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2008年11月16日

ハノイからバス15時間、フエへ

晴天

午前8時半ホテルを出てノイバイ(ハノイ)空港へ。
午前10時10分発。十分時間を取って出発。
通常、市内と空港は40分程度。

しかし、途中市内の交通事故の渋滞に遭遇。
やっと高速道路のようなところに出る。
しばらく進むと車1台1台の検問。警察は何を目的と
した検問をしているのかは不明だが、延々時間がかかる。
私は10時10分に間に合うのかハラハラしながら推移を
見守っていた。何とか検問を終わった時点で既に9時50分。
運転手さんを急かせてノイバイ空港着。10時12分。
既に飛行機は飛んでしまっていた。

急いで空港内のBOOKING OFFICEへ行き、
フエ行きの遅い便の状況を聞く。
フエ行きもダナン行きもホーチミン市行きも一切ないと言う。
向こう3日間は全て満席と言う。それでは「ビジネスクラス?」
と聞くが、ビジネスも向こう3日間、3路線とも満席と言う。
この15年間、フエ・ダナン・ホーチミン行きのビジネスも
含めて3日間満席などということは一度もなかった。
大体、ビジネスクラスなどいつも1人か2人程度しか
乗っていない。係員の「嘘」と見た。結局、ワイロが欲しいのだ。
卑怯な連中だ。

違う窓口に行き、ハノイからフエに行くバスを聞く。ハノイ市内
から出ているとのこと。15時間位かかると言う。


仕方なく泊まっていたホテルへタクシーで戻る。
ホテルのフロントに事情を話す。「午後3時までなら無料で
泊まってもいいです」とのこと。ありがたい。
早速、ホテルで休む。しばらくしてフロントへ行き、
「飛行場に電話をして空席待ちがあるか聞いて欲しい」
とお願いする。「ダナン行きの空席待ちがある」とのこと。
午後2時に行けば、空席待ちを受け付けるとのこと。
飛行機は午後6時頃と言う。
また、市内からフエ行きのバスは何時にどこから出るのかを
調べてもらう。午後3時に市内のバスターミナルから出るとのこと。

ホテルでしばらく休憩し、昼食を取らずに午後1時、ホテルを出て
再度ノイバイ空港へ。空席待ちリストに名前を載せるが、午後2時に
なり、あなたは駄目ですと言われる。これも結局ワイロだと
直感する。空席待ちも絶たれ、またまたタクシーでハノイ市内へ。
既に2時を過ぎている。急いで市内のバスターミナルへ行かなければ
ならない。明日17日(月)は、朝、静岡大学学長先生をはじめ7人の
皆さんがフエ来訪。出迎えに行かなければならない。何としても
今日中にハノイを出て、バスで明朝フエに着く必要がある。

タクシーを飛ばしてもらい、午後2時55分にターミナルへ着く。
間一髪セーフ。大型バスはホーチミン市行きだった。
車内に入ると2段ベッドが縦に3列並んでいる。60人ほどが
入れる。

お客は15人ほどが、それぞれ勝手にベッドに入っていた。
私は真ん中の列の前の方の上段のベッドに入る。
ベッドは人間の肩幅とほぼ同等程度のもの。欧米系の
人は乗れない。
足を伸ばし寝ていけるベッドではある。

午後3時05分、バスは出発した。運転手に聞くと
明朝午前6時半頃、フエに着くとのこと。
この際、全て諦めてバスに身を委ねるしかないと
諦観し、ベッドに入り横になる。走り出すと、突然
大音響とも取れる音楽が鳴り始める。ついに出たか、
ベトナムのボリューム右一杯路線が。
更にエヤコンが着く。「これでもか」というほど最強に
してある。寒い。うるさい。
外国人は私一人。ベトナム人はこれが当然であるかの
ような顔つきでいる。仕方がない、我慢するが、寒すぎる。

3時間ほどしてレストランに入る。一人一人注文するのかと
思ったら、食事つきだった。270000万ドン(15000円)。
4人位で一緒にご飯とスープ、野菜炒めなどを共有しながら
食べる。ベトナム人の食事は早い。10分ほどで食べ終えて
しまう。私などまだ半分程度も行っていない。
15分位でバスが出るのか心配になり隣の人に聞く。
30分程度は食事の時間があるとのこと。

ハノイ市内の道路はガタガタ。その度にバスは揺れる。
バスが揺れると真ん中の上段のベッドは更に揺れる。
お客さんを見ると多くのお客さんが下段に寝ていた。

市外に出る。既に外は暗くなっている。スピードがあがる。
2時間ほどするとバスは止まった。突然、物売りのおばさんが
数人バス内に「乱入」。食べ物や飲み物を売っていた。
バスの運転手さんと何らかの「密約」が出来ているのだろう。

日本から「Iポット」を持ってきていた。中島みゆき、中森明菜、
テレサテンなどのCDが入っている。ベートベンのピアノソナタ
ショスタコービッチ5番「革命」なども。

結局、アイポットを聞きながら目が覚めたり、少し寝たりの
繰り返しをしている間に17日の午前5時になり、フエの
バスターミナルについていた。無事、17日早朝フエに
帰ることが出来た。大変なハノイ滞在ではあった。

投稿者 koyama : 2008年11月16日 11:42

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