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2012年11月16日

旧縫製研修センター視察:ニエン外務部長外遊送別会

終日雨

午前5時半起床。相変わらず「水道水」が出ないか、チョロチョロ。
困ったものだ。

午前7時朝食。「フォー・ガー」(鶏肉入り米麺:ハノイ名物)



朝食を作っている途中「プロパンガス」がなくなる。
料理のセンさんに頼まれ電話で業者を呼ぶ。
5分でやってくる。プロパンガスを取り替える。
ガス取替え中「ガス爆発」しないか?心配でならなかった。
ベトナムに20年住んで、ほとんど全ての物事を「きちんと」
しないで「大体」で完了としてしまう「気風・風土」を見ているので
余計心配は募るが、無事交換を終了。
雨の中、直ぐに来てくれた業者の方に感謝する。

午前9時バオミンさん・税田さんと一緒に旧縫製工場を視察。

栃木県宇都宮市の「縫製会社「マルサ」の佐藤氏と協力して
縫製工場を行っていたが、日本の不況と言う現状もあり、
当初の契約に基づき、両者の合意で、縫製研修センター
運営を停止した。丁度、私が日本で講演会などを行った
いる時だった。フエ市人民委員会内の組織「フエ市越日交流
委員会」とマルサ佐藤氏の合意の上で、操業停止となった。
長い間のマルサ・佐藤氏の協力に心から感謝したい。

私は縫製研修センターの操業停止問題当時、直接関わって
いなかったので、その後、どんな状態になっているのか?を
視察に行く。

その後、バオミンさん・税田さんで1時間ほど、当面の
諸問題を協議する。


午前11時半、昼食。「マカロニスープ」

1時間ほど、昼寝。

国会が解散された。横路衆議院議長が「憲法7条に基づき、国会を
解散する」と証書を読むと「バンザイ」三唱が起こった。
不思議な光景である。
会社で言えば、「解雇」を申し渡された社員・労働者が「バンザイ」
三唱している訳だ。

万歳三唱をした議員の中で何人の議員が「安泰」な状況で
再選されるのかは、全く不透明。今回の解散で絶対当選などという
議員がいるのだろうか?
今までの政界の常識が通じないほど、国民が「あきれかえっている」
国会議員の状況である。
自民党は既に「賞味期限切れ」、民主は「期待を裏切った」、
その他の第3極を目指す政党は、離合集散を行っているが、
「議員として生き残りたい」という『議員本能』からの行動
であり、『何か きな臭い・戦前里帰り』の連中の集まりとしか
見えない。東条英機の「大政翼賛会」を髣髴させる
「鼻息の荒さ」「単細胞な過激な単語の連発」を得意とする
人物の野合集団。
社民党からも脱党者が出ている。
大きな政界再編の時期であることは事実だが、何を機軸に
政界が再編されるのか?

私的には、第1が「消費税増税問題」だ。これほど不平等な
税金はない。年収200万円以下の労働者が1200万人いる
わが国である。これからの人たちと年収1億円の人と
同じ金額の税金を払う。払いたくなければ、物を買わなければ
いいのだが、毎日の食事、日常品は生きている以上買わない
訳にはいかない。国民の圧倒的な多くの人々から全ての
買い物時に税金を取り、年収何十億の人と同額では、
あまりに「弱いものいじめ」の税制である。
消費税を3%から5%に上げたとき、消費が激減し、日本の
経済は大停滞した経験を持っている。
孤独死・独居老人などの「餓死」が多発するのも必死だ。
現代の「悪代官」そのものである消費税。
金持ちを優遇する異常な税制。

第2がTPP問題。
「自民党ですら」と言っては失礼だが、例外なき関税廃止であれば
反対と言っているアメリカ主導の協定。

第3が原発問題。自分の力で今でも制御できていない
福島原発である。毎日大量の水で冷やしているという
綱渡り状態の原発。新しいエネルギーに代えていくことこそ
人間の知性というものである。どこでどんな地震がおこるのかは
学者だといっても分かりはしない。福島原発当初「安全・安全」と
解説した原発学者の「自己批判」を聴いたことがない。

総合的に言えば、「人間の生活第1」ということになる。
あれあれ、どこかで聞いたスローガンではあるが、スローガンとして
は、正しいと思う。


暴走老人と大阪ヒトラーが、結託するようだ。マスコミへの露出度が
高い。大阪ヒトラーは、「核廃絶は出来ない。意味がない」という
趣旨の発言をしている。マスコミもこの発言を批判すらしない。
読売の渡辺恒雄会長が言うのも変なのだが、「マスコミが
世論を誘導し、政治を作り上げている』と言う趣旨のことを
書いている。自分がその先頭になっているのに、ということは
横に置くとしても、「ナベツネ」の言っていることは本当だ。
日本のマスコミは、戦前のようなマスコミ、世論操作、
権力の手先、提灯持ちに成り下がった傾向が濃厚だ。

などなどを考え、ボーッと衆議院議員の「万歳三唱」の
光景をみていた。その後、各党責任者のインタビューがあった。
民主党・自民党・共産党・社民党・・・・など5つ位まで覚えていた
のだが、その後、「次から次へと 訳の分からない
政党』が出てきた。15位まで数えたが、後はわからなかった。
国会に議席を持つ政党はいくつあるのだろうか?
15か16政党。選挙後、いやその前に「いくつ消えるのだろうか」
なと考えながら、責任者たち「前議員」さんのインタビューを
聞いていた。こうした政党を「泡沫政党」、文字通り「泡のように
消えていく」政党である。

今日から12月16日の投票日までの1ヶ月間、日本は選挙一色に
なるのであろう。

その後、バンベー42号の原稿を書く。約1000字。
原稿に必要な写真を探す。10年ほど前の子どもたちや
ベトナム事務所員などの写真をさがしたのだが、
どこに保存されているのかわからない。
写真保存ファイルが満杯になると業者を呼んで、ファイルを
空にしてもらう。写真は、どこか違うファイルに「移動」させた
のだが、ベトナム人業者は、勝手にどこかのファイルに移動し
私には何も言わずに帰ってしまう・・・・ということを繰り返した
この10数年である。

パソコンの様々なところを探す。色々な所に写真が保存されて
いる。一種の「宝探し」である。
全ての写真を探すことは不可能。それでも探した写真の
かたまりから、「これは・・」と思う写真を100枚程選び
保存する。それだけで3時間ほどかかる。
バンベー42号に掲載される私の原稿に関わる写真は
2枚ほどだが、そのために3時間ほどの「写真探しの旅」
にでた。

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午後5時半。フエ市人民委員会の車が迎えに来てくれる。

フエ市人民委員会ニエン外務部長とフエ市共産党委員長ズン氏
(市議会議長)の二人が、公務出張(会議出席)で、
アフリカの「コンゴ」と「フランス」に出張する。今夜は、その送別会。
出張は2週間。

天安山中腹のしゃれたレストランを貸切り、送別会を
行う。参加者はフエ市人民委員会スタッフ。




私は、フエ市人民委員会内の職制で定められている
「フエ市越日交流委員会」の副委員長である。
この組織はフエ市人民委員会内の公的な組織である。
「日本とベトナム(フエ市)との交流」に関わる事項は
全てのこの「フエ市越日交流委員会」の所管事項である。

委員長はニエン外務部長・副委員長は私、委員は、
ホアン外務部副部長・セン「子どもの家」委員長、
バオミンJASSベトナム運営委員長である。

私とバオミンさんは、二つの顔を持っている。
ひとつは、ベトナムの「子どもの家」を支える会(JASS)の
代表とJASSベトナム運営委員長。

もう一つの顔はフエ市人民委員会の公的スタッフである。
私が京都市とフエ市の提携業務を行っているのは、
JASS代表だからではなく、フエ市人民委員会の
職制の一つである「フエ市越日交流委員会副委員長」としての
活動なのである。ベトナム社会主義共和国としては「公務」である。

私が公式にフエ市人民委員会のスタッフであり、
京都市との提携などは、全てフエ市人民委員会内部で協議し、
フエ市人民委員会・外務部・フエ市越日交流委員会の中で
論議し、フエ市人民委員会の指示で私が京都市などと折衝する
という「公的な意思統一」を伴ったいるのである。
私の日本の都市との提携活動は、全てフエ市人民委員会の
活動である。私は最初から今日まで全てフエ市人民委員会の
一員として「都市間の提携・交流」活動をしてきた。

国際政治情勢は大きく変化して来ている。

中国の台頭は「東アジア情勢」に大きな影響を及ぼしている。
そうした中で、日本とベトナムとの友好交流は日本の外交上
大きな意味を持っている。
アセアンに加盟しているベトナムである。日本とベトナム、アセアン
が協力して中国の「海洋資源拡張政策」との深い協議・協調が
必要である。

私たちのしていることは、小さなことではあるが、それでも
中国の台頭で大きく変わってきつつある「東アジア」情勢の中で
フエ市人民委員会と共同して、小さな市民外交をしている。

投稿者 koyama : 2012年11月16日 00:19

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