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2012年07月25日

「子どもの家」入所希望者宅訪問:内田さん帰国

快晴

午前5時半起床。

午前7時朝食。カニ団子入りブン。



血を凝固させたものは、大の苦手なのだが。何とか食べた。


午前9時、バオミンさん・後藤先生・ロック寮長と一緒に
「子どもの家」入所希望の家庭訪問を行う。
この19年間、「子どもの家」入所希望の子どもたちの家庭訪問は
必ず行っている。私がフエにいる時には100%参加している

フエ在住、19年の体験から、「家が貧しい」「家庭が困っている」
という主張で支援を求めてくる人たちの中には、一定程度「うそ」
をいう人たちがいる。私たちは、多くの日本の支援者の支援で
活動が可能となっている。子どもたちへの支援は、確実に
「困っている子どもたち」にすべきだとの確とした考えを持っている。
実際に家に行き、家庭の様子、ご両親などの仕事、生活の
実際を自分の目で見る必要がある。今まで、何度も騙された
経験がある。その上にたっての取り組みである。

フエから車で国道1号線を北上。クアンチ省の近くの農村。
フエを出て1時間15分。

父親(44歳)は病気(腎臓病)。仕事ができない。母親(47歳)
は狭い農地で米を作っている。(家族の食べられる分程度)。
祖母(73歳)は、眼が悪い。
長女(中2:15歳)ー入所希望。
長男(小5)

月収は40万ドン程度(1500円)。自作で米と庭で野菜を作っている
ので何とか家族4人が最低食べていけるといった現状である。

ロック寮長が「戸籍を見せてください」という。
母親が戸籍を出してくるが、古いもので、現状を反映していない。


家庭の状況等を総合的に勘案し、入所を決定。




近くに川があり、洪水が多いという。常時舟を用意している。

長女は夏休み中の8月には、住所を「子どもの家」に移動し、
9月からの新学期から「子どもの家」で生活することとなった。

更に車で20分。

父親(42歳)  母親(35歳)  長女(14歳:中2)
次女(小4 9歳) 長男(小2 7歳)


父親は、家の横で自転車修理工
母親は、路上で「ペットボトル」「空き缶」を拾って生活している。

二人の月収を合わせて5000円程度。

到底、家族5人で生活するのは、難しい。





家の隣の「自転車修理場」

両親は14歳の長女の入所を希望。
ロック寮長、バオミンさんと協議、入所を受け入れる。


今日は長い1日だった。確かに相当疲れた。
しかし、2軒の家庭の皆さんにとっては、子どもの
一生が左右される大事な「面接日」でもある。

私もバオミンさんもロック寮長も後藤先生も「子どもたちに
心を寄せて」親身になって、話を聞き、入所を決定したと
思っている。

私たちはお役人でも公務員でもない。仕事のためにこの活動を
しているわけではない。飽くまで子どもたちの幸せを願っての
活動である。「お役人仕事」を徹底して排除したいと心に誓って
いる。

午後12時半、宿舎に帰る。

簡単な昼食。今日は暑くて食欲ゼロ。


2時間ほど、昼ね。


午後3時半、内田さんが、帰国。丁度、1週間のフエ滞在であった。
日本料理店での食事。バーベキュー大会、象の滝、海鮮料理店、
朝のバイキング料理、すっぽん料理店、共産党委員長との夕食会、
チャオバンカンの昼食・・・・・・、休む暇なく活動された。
内田さんの活動の全てが子どもたちのため か スタッフの
ためになることばかり。1週間のフエ滞在に深謝。


内田さん・ソン君・メンさん・バオ君というソン一家と私で
フエ空港まで見送り。



夕方、荷物の整理。明日は、友人の通夜・告別式参加のため帰国。


投稿者 koyama : 2012年07月25日 20:20

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