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2008年06月19日
スーパー銭湯で過ごす
晴天
午前中、バンベ(JASS機関紙)の全ての原稿を校正し、
ベトナム事務所のミンさんに送信する。
ベトナム事務所から来たいくつかのメールへの返信。
午前10時過ぎ、徒歩で福島駅前のスーパー銭湯「極楽湯」へ。
徒歩30分。ちょうど良い運動となる。
途中、道が分からなくなり、道路を歩いているお婆さんに道を聞く。
お婆さんは私を見て「知らない」と言い早足で逃げていってしまった。
どうも私の格好が怪しいオジサンとみえたようだ。
長男の家のドアのカギをクビにかけ、キャップの帽子と
ジャージとポロシャツという出で立ち。秋葉原の事件などもあり、
お婆さんは「知らない、少し怪しそうな人」とは口を聞かないと
いう方針のようだ。嫌な世の中になったものだ。
会員(450円)。6種類の湯とサウナ。
露天風呂もある。ゆっくりとジェット風呂に入る。その後、露天風呂で
外の空気を吸う。
2時間ほど入浴したり涼んだりを繰り返す。
午後12時、入浴を終え、極楽湯に併設されている食堂で食事。
生ビル(中)1杯。おつまみ三点セット・・・・・。
読書「ロゼッタストーンの解読」を読みながら飲む。
そのうち眠くなる。畳の食堂なので皆さん「ゴロゴロ」
と畳で寝ている。知らず知らずのうちに寝てしまう。
気付くと1時間ほど寝てしまう。
再度読書「ロゼッタストーンの解読」読了。
翻訳の木原武一氏の訳がうまいので大変読みやすい。
ロゼッタストーンはナポレオンのエジプト遠征の際、
エジプトのロゼッタ(地中海に面した港町)で発見された
石なのでそう呼ばれている。
ロゼッタストーンは、ヒエログリフ(絵で描かれた表音文字・正式文字)
とヒエラティク(筆記体)とギリシャ語の3つの言葉で書かれた石である。
ナポレオン遠征で発見されたが、英仏戦争の影響もあり、結局
ロゼッタストーンはイギリスに取られてしまった。現在大英博物館
においてある。
ロゼッタストーンが発見されたことでエジプトの歴史が直ぐにでも分かる
と思われていた。多くの言語学者、エジプト学者がその解読に挑戦。
しかし、なかなか解読が出来なかった。特に絵文字である
ヒエログリフは象形文字と理解され、絵そのものにそれえぞれ意味が
あると考えられ、多くの学者が絵解きに取り組む。
そんな中でイギリスのヤング医師とフランスのシャンポリオンは
ヒエログリフを表音文字と考えつつあった。
特にシャンポリオンは、表音文字と考え、エジプトの古語「コプト文字」
の解読を通して、絵文字であるヒエログリフが一字ずつ音があることを
解明。
シャンポリオンの新発見に対して、嫉妬や恨みをもつ学会の重鎮などが
反対の大運動を始める。
本書を読む前はシャンポリオンがどんな苦労をしてヒエログリフ(絵文字)
を解読して行ったのかが書かれていると思ったが、実は、シャンポリオン
に嫉妬したり学説に反対する学者たちの意地悪、陰湿な陰謀、失脚を
図る策謀などとの強烈な闘いの歴史を綴った本であることが分かった。
どんな社会でも真っ当なことをする人に対して、心の狭い人間の
嫉妬、意地悪、策謀、足引っ張りなどの実に「人間的な」動きが
あるのだということを知った。
シャンポリオンの功績の一つは、キリスト教の天地創造の歴史を
根本からひっくり返したということもある。
エジプトの文字を解明し、オベリスクやパピルス、陶器などにかかれた
文字を解読するこちにより、キリスト教の天地創造の1000年以上前に
エジプトには高度の文明があり、その社会で生きる人間が存在して
いたことを、結果として証明してしまったのである。
シャンポリオンは、1789年のフランス革命とその後の反革命、
そしてその反動などフランスの王制と共和制派の相克の歴史に
振り回されながらも自分の学問に自信をもち、日和見を起こさず
学問的見解を最後まで堅持したことは人間の生き方として
学ぶところ多し。シャンポリオンは天才中の天才。17歳で
大学の教授になっている。おそるべき才能である。
出る釘は打たれる。死ぬまで政敵の攻撃との闘いであった。
兄の存在を抜きにはシャンポリオンの業績は確立できなかった。
読んで生きる力の出てくる本である。
夕方、明日の講演会(栃木県小山市立城南小学校)の
内容をまとめる。明日はPTAの保護者の皆さんへの話。
「子どもの家」を通して見える日本の子育ての問題点と
あるべき姿などというテーマを考え、レジュメを作った。
投稿者 koyama : 2008年06月19日 18:04