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2012年04月08日

「子どもの家」ソバ打ち大会

朝から小雨。

昨夜、眠れずウトウトしている間に午前7時。

今日は、「子どもの家」でソバ打ち大会。
午前8集合となっている。

朝食を摂る時間がない。急いでシャワーを浴び、
雨の中、電動バイクで「子どもの家」へ。

フエ中心部「レロイ通り」などを通る。

フエ「モーリンホテル前」

王宮前の「旗台(キーダイ)」


王宮前の道路は、封鎖されていた。迂回して「子どもの家」へ。


王宮のまわりには、テント村ができていて、各種イベントを行って
いた。


午前8時、「子どもの家」着。まだベトナム事務所員は来ていなかった。

「子どもの家」に着き、最初に男子の部屋に行く。これはいつものこと。

「子どもの家」卒業生の「フン君」が昨夜から泊まっていた。
以前は、「子どもの家」前で「靴修理屋」をややっていた。
その後は、ロマンスホテルの警備員をしていると言っていたが。
「子どもの家」にいるころから「落ち着かない」子ではあった。


「子どもの家」の裏にリュックなどが隠してあった。中を見ると
衣類。フン君のものとのこと。

多分、今晩も「子どもの家」に泊まるのだろう。

「子どもの家」は卒業したこどもたちの帰る場所でもある。

フン君には、この数年、様々なアドバイスをしてきたが、
彼は「マイペース」な人間である。兄のハイ君と同様、自分の
好きな事しかしない。


寝るところがなく、昨夜は「子どもの家」に泊まったようだ。
私が「生活は大丈夫か?」と聞くと、「大丈夫」と言う。
しかし、どうみても大丈夫な感じではない。

「フン君」と対照的なのは、「タン君」。
6歳で今の「子どもの家」の前の「チーラン通り「子どもの家」」に
入所。現在40人いるこどもたちの中ではかず少ない、
1993年から私と付き合っている子である。

いくつもの職業研修をセン委員長が紹介したが、直ぐに飽きて
止めてしまう。

現在は、「3食昼寝付き」の24歳という状態。


「子どもの家」の男子の希望の星(だった?)チュン君。
あと、数ヶ月で中学校を卒業する。

バオミンさんの長女(アルファー)、長男(ベーター)、従姉妹
の(フオン先生・通称今晩は先生)


長野県小諸市「そば普及会」の富岡さんたち。

そば粉に「つなぎ」を混ぜて、そば粉を作る。

古賀先生とこどもたち


ソバ打ち大会を楽しみにしているこどもたち



後藤先生とこどもたち



1993年10月から私と一緒にこどもたちの世話そしてくれている
キムアインさんとバオミンさんの長男ベーター君。


いよいよ富岡さんの「ソバ打ち」が始まる

多くの関係者・こどもたちが回りを摂り巻く


こどもたちも「そば打ち」を体験する。


こどもたちは初めて体験する「ソバ打ち」に興味津々。

そばを延ばす



そば切りの最後の工程(そば粉を円錐形にする)


蕎麦切り




こどもたち、寮母さんは、そば切りを楽しんでいた。

最後に蕎麦を茹でる


同時に「大切りのかつお節」を茹でて「そばつゆ」を作る。

そばつゆを作った「かつお節」を美味しいと言って食べるタン君。

出し殻の「かつお節」を食事の寮母さんが、油で揚げる。


こどもたちが寄って来て、瞬く間に食べてしまう。


グエン王朝の7代目「ベーター君」


「子どもの家」最大の曲者男(」くせものおとこ)この子が一番生きる
エネルギーを持っている。将来の成長が楽しみだ。

そばつゆを入れる

そばをスプーンで食べるのは、さすがベトナム風

小麦粉の麺(チャオ・バイン・カイン)などの麺類は、
ベトナムでは、スプーンでたべる。ついでに言えば

蕎麦のお茶碗を持って食べない。テーブルにおいて、
箸で救って食べる。フランスなど欧米系の麺の
食べ方。スパゲティーと同じ食べ方。


「子どもの家」のこどもたちは色々と悩みや心配もあるだろうが、
とりあえず、「幸せ」である。


こどもたちの悩みは、日本人の若者と同じ悩みともいえる。自分の
将来の夢が実現出来るのだろうか? 自分に取って将来の夢とは
何か?     万国共通の若者の悩みは「子どもの家」の
こどもたちにもある。これは同時に自分を見つめることであり。自分を
鍛えることでもある。こうした悩みや苦しみを「回避」しようとしたり
回りで「回避させよう」とすることは、困難と闘って成長するこどもたち
に取っては、邪魔な「足かせ」でもある。


こどもたちは好きなだけ「そば」を食べる。

8杯食べたこどもたちもいる。

私が今日の「蕎麦打ち大会」で一番気になったのは、
大量の最高に辛い「唐辛子」を用意したこと。こどもたちがその
唐辛子を大量に使用したこと。
私などの感覚では、蕎麦の淡い香りを味わってもらいたい、などと
淡い希望を抱いていたが、大量の唐辛子は、かつお節の出汁(だし)
も蕎麦の香りも捨て去ってしまった。これは良い悪いの問題ではなく
至って「文化問題」と理解した。

「子どもの家」のこどもたちに取っては、「ソバ」は食事に中に
どんな位置にあるのか?

ソバ打ちとあわせて、通常の昼食を用意。
こどもたちに取って、「そば」は、おやつのようなもの。

ソバをかなり食べたこどもたちは、その後、しっかりと
昼食を食べた。ご立派。




通常の昼食を食べながら「そば」も食べる。




バオミン・運営委員長は、意外と「ソバ好き」。


午後12時過ぎ、ソバ打ち大会終了。

私は今日は体調が悪く、食欲もない。そばは1杯だけ頂いた。

腰痛もあり立っているのが辛い。それでも4時間。頑張って
立っていた。

途中で「子どもの家」「絵画教室」を覗いてみた。

フエ芸術大学5年生のフック君の最近描いた油絵。


2011年10月に北海道石狩国際交流協会の伊藤さん
から送られた「石狩」紹介の文章といくつかの写真が
絵画教室に貼られていた。

午後12時過ぎ、電動バイクで宿舎へ

富岡さんあっち「小諸そば普及会」の皆さんに深謝。


その後、夕方まで寝てしまう。


寝る前に「お灸を据える」。


投稿者 koyama : 2012年04月08日 19:37

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