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2010年04月15日
「ハイリーホテル」終日停電:いくつかの重要書類を書く
気温32度。多少、涼しくなる。
「ハイリーホテル」は、午前7時から午後3時まで、きっかり
8時間停電。
午前5時起床。昨日の日記を途中まで書く。
午前7時少し前突然停電となる。
午前7時、停電の蒸し暑い中朝食。
午前8時半、ベトナム事務所へ。
3日間連続、終日停電だったベトナム事務所。
今日はさすがに電気がついていた。
ベトナム事務所でいくつかの重要な文章を書き上げる。
一つは、JASS日本運営委員長に送信。
一つは、フエ省知事宛ての手紙。
20通ほどのメールを受信。熟読し、必要な送信。
午前11時半、「ハイリーホテル」へ戻り昼食。
午後12時過ぎから昼寝に入るが、停電のため室内が
「蒸し暑く」、なかなか眠れない。
1時間ほど体を横にし、ベトナム事務所へ。
いくつかの文章を作成。
バオミンさんと日本語教師採用などの問題で協議。
午後5時半、日本料理店で夕食。
久しぶりに関係者全員での夕食となる。
こどもたちの体調が悪かったりして、なかなか全員が
揃わなかった。
来客10人。欧米系多し。日本人1名。
午後9時、閉店。
気温が少し下がったことで多くの人たちが「頭が痛い」
といっている。私も頭痛と体がだるい。
ーーー
今日、ベトナム政府が、日本の新幹線を導入することを
決める。
近日中の国会に提案し、可決される見込み。
ハノイからホーチミン市まで千数百キロの新幹線を
最終的には2035年までに完成すると言う。
2020年までにハノイからビン、ホーチミン市からニャチャンまでの
「地域新幹線」を作り、最終的には2035年
をめざし、ハノイーホーチミン市間の新幹線開設を
めざすいう。
総額日本円で5兆2千億円。
日本の物価に直せば最低でも52兆円。
日本の国家予算の税収以上の途方もない金額である。
先日、ロシアの技術導入でダラット高原に「原子力発電所」
建設を決定している。
これまた巨額の費用がかかる。
日本の国家予算の税収以上の費用がかかる新幹線建設。
ロシアと組んでの「原子力発電所」建設。
ベトナムは、どこか方向が違う方に進んでいるように思えて
ならない。
ベトナム事務所では今週に入り3回もの停電。
「ハイリーホテル」も停電。
ハノイもホーチミン市もフエも毎日のように8時間停電が
続く。それも突然の停電。市民や会社、企業など真っ当な
市民生活を送ることができない。
新幹線や原発以前に「今週の停電計画」を全市民に
発表することが緊急の課題。やる気がありさえすれば
出きること。フエ市内の停電計画は当局が作り、知っている。
人民委員会・警察などは停電からはずしている。
しかし、市民には、何も知らせれず、突然電気が切れて
停電を知る。いつまで停電するのかも分からない。
その日1日の生活の計画が立たない。
新幹線や原発建設の前に、「市民生活に重大な影響を与える」
停電計画の市民への告知が必要である。
情けない要求である。「停電をやめろ」ではなく、
「停電の計画を事前に教えろ」とのささやかな要求も
満たされない社会に新幹線・原発が必要なのか?
他国のことであるので、私見は遠慮するが・・・・。
こんな市民社会の最低限のこともできない国家が
新幹線だの原発だのというのは、片腹痛い。
大型プロジェクト・大型公共土木投資は日本の例で言えば
一部の資本家やそれに群がる政治家の「甘い汁」の
源(みなもの)だった。
ベトナムでは、新幹線・原発で巨額の富を溜め込む人間は
いないのか? いないことを願う。
投稿者 koyama : 2010年04月15日 07:13