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2009年01月10日

終日寒い ベトナム事務所フーン先生誕生日

終日、読書。

今日は、日本語学校主任のフーン先生の00回目の
誕生日。誕生ケーキとベトナム事務所員全員の
寄せ書きを贈る。



読書「上海にて」(堀田善衛著:集英社文庫)読了。

1945年の敗戦から1946年末まで上海で暮らした
堀田善衛(当時20歳代の後半)が、1959年に
再度上海を訪れて考えたこと。
これほど理性的であり率直に感情も表わす作家は
珍しい。
1959年はまだ日中国交回復がされていない時期である。
中国社会主義を盲信する文化人の一群もあったが、
堀田は新生中国を評価しつつも社会主義中国を
盲信してはいないかった。
1945年8月11日に上海では日本の敗戦を知り、
中国共産党が新生中国の成立を呼びかけるビラを
配っている。しかし、上海には蒋介石の国民党が
入り、複雑な経過を辿る。不正と虐殺が横行する
上海時代を思い出しながら1959年の上海旅行を
記録する。魯迅が出てくる。魯迅も読んでみたくなった。


今日の朝日新聞3面にベトナムの経済状況が書かれていた。
ホーチミン市から車で1時間。カンボジアのカジノ。
昨年末、カンボジアのカジノで遊ぶベトナムの一時成金が
激減したそうだ。
2007年WTO(世界貿易機関)加盟後、ベトナムへは
大量の金が海外から流れ込んだ。株と不動産ブームが起き、
インフレ率は前年比25%にもなった。消費や輸入の拡大で
貿易赤字も急増。
2008年春からベトナム通貨(ドン)が急落。政府は金融引き締め
を行うところに追い打ちをかかて世界金融危機が加わる。
2008年末、国内上場株式時価相場は年初の3分の1に暴落。
ホーチミン市中心部の地価も1年で半値になった。
ベトナム銀行副総裁のグエン・ドン・ティン副総裁は
「市場に任さる自由主義経済では、自分たちだけでは解決
出来ない問題が起こることを学んだと言っている。
資本主義の本質を知らないまま「マネーゲム」に狂奔している
ベトナム社会の中心的な人間の粗雑な発言である。
ホーチミン市だけえでなく。ハノイもフエも一部の特権階級と
一時成金が「おかねの亡者」になったベトナムである。
2009年は、彼らが甘い汁を吸ったつけを支払わなければ
ならない時期に来た。しかし、彼らはまた特権を使い
違う方法で甘い汁を吸う道を探し出すのであろう。
しかし力もない一時成金は、明らかに没落していく。
土地と家屋の値上がりを期待したり、大もうけを
しようと「大きなプロジェクト」を企てたりした
資本の本質、資本主義の本質を知らない無知なベトナム人が
銀行から借金をし、投機のために土地や家屋を買いまくった。
予定では何倍にも値上がりしている予定だったが、
ベトナムの経済の失敗と世界の金融危機が加わり、
土地と家屋が大暴落している。銀行から借金した
一時成金などは、返済できない泥沼に陥っている。
209年はこれらの無知な「金の亡者」である一部の
一時成金などの没落と庶民生活への経済破綻のツケ
が直撃する。2009年はJASSにとって一層、心を
引き締めて貧しいこどもたちへの支援を行わなくてはならない。
ベトナム・フエにJASSが存在する意義が一層必要に
なって来ている。

今日は1日中、寝ていた。

投稿者 koyama : 2009年01月10日 20:31

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