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2012年04月24日
日本料理店Aさん結婚報告:ブライセン支社員懇談:地球の歩き方夕食会
午前6時半 気温30度 湿度80%
午後1時 気温38度 湿度50% (真夏の暑さ)
午前7時、朝食。カニ団子入り「ブンボー」(米麺)
午前10時、JASS日本料理店員Aさんと懇談。
数日前、バオミンさんを通してAさんから「話がしたい」との
申し入れを受けていた。
ベトナム事務所2階会議室で会う。
日本料理店のAさん。今年の7月に結婚するとのこと。
今日は、「子どもの家」時代、日本語学習、日本料理研修と
長い間お世話様になった。JASSと里親・小山先生や
日本人のお陰で成長することができ、今回、縁があって結婚する
機会を得た。JASSや里親(税田さん)・日本の皆さんに感謝
している。皆さんの代表として小山先生に長い間のお世話に
感謝し、結婚の報告をしたい、とのこと。
なかなか「律儀」な子である。人間としての最低の礼儀である
「お世話になったことへの感謝」の気持ちを直接、ベトナム事務所
まで来て伝えるということは、人間としての真っ当な気持ちを持って
いることが分かる。
「子どもの家」出身のこどもたちの大半は、支援してくれた
日本人などへの感謝の気持ちを持ち、こうした行動をとることが
多い。立派に成長したことを嬉しく思う。
Aさんは、2003年(14歳)から2009年までの6年間、弟と一緒に
「子どもの家」で生活していた。
家庭の問題があり、母親がAさんと弟(里親:大極さん)
の面倒をみられない状況だった。こどもたちに何も責任はない。
Aさんは、中学を卒業し、日本料理店で研修を始めた。
20歳になった時、母親・弟と同居する。日本料理店での
給料が母親・弟との生活の基礎的な資金となる。
現在は、弟も「子どもの家」を退所し、車の修理の仕事をして
自立している。幸せな結婚と母と弟も含めた家族の皆さん
の幸福を祈る。
こうして「子どもの家」にいたこどもたちが、どんな相手と
結婚し、どんな生活をするのかを直接伝えてもらうことが、
私たちの支援への最大の「お返し」だと思っている。
こどもたちの成長と幸せな将来の生活を伝えられて
里親や日本の多くの支援者の皆さんは、長い間の支援と苦労
が喜びに変わっていくものである。
Aさんの話を聞き、Aさんの結婚と将来に安堵の気持ちが持てた。
「子どもの家」の卒業生の結婚では、「人づて」に連絡をする
子どももいれば、会合中に招待状だけ持ってくる子どももいる。
個人的には、招待状を持ってくるだけの「形式的なやり方には」
嫌悪感を感ずる。心がこもっていない。
私たち里親の身になれば、一体どんな相手と結婚するのか?
その結婚が幸せなのか?という「内実」を知らせるべきなので
ある。結婚式があることを「人づて」に伝えてきたり、誰とどんな人
と結婚するのかという「内容」を一切知らせずに、形式的な
招待状だけ、黙って渡すというやり方には、強い違和感を
感ずる。
「子どもの家」のこどもたちもそれぞれである。
Aさんのように「その心」が直接私たちに伝わるような
こどももいるが、形式的な伝達だけの子どももいる。
これは致し方ないことではある。
ただ、私としては、日本の里親の皆さんに5年、10年という
長い期間の支援をお願いし、結婚する時になったら、人づてに
連絡をもらったり、形式的に結婚式の招待状だけを渡され、
何ら説明を受けないようなやり方は、やはり、日本の支援者に
申し訳ないような気持ちがするのは、事実である。
今日のAさんの来訪と結婚の報告は、私にとっては、
本当に「心のある」やり方であった。
その後、ベトナム事務所3階のブライセン支社へ。
日本語教育の新しいシステムについて説明する。
午前11時半、昼食。豚肉団子入り「おじや」
暑い、真夏である。
2時間ほど昼寝。
たくさんのメール受信。返信。
午後3時半、徒歩でベトナム事務所へ。
バオミンさん・フーン先生とブライセン・ベトナム支社の
新しい日本語教育システムの詳細・細部について意思統一
をする。
1時間ほど話をする。
徒歩、宿舎へ帰る。
午後6時過ぎ、再度、徒歩で日本料理店へ。
地球の歩き方6班の夕食会。
私、バオミンさん、アンさんの3人が参加。
午後8時半、終了。
投稿者 koyama : 2012年04月24日 17:12