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2008年05月03日
日本語教師希望者との面接:第61回憲法記念日
午前中曇り 夕方晴れ
午前8時起床。
昨日の受信メールをチェック。必要な返事を出す。
再度、フエで活動しているNGO団体の諸問題について
長文の私見を書き、日本のNGOの代表の方に送る。
午前10時自宅を出て新宿へ。新南口付近の喫茶店で
日本語教師希望の方と面接の予定。
新南口改札に行ったつもりだったが、どうしても待ち合わせの
喫茶店がない。もえ子から電話。場所が分かる。
日本にいないということは、こうした日々の東京の変化が
分からなくなるということである。1967年から69年の2年間。
自宅から新宿を経由して中央線で武蔵小金井まで通った。
行き帰り、新宿を徘徊した。隅から隅まで知っていたのだが。
フエ滞在15年。東京は大きき変化してしまった。
JASS日本代表委員会委員長の福田もえ子さんと一緒に
日本語教師希望者の面接を行なう。様々な話をする。
2時間ほど。結果は後日、連絡することとなる。
明日から次男の結婚式のためNZに行く。夕方、次男家族と会う。
読書「コーランを知っていますか」(阿刀田高著)読了。
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の関係が良く分かった。
3つとも一神教。唯一絶対の神を信ずるかどうか。
ユダヤ教はイスラエルの建国から滅亡の歴史。
キリスト教はユダヤ教で明示されている預言者としての
キリストの出現以降の歴史。イスラム教は、
ユダヤ教・キリスト教を包摂し、最後の最終の預言者としての
マホメッドが唯一絶対の神であるアラーの言葉を代弁したもの。
というような概略を知った。イスラム教は、ユダヤ教もキリストも
否定はしていない。これらをが予言する何人かの預言者が
出たが(キリストも含む)最後の最終の預言者がマホメッドとの
立場。
旧約聖書・新約聖書・イスラム教の概略を知ると、イスラエル人が
約2000年間祖国をなくし世界に広がっていたが、イスラエル人
としての民族の自覚を失わなかったのは、偏にユダヤ教という
共通の宗教に拠ったものと推測する。
3つの宗教に共通するものは、唯一絶対の神を
信じない人は「地獄に行く」と相当排他的・攻撃的なものを
感じた。仏教の考えに多少馴染んでいる私などは、かなり
抵抗がある。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は共通の信仰
と歴史的な基盤を持っている。同時に近親だからこそ一層の
憎悪をお互いが持っていることも理解できるような気がする。
イスラエルを含む「中東問題」の複雑且つ歴史的な根源を見た
思いがする。
イスラム教には同調できない点も多々あるが、貧者への
共感がその根底にあることは良く分かった。
また、現世は最終審判の過程であり、死んでも最後の審判での
判断こそが一番大事だという考え。聖戦(ジハード)で『特攻隊』
となり死んで行く若者たちの精神的な根底には、最後の審判が
あり、死ぬことも生きることも最後の審判への過程であり、最後の
審判で天国へ行くか地獄へ行くかこそが、イスラム教の信徒に
取っては一番大事なことのように思えた。戦前の特攻隊が
天皇のために自己犠牲をするということに対し、イスラム教の
ジハードは、自爆をすることにより、最後の審判で自分が
幸せな世界に入りたいとの願望か? 同じ特攻でも
天皇のためと最終的には「自分のため」と目的は違うように
思われた。
イスラム教は「金利」を否定している。働かないで金儲けをすると
いう考えを否定している。そして弱者への施し。
今日、食料までもが世界のマネーファンドの金儲けの対象と
されている。人間の存在、命、食料など人間そのものが
金儲けの対象とされている。イスラム教のこの考えは、今日の
新自由主義の金儲け万能主義への警告を含んでいると
私は読み取ったのだが・・・・・・。
夜、明日からのNZ旅行のための荷物の整理。必要な持ち物の整理を
する。
今日は憲法記念日。日本国憲法の素晴らしい理念を理解できる
人たちが段々と減ってきた。数百万人の日本人の犠牲、2000万人の
アジアの人々の犠牲の上に出来上がった日本国憲法。主権在民・
平和主義・基本的人権の尊重・地方自治など世界に誇る憲法である。
日本本国憲法をアメリカの押し付け憲法と誹謗しながら、アメリカの
子分になっていた前某お坊ちゃん首相。日本国憲法の本当の意味と
重要性を理解できない人間である。だからこそ、途中で政権を
投げ捨ててしまった。2008年3月31日までに「最後の最後の
一人まで盗まれた年金を探し出す」と選挙で国民に公約した人が、
辞任した後は、口を噤んでしまった。日本国憲法には個人の権利
と責任がはっきりと明記されている。けして権利ばかりを主張している
訳でもない。権利ばかりをふりまわしているのは、某お坊ちゃん
前首相である。
投稿者 koyama : 2008年05月03日 19:59