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2008年09月18日

「オアシスの会」関連懇談

晴天 気温32度。  夜雨。

朝起きて体調不良。頭痛・倦怠・喉痛。典型的な風邪症状。

午前7時朝食。フオー。




午前8時半。ベトナム事務所で「オアシスの会」の
船上生活者支援について、フービン地区人民委員会副委員長と
協議。「オアシスの会」代表大塚さん・小山・バオミン・税田。
2008年7月からフービン地区の船上生活者へ「オアシスの会」が
薬の支援を行っていた。当初、川に隣接する地域の廟
を診療所に船上生活者が船で廟まで来て、直ぐに診療が出来る
という約束だった。しかし診療所を勝手に代えて、徒歩で歩いて
行かないと診療が受けられない地域診療所にしてしまった。
また、薬代の支援と言う約束が「診療費の支援も」となってきた。
この2つの理由で当初の約束と違うのでフービン地区の
「オアシスの会」の診療を10月から中止する旨を通告。
フービン地区人民委員会副委員長もそうした事実を知らなかったが
事実なら申し訳ない。支援中止は了解したとのこと。


急いで、フエ市人民委員会外務部(国際交流センター)へ。
ニエン国際交流センター所長と「当面のいくつかの重要問題」
について協議。意見の一致を見る。バオミンさんと国際交流センター
副所長のホアン氏(私の第1期生の教え子)も同席。

帰りにバオミンさんと薬局により風邪薬を買う。仕事がたくさんある。
早期に治さないと仕事が出来ない。

午前11時半昼食。

リー君が床屋へ行った。さっぱりしている。日本の中学校の
野球部員のような感じ。

午後12時半、体調が悪く横になる。雨季に入り、1日の
気温の変化が大きい。体が気温の変化についていけない
現象と見た。1時間ほど寝る。

午後2時読書「グr-バリズムと不平等 階級社会」(ジェレミー・
シーブルック著 渡辺雅男訳:青土社)読了。

本書を読んでまず感じたことは、翻訳者の渡辺氏の日本語
能力の問題。つまり、英語の原書に忠実に翻訳をしている
点は評価できるが、日本語として何を言っているのかが
分からなかったり、非常に理解しにくかったりする。
翻訳本としての良くないところが出ている。
階級概念の歴史を説く。マルクスは組織された労働者を
意味しているが、グローバル化の中でG8などの労働者
自体が自らを「ミドルクラス」と意識している。
労働者が世界中に散らばり、今までの労働者概念では
把握できなくなっていると解く。途中経過を除き
最終的には著者は「左翼の歴史的課題が無効になった
からと言って、公正な世界を求めて活動する人々が
幻滅を感じる必要はない。社会正義を求める新しい
運動ははるかに広い人々を含んで沸き起こっている。
それには、メキシコのチャバス州のサバティスタ、インド
で多国籍企業の種子生産に抵抗している農民たち、
ヨーロッパで遺伝子組み合え作物に対する反対運動
をしている人々、アジアや中南米でブランド製品の
工場で働く現地労働者と彼らを支援する西欧の
支持者の運動、地球上の各文化のマグドナルド化と
ディズニーランド化に反対する抵抗運動、
全世界の先住民族の組織、都市の貧民の国境を
超えた協力関係、豊かな世界で有機農法への回帰、
過剰な消費に反対する運動、小規模な文化を守る
運動、地場産業の再評価と行政の中央集権化への
反対運動など」に階級と未来を求めている。

午後3時から午後5時まで「ナムドン山岳交流会」に
闖入してきた中国地方の大学講師の非常識な
行動について、学長への謝罪要求、講師本人が
直接私に会っての謝罪、大学としての再発防止の
取り組みについての抗議要求書を書きあげる。
1万3千字。400字原稿用紙30枚以上。

午後5時半。日本料理店へ。子どもたちと夕食。

川魚と野沢菜の油煮。もやしとインゲンの炒め物

午後7時半、「子どもの家」里親の友人が日本料理店へ。
午後9時まで飲みながら懇談。
今まで4回ほどフエに来ているとのこと。
2人のベトナム人日本語ガイドは、「小山さんの悪口を言っていた」
とのこと。小山はストリートチルドレンを出し(だし)にフエで贅沢な
生活をしているというのが、その趣旨。
小山はミニホテルを作り、金儲けをしていると話した男性日本語
ガイドは、自分自身のホテルに私たち日本人を泊めて時価の
倍の家賃を取っていた人物。よくこうした嘘が口から出るものだ
感心する。子どもたちや日本人を出しに巨額の富を稼いだのは
自分自身ではないかと言いたいが、この種の金の亡者に
言っても意味はない。いつかは、嘘はばれる。こういうガイドに
「JASSと小山は子どもたちを出しにして金儲けをしている。
フエで贅沢な生活をしている」などと聞かされると、知らない人は
少しは本当のことなのかと思ってしまう。反論できないところで
人を攻撃する人間の心の浅ましさを感じる。

午後9時、閉店。10数人の来客。
雨がポツリ、ポツリと降り出す。私は「ハイリーホテル」へ帰る。
リー君、大塚さん、税田さんは残務整理。

投稿者 koyama : 2008年09月18日 23:24

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