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2011年04月09日

第1回JASS機関紙「バンベー」編集会議

晴天  気温32度  湿度55%

午前7時朝食。
最近は私の体調(特に胃腸)不良のため、麺類の食事多し。
フォー

午前8時過ぎ徒歩ベトナム事務所へ。

第1回「ベンベー」編集会議を行う。

私、バオミンさん、ハンさん、フーン先生、原田先生。
バンベー編集も徐々にベトナム事務所のベトナム人スタッフで
全てが出きるように一緒に経験を積んで行きたい。

私のほうから「バンベー」の役割りを話す。

①バンベーを作る時の心構えは、JASSの会合にこられない方、
 フエに来たことのない支援者などを思い浮かべ、その方々に
 フエでの活動をお知らせすることが第1の目的
②バンベー掲載の主軸は「こどもたち」。こどもたちの動向を
  報告する
③年齢的に幅広い支援者の会なので「写真」を出来るだけ多くする
④39号は、字数が多かったせいもあり、字が小さい。
 私も読みにくかった。今後は、大きな字にしたい。
⑤JASSの発展段階の「現在」を分かり易く紹介する。
⑥日本全国で地道に活動している「JASS日本」各地の会の活動
 をかならず毎回のバンベーに掲載する

その後、バオミンさんの司会で次回第40号の内容を討議する。
第2回目の編集会議では、1ページから12ページ(予定)までの
内容をバオミンさんがまとめて提案することになった。
4月末を一応の目処(めど)に原稿締め切りとしたい。

4月12日(火)は、「フン・ヴオン王」祝日でベトナム事務所も
休みとする。

日本料理店で行っている「東日本大震災支援」活動第3弾
の署名と寄金はその後も着実に進んでいる。
7日に始めた際は、4人の署名だった。(私も入れて)
8日(金)の昨日は、7人もの人たちが署名・寄金を
してくれた。有難いことである。人間の心は万国共通。

ドイツ人からの励ましの言葉


カナダ人

ベトナム系アメリカ人

スイス人

フランス人


アメリカ人

昼食  チャオ・バイン・カイン


2時間ほど昼寝。

読書「いわずに おれない」(まど・みちお:集英社)読了

一読の価値あり。96歳のまど・みちおが言う一言一言に
重みがある。まど・みちおは、「宇宙」を原点にしている。
人間の命も机もガラスも「宇宙」の一つ。人間が思いあがって
いることを繰り返し忠告をしている。58歳で詩を発表。

一つぶよ

ぼくらの まえへと つづき
そして うしろへつづく
えいえんの じかん

ぼくらの そとがわへと ひろがり
そして うちがわへと ちぢまる
むげんの うちゅう

きりがない はてがない さいげんがない
どこまでも どこまでも どこまでも
のなかの ぼくらよ 一つぶよ

と おもうことだけは でき
それだけしか できないものだとしても
その それだけよ 一つぶよ


ーーーー
人間の小ささ、思いあがりを暗に指摘している。
今回の福島原発問題を見ても まど・みちお
が言っている人間の宇宙のありかた、自然を
コントーロールできるという思いあがりなどに
小さな警鐘をならしているように思えた。

96歳で矍鑠(かくしゃく)としている。素晴らしい人生だ。

読書「杉浦日向子の江戸塾ー笑いと遊びの巻」
(杉浦日向子著:PHP文庫)

江戸時代260年が私たちに与えている影響を考えた。
江戸時代は遠い昔の時代ではない。私の祖父も江戸時代
生まれ。私の母は8番目の子ども。現在99歳。
今の私たちは、間接的ではあるが、江戸時代の強い
影響を受けている。
ヨーロッパでは、各種の戦争が続いていた時代。
日本では「鎖国」もあり、平和な時代だった。文化も世界最高
のレベルに発展していた。特に江戸。水道があり、家賃が
1ヶ月の給料の1日分である。住みやすい。
私の小中高校時代は、戦後の初期。歴史は、かなり
階級闘争史を中心とした勉強が多かったような気がする。
武士階級が搾取しつくし、農民・商人などは「悲嘆にくれて」
いた社会と描かれる傾向があった。最近の「江戸研究」の
本などを読むと、意外にも「江戸時代」の支配は、それほど
厳しいものでもなく、封建時代という制約はあるものの
「善政」だったようでもある。
江戸では、市民がかなり人生をエンジョイしたようであり、
安心していきていけた時代でもあったようだ。
冷害や天災で一揆や打ちこわしなどもあったが、江戸時代は
行政に国民がかなり「信頼」をもって暮らしていた時代でも
あったようである。最近、江戸時代をもう一度見直す傾向が
強まっている。
今回の「東日本大震災」で日本人が「慌てず」「秩序正しく」
「われ先に行動せず」に大震災と対峙していることに諸外国の
メディアは驚嘆している。その基礎は、戦争がなく、平穏に
生きた260年の江戸時代の影響を私たちは無意識に
受け継いでいるのはないのか? などと本書を読んで
思った次第である。

杉浦日向子。私は好きな作家(漫画家)だった。
NHK「お江戸でござる」はほとんど全部見た。
終わったあと、桜金造の司会で杉浦日向子が
江戸時代の生活を解説していた。的確な解説だった。
2005年。46歳でなくなっている。惜しい人を亡くした。
杉浦日向子の「お酒を飲む」本を読んだが、彼女の
粋な酒の飲み方を知った。江戸の粋は、京都に
対するものだった。江戸は、短時間にパッ・パッ・パッと
格好をつけず「見てくれ」を気にしない実質主義の
酒の飲み方である。そば屋で蕎麦2枚を頼み1枚は「つまみ」
1枚は飲んだあと食べるというような酒の単純な飲み方。


リー君から電話。「明日、フエに帰る」とのこと。

しばらくしたらまだ電話。「明後日、フエに着く」とのこと。
ホーチミン市郊外の「お母さん」が電話に出る。
リー君はお母さんと一緒にいるようだ。

何を考えているのか?

午後6時半、ハンさんから電話。
リー君からメールが来た。「今からバスに乗る。明後日
昼ごろフエに着く」との連絡があったとのこと。

リー君は色々な人に連絡をしているようだ。
何を考えているのか? 不安で関係者に連絡をしているのか?
日本料理店のこどもたちにも電話をして、「7月にフエに帰る」
と言っているそうだ。

ーーーーー
首相は、行き過ぎた自粛により国民の消費活動が停滞するのは
日本経済や被災地の復興にもマイナスと判断した。
「国民へのメッセージ」として記者会見などで表明する見通しだ
とのこと。

「市民運動家」を自称する菅氏だが、その偽本質が暴露された
ようだ。菅氏は、市民自体を理解していない。

「自粛」とは「自分で自分の行いを慎むこと」(広辞苑)とある。
自分の行動を「政府」など公的機関に命令・指示される筋合いは
ない。
自粛するかしないかは、市民の個人的な問題。
公権力が介入する筋合いはない、ということを「市民運動家」
を自称する菅氏は本質的に理解していなかったのだ。

国民が自粛するのは、政治がきちんと行われていないことへの
裏返しなのだ。菅氏の政治的対応がしっかりしていないことへの
裏返しの行動が「自粛」という形で出ているのだ。
菅氏が「自粛を止めろ」ということ自体、天に唾する、自分に
自分の唾を引っ掛けることと同義語である。


『民主党の鳩山前首相は9日、福島県の南相馬市などの避難所
を訪ね、野菜や果物などを差し入れた。鳩山氏は桜井勝延同市長
との会談で、東京電力福島第一原子力発電所の事故に関し、
「原発事故は天災ではない。政治の世界に想定外という言葉は
許されない。大変申し訳ない」と語った』とのこと。
鳩山氏が語ったことはその通りであり、正論だ。私も支持する。

しかし、こうしたご立派な言葉を言う前に、毎月「お母さん」から
もらっている1500万円のお小遣いを「10年分位は寄付します」
位の言葉を言って欲しい。18億円である。

ソフトバンクの孫社長は個人で100億円の寄付をしている。
政権党の元首相が『立派なことを言う前に』出すものを出したら
どうなのだろうか?

そもそも
『原発事故は天災ではない。政治の世界に想定外という言葉は
許されない。』などと鳩山氏が言う資格はない。
鳩山氏が首相をしていた時も「原発安全」論を主張したのは
鳩山政権だったのだ。原発絶対安全論を主張したのは
政府と東電、お抱え研究者たちだったのだ。
鳩山前首相も原発安全論の主犯だったのだ。
「盗人猛々しい」とは、鳩山由紀夫氏を指す。
「政治の世界に想定外と言う言葉は許されない」などど
「ひとごと」のように言っている鳩山氏の政治的感覚が
いかに質の悪いものかがわかる。今回の原発問題の
主犯の一人は「貴方」でもあるのだ。土下座して
福島等周辺の県の農民・漁民などに謝罪すべき立場
の人間である。いつのまにか責任を逃れ、批判者の
立場に立っている人間の本質を知った思いがする。

3月22日、JASSとフエ市人民委員会との共催の
「東日本大震災支援集会」では、120万円の寄金が
集まった。JASSベトナム事務所は1000ドルの寄付をした。
8万円ほど。残りの110万円は100人のベトナム人の
参加者からの寄付。平均一人1万円ほどの寄付をしている。
フエの一般労働者の平均給料は1万円弱。
JASSとフエ市人民委員会との共催に大災害支援集会の
参加者は、一般労働者の1ヶ月分の給料を寄付しているの
である。

鳩山前首相は立派なことを言う前に「お母さん」からの
毎月1500万円のお小遣いを寄付してから、発言を
すべきである。

ベトナム事務所からの1000ドル=8万円の寄付は、
フエの私たちに取っては大金である。
日曜日の私の食事は1食100円。床屋は150円の世界で
8万円がいかに大金かがわかる。
ベトナム事務所の日本人教師は事実上、無給である。

静岡では「ジュビロ」と「エスパルス」が震災支援慈善試合を
した。静岡の2チームの責任者と選手に敬意を表したい。
どちらが勝ったのは知らないが、多分「ジュビロ」ではないかと
思っている。理想論で言えば、引き分けであって欲しい。
詳細不明なので何ともいえないが。


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投稿者 koyama : 2011年04月09日 18:52

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