をいただき、安心して生活ができます。ですから、子どもたちは明るい将来に向かって進んでいくことができます。
18年間で、160人(男性は91人、女性は69人)が「子どもの家」に入りました。その中で、成長をして、安定した仕事をもって、自立した子どもたちは118人です。

「子どもの家」では、現在42人の子どもが生活をしています。学校に通っている子どもは、小学生2人、中学生19人、高校生7人、大学生7人、大学を卒業した子どもたちが4人と職業訓練をしている子どもが3人です。そして、在宅支援で応援をいただいている子どもは9人です。
多くの子どもたちは「子どもの家」に入った時は、まだ幼稚園に通っている幼い子どもでしたが、「子どもの家」を卒業する時は、大学や高等師範大学の卒業証明書を持つことができました。
子ども達は困難なことを乗り越え、勉強を頑張りました。多くの子どもは「子どもの家」を卒業した後、安定した仕事を持っています。特に、チャン・ティー・フエン・フオンさんの6年間のフエ医科大学の成績はいつも「最優秀」でした。卒業論文の結果も「最優秀」でした。これからフオンさんは、インターンを一年する予定です。その後、フエ医科大の研究者コースに残り、将来は教授になります。今年大学を卒業した他の3人の成績も最優秀と優秀でした。
2012-2013学年には、3人が大学に合格しました。3人は、フエ医科大学、フエ観光大学とダーナン経済大学で勉強を始めています。

また、京滋YOUの会の皆様の支援のおかげで、3ヶ月に一回、フエ医科大学のお医者さんたちが「子どもの家」で定期健康診断を行ってくれますので、病気が見つかった子どもたちは、すぐに治療してもらうことができます。
また、JASSの応援のおかげで、「子どもの家」の建物の改修(かいしゅう)もしていただきました。

ほかにも、子どもたちは6月1日の「子どもの日」、中秋のお祝いやサッカー大会に参加することが出来ました。支援者の皆さんは、子どもたちの生活費や学費を応援してくれる以外にも、毎年多くの楽しいイベントを行ってくれます。バーベキュー大会や像の滝への遠足やクリスマスパーティー、日本から来た大学生との交流などです。

子どもたちを育てることは私たちの大切な仕事です。私たちは子どもたちの2番目の母親としての責任を持っています。子供たちが社会と家族の役に立つ人間になるために私たちはいろいろなことを教えています。
以上が「子どもの家」の一年間の活動の報告です。
JASSの皆様はいつも私たちを応援してくださって、どうもありがとうござます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
今日は11月20日です。先生の日おめでとうございます。「子どもの家」の先生たちがお元気でありますように。
どうもありがとうございます。


ーーー
続いて、JASSを代表して私が挨拶。
通訳はバオミン・JASSベトナム運営委員長

▲「子どもの家」創立18周年、おめでとうございます。
私は「フエ市越日交流委員会副委員長」、JASS代表の小山です。
私は1993年9月1日にフエへ来ました。それから20年間、フエに住んで
います。
▲1994年にこの「子どもの家」を作りました。その時、「子どもの家」で私と一緒に子どもたちの面倒を見るようになったのはロック先生・ニエム先生・キム・アイン先生・刺繍のロアン先生です。
▲それから18年が経ちました二百人近くの子どもたちが「子どもの家」に入り、生活し、学校へ行き、就職し、自立しました。
▲ここにいるベトナム事務所の日本人スタッフ・ベトナム人スタッフ、セン委員長を始めベトナム人の先生方や多くの日本にいる日本人支援者のお陰で、皆さんがこうして安心して食事をし、生活をし、学校へいけるのです。
▲ 皆さんがこうして元気に生活し、学校へ行き、将来の希望と夢を実現するために毎日頑張っているようすを見て、大変嬉しいです。
▲ 2014年は「子どもの家」創立20年になります。これからも友たち同士仲良くし、しっかり勉強や運動をして自分の能力と人生の夢を実現してください。
 多くの日本人の支援者と共に皆さんの成長を期待しています。


挨拶の最後は、子どもたちの感謝の言葉

グエン・ティー・トゥー・トゥーイさん(高校2年生)


ベトナムの「子どもの家」を支える会 代表 小山様
JASSの皆様
[子どもの家]の先生と子どもたち
出席の皆様

私はグエン・ティー・トゥー・トゥイー、高校の2年生です。2年前に「子どもの家」に入りました。「子どもの家」に入った日のことはまだ私の心に残っています。どうしてかわからないのですが、怖かったです。「子どもの家」の友達も、最初は私と同じ気持ちだったと思います。

私はいつも隣に家族がいる生活に慣れていました。遠いところに行ったことがありませんでした。「子どもの家」のみんなは仲が良くなくて、お互いに助けあっていないと思いましたが、私はまったく間違っていました。「子どもの家」に入ってから、私は運営委員長の親しみを感じる笑顔に会い、友達に暖かく迎えてもらい、先生たちに熱心に面倒を見ていただいています。ですから、すぐに怖い気持ちは無くなり、暖かい気持ちになりました。その時から、「子どもの家」は、私が将来に向かって進んでいくための2番目の家だと思っています。
皆様の関心と応援のおかげで、私は早く新しい生活に溶け込むことができました。

今日、挨拶をさせていただき、とても感動しています。どうもありがとうございます。私の今の目標は、大学に合格することです。目標を達成するためにこれからも一生懸命勉強を頑張ろうと思っています。

JASSの皆様、先生たちと「子どもの家」の皆がお元気で、幸せでありますようにお祈りいたします。
どうもありがとうございます。

NGUYEN THI THU THUY

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続いてフエ師範大学化学学科を卒業し、高校の化学の先生
になる試験を受けた「ファン・ティー・トゥーイ」さん



ナムの「子どもの家」を支える会 代表 小山様
JASSの皆様
[子どもの家]の先生と子どもたち
出席の皆様

今日は、「子どもの家」の18回目の設立記念式典です。「子どもの家」の子どもたちを代表して、小山先生、JASSの皆様と「子どもの家」の先生たちに感謝の気持ちをお送りいたします。
私は、5歳の時に「子どもの家」に入りました。17年が経ちました。「子どもの家」で過ごした17年間で私は、JASSの皆様と先生たちの気持ちを理解し、大きな恩を感じるようになりました。「子どもの家」では、先生たちに生き方を教えていただきます。そして、JASSの皆様の応援のおかげで、私たちは友達と同じように学校に行くことが出来ます。私たちは大変嬉しくて、幸せです。
私は成長をして、フエ師範大学を卒業しました。「子どもの家」で暮らす時間ももう少しになりました。今の私の気持ちを表すべき言葉が浮かびません。
「子どもの家」を出ても、先生への恩は私の心に一生残ります。先生たちのアドバイスと教えは、私が選んだ道に自信を持って進んでいくための原動力になります。

「子どもの家」で生活をしている友達の皆さんへ
日本の支援者と先生の気持ちに応えるために、先生の言うことを聞いて、一生懸命勉強を頑張ってください。

小山先生、JASSの皆様と「子どもの家」の先生たちがお元気でありますようにお祈りいたします。
どうもありがとうございます。

PHAN THI THUY


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続いて、大学生の成績が「最優秀賞」の子どもたちの表彰

(小中高は、6月1日の子どもの日に表彰式を済ませている)


フエ師範大学化学学科の「THUY」さんと同じくフエ師範大学
小学校課程の「NHI」さん。NHIさんは、小学校の先生になる
ための試験を受け、現在待機中。



成績「優秀賞」

フエ師範大生物学科4年 THAO(ターオさん)
フエ科学大学地質学科4年 HOA(ホアさん)


続いて、今日は「先生の日」。
「子どもの家」の寮母さん・スタッフ全員にJASSより「金一封」贈呈



「子どもの家」スタッフ一同


JASSベトナム事務所スタッフで「不純分子を削除」した全員写真


子どもたち全員写真(注:大学などの研修で欠席の子供がいる)



子どもたち・「子どもの家」・JASSスタッフ全員写真(一部欠席)

小山と「子どもの家」の子どもたち



以上で18周年記念式典は終了



午前11時過ぎから「創立18周年記念昼食会」

昼食会が始まるのを待っている子どもたち






「子どもの家」スタッフ・ベトナム事務所スタッフ合同昼食会


刺繍土産物店スタッフにも「子どもの家」卒業生がいる




JASSベトナム事務所の若手スタッフ



ベトナム事務所スタッフとセン委員長



投稿者 koyama : 2012年11月20日 09:52

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