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2008年09月20日

地球の歩き方ツアー6班講演会

終日晴れ。 夜、小雨。

朝7時、朝食。雲のある青空。

朝食。ブンボー。


午前7時半、「ハイリーホテル」を出る。電動バイクの調子が悪い。
途中で電気が通じなくなり、こいでベトナム事務所へ。

午前8時、地球の歩き方スタディーツアー第6班の皆さんと
ベトナム事務所居の顔合わせ。ベトナム事務所員自己紹介。
リー日本料理店長も参加。一緒にナムドン山岳地帯へ行くので。

午前8時半、ミンさん、私で地球の歩き方の皆さんを案内し
「子どもの家」へ。「子どもの家」で子どもたちと交流会。

セン運営委員長の挨拶。

セン委員長の話を真剣に聞き入る子どもたち


子どもたちの歓迎の踊り



地球の歩き方6班の皆さんの歌。


この8月9月で300人近くの訪問者があった。特に地球の歩き方
スタディーツアーの参加者は訪問記念に大型色紙を残して行って
くれた。




交流会終了後、バオミンさんの案内で施設見学

●「子どもの家」に住んでいるユオン/グエット姉妹。

妹のグエットさんは、日本料理店の接客主任。
姉のユオンさんは、7月、フエ高等師範大を卒業し、
9月22日(月)からフールー小学校の教師として赴任する
ことになった。
フールー小学校は、児童の60%が船上生活者の子弟。
フエで最も貧しい家庭の子どもたちが多く通う小学校で
ある。「子どもの家」の子どもがこうした貧しい環境で
育っている子どもたちを教えるようになったことに
一つの感慨を覚える。私たちの国際支援というものが、
けして「物を与える支援」「お金を上げる支援」にとどまらず、
最終的にはこうした「人間を育てる支援」「子どもたちの
自立のための支援」でなければならないことを改めて痛感
した。ユオン・グエット姉妹は、「子どもの家」が出来た時から
入所している。既に14年間「子どもの家」で過ごしている。
2年か3年で「自立した」と称して、転々と支援先を変える
海外ボランティア団体もあるが、私たちのように一箇所で
15年間の支援を続けることも一つの支援のあり方である。
子どもたちの成長と自立をしっかりと支援できる。
この15年の活動を通して痛感したことは、私たちの海外支援、
国際協力のめざすものは、子どもたちの人間としての成長を
通して、自立することである。自立は自活である。
私たちのめざす海外支援は、最終的には、子どもたちが
自分で働き給料をもらい、自分の力で生きていける子どもたちを
育てると言うことに尽きる。お金や物支援は、子どもたちの
自立のための「手段」ではあるが、目的ではない。
両親のいないユオン・グエット姉妹も姉は小学校の教師として、
妹は日本料理店の接客主任として給料をもらい自立していく
ことが出来る。私たちのめざす支援である。

午前10時。私の講演会。90分。


午前11時50分、地球の歩き方の皆さんと昼食レストランへ。

昼食は日本流に言えば「野菜入りかたヤキソバ」

午後1時、バオミンさんのオートバイで送ってもらい
「ハイリーホテル」へ戻る。

1時間ほど昼寝。

読書「アマルティア・セン 経済学と倫理学」(鈴木興太郎・
後藤玲子著)を読む。
純粋な学術書。1998年センはノーベル経済学賞を受賞。
受賞理由は「厚生経済学と社会的選択の理論への貢献」
である。センは伝統的な経済学を学びながら、ノーベル賞
受賞後も正統経済学会から「異端視」されていたという。
第1章はセンのプロフィールと本書の概要が述べられ
ている。センはインドで生まれ、インドの国民的詩人
タゴールの設立した寄宿学校で学ぶ。途中、
バングラディシュダッカで生活して時もある。
センの学んだ厚生経済学の歴史の詳細が続く。
センがケンブリッジ大学、ハーバード大学で厚生経済学を
どのようの学び、この学問にどのような批判を持ち、
センの独自の学問領域を作っていったが詳述される。
大学の先生はどうして簡単なことばを「難解な用語」に
書き換えてしまうのか? 難しい単語を使い難解に
書くことで内容が「高級に」なるとも思えないのだが。

午後3時過ぎ、電動バイクは故障し修理に出ている。
バオミンさんがオートバイで「ハイリーホテル」まで
迎えに来てくれる。

「縫製研修センター」に行き、宇都宮縫製工業組合
佐藤理事長と懇談。今後の「縫製研修センター」の
進め方、雨季に入って洪水等が発生したときの
対処法、研修の結果出来上がった製品の販路などを
話し合う。既に50種類以上のサンプルが出来上がって
いる。午後6時まで話し合いは続く。

午後6時過ぎ、日本料理店へ。夕食。

夕食中、タイで日本語を教えている男性が来店。
20分ほど話し合う。


午後7時、佐藤さんと北海道で和服を作っている会社の
役員の方が来店。この和服の会社はフエに和服の
縫製工場を作っている。役員・主任の方はフエに来て
4ヶ月とのこと。午後9時過ぎまで日本料理店で飲みながら
話し合う。

午後9時半閉店。今日の来客は10人。ドイツ人3人、
日本人7人。

午後10時前「ハイリーホテル」へ。電動バイクの修理が終わる。
5万ドン(350円)。
リー君と一緒に「ハイリーホテル」へ帰る。リー君から
「先生、今日は土曜日。明日は日曜日で休みなのでこれから
飲みに行こう」と誘われたが、今日は疲労困憊。断って
部屋に戻り直ぐに横になる。雨季に入り気候・気温の変動が
大きい。多くのフエ人も頭が痛いとか体がだるいとか言っている。
私も同様の症状が朝から続いている。

投稿者 koyama : 2008年09月20日 08:45

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