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2008年03月21日

地球の歩き方ツアーナムドンへ:縫製研修センター用のミシン到着

晴天

午前5時半目が覚める。30分ほど起きられずにいる。
今朝も電気湯沸かし器の調子が悪い。

朝からひどい頭痛。倦怠感。まだ、本調子ではない。
バオミンさん、税田さんも日本語教師のみなさんをはじめ
ベトナム事務所員はかなり疲労が溜まっている。

午前7時朝食。
キャッサバ芋のチャオバンカン


今朝もリー君は午前6時に「ハイリーホテル」を出て
どこかへ消える。


午前9時過ぎ、ベトナム事務所へ。
昨日、ダナン税関から連絡あり。宇都宮縫製工業組合から寄贈された
78台のミシン類がダナンに届き、フエの縫製研修センターへ運搬する、
40フィートのコンテナに入れてくるとのこと。
40フィートのコンテナは最大のコンテナ。
縫製研修センターは、ユネスコの世界文化遺産内にある。
王宮に入らなければならない。王宮に入るのには
途中にあるいくつかの小さな古い橋をわたる。40フィートの
コンテナを積んだトレーラーは、王宮にかかっている橋を
わたれない。当然、警察の許可がいる。
突然のミシン運搬の連絡。
今日、地球の歩き方ツアーでナムドンへいく予定だった
ミンさんはミシンの受け取りに行き、代わりに私が
ナムドンに行くことにした。

ベトナム事務所出発は9時30分。
ベトナム事務所1階の日本料理店でリー君が何やら
手紙を書いているとのこと。しばらく2階の会議室で待つ。
噂では、日本料理店退職願を書いて、私に渡したいと
言っているとのこと。ベトナム事務所出発の9時半を過ぎる。
地球の歩き方ツアーが待っているホテルには、千草先生
に行ってもらい、午前10時に地球の歩き方ツアーの皆さんが
ベトナム事務所にきてもらうようにした。時間がない。

リー君は手書きで長文の文章を書いて2階会議室に持ってきた。
バオミンさんを呼んで翻訳してもらう。
要旨は以下のよう。
「僕は小山さんたちJASSのお陰で大きくなった。その間、
色々と迷惑をかけた。小山さんをはじめJASSに感謝している。
今回、僕は、日本料理店のスタッフに暴力を振るってしまった。
もう、JASS日本料理店の店員、JASSの関係者でいることは、
JASSに迷惑をかけることになる。僕は既にJASSにいられない
人間だ。今日を限りに日本料理店を退職する。お世話様に
なりました。」

私から「今までリー君は確かに色々と問題を起こした。
しかし、この数年、人間もしっかりしてきた。仕事も以前より
しっかりとやるようになった。今回は日本料理店の女子スタッフ
に暴力を振るった。このことは、絶対に許せないことだ。
だから、暴力を振るったという事に対して処分をした。
月給10%カット1ヶ月、出勤促進処分、但し、ナムドン行きを
2回停止という内容だ。これは、暴力をふるったことに対しての
処罰である。リー君の日本料理店での仕事全体への評価ではない。
最近は接客もしっかりとやってくれている。色々問題はあるが、
私もバオミンさんもリー君が立派な大人になる事を願っている。
日本料理店を辞めるなどといわずに、暴力に対する処分は
しっかりと受けて、日本料理店での仕事は今後もやってもらいた」
と話す。
リー君は泣き出す。ぼろぼろボロボロと涙を流す。
私は「リー君の暴力は絶対に許せない。そのために処分をした。
同時にリー君の成長に期待している。日本料理店の副店長と
して今後も頑張ってもらいたいと思っている」と話す。
リー君は泣きながら、「これからも日本料理店で働かせて
ください」という。なかなか心の優しい子である。
生まれてからの成長過程でしっかりとした親の躾けと愛情が
あれば、もっと人生を上手く生きていたかもしれない。
様々な問題もリー君だけの責任ではないと思うが、
既に20歳。全ての言動はリー君の個人責任となるという
こともしっかりと理解させなければならない。
リー君だけならば、まだ対処はしやすいのだが、
父親と母親が突然現れ、父親はリー君の月給日頃やってきて
何がしかのお金を無心する。母親は、リー君を老後の
「安全保障」のために引き取り、働かせようとの魂胆を
もっている。数日前に母親はフエにやって来て、
リー君に会い、多額のお金を上げている。リー君は
そのお金で携帯電話を買い、皆に見せびらかしていた。
こうして、10数年も「音沙汰のなかった」両親が
突然現れ、リー君を「利用」しようとしている。
それぞれ再婚しているとは言え、リー君にとっては
両親である。両親が出没する度にリー君は動揺し、
心が乱れ、生活が混乱する。リー君問題の半分以上は
無責任・自分勝手な両親の責任である。
JASSとしては、リー君の立場に立ち、同時に甘やかせず、
愛情と厳しさをもって付き合っていく必要がある。
リー君がどんなことをしても、何があってもけして
「切り捨てない」という強い気持ちをJASSは持たなければ
ならない。口先だけの支援などは意味がない。こちらも
体を張って、真剣にリー君と付き合って行くことが求められ
ているように思う。たった一人の人間との付き合いでは
あるが、それでもリー君にとってはたった一度の人生である。
幸せに生きて行って欲しいと思うのは私だけではないと
思う。

私は、地球の歩き方スタディーツアーと一緒に行くナムドン山岳地帯
に行く時間が来たので、バオミンさんに『「縫製研修センター」ミシンの
受け取り業務にリー君も連れて言って欲しい』と話す。

午前10時、ベトナム事務所前を出発して地球の歩き方スタディーツアー
はナムドン山岳地帯へ。クアンさんと千草先生と。


午後1時過ぎ、ナムドン山岳地帯のカトゥー族の村「フオン・ロー村」
へ到着。


支援物資を持って交流会場へ。



スタディーツアー参加者から支援物資を贈呈。


地球の歩き方スタディーツアーの出し物
「ふるさと」重唱


カトゥー族の皆さんと交流




交流会の途中、2回宇都宮縫製工業組合理事長より電話。


最後にカトゥー族の皆さんの手料理で交流


午後3時半交流会を終了。全員で記念撮影

午後5時過ぎ、ベトナム事務所へ到着。
ベトナム事務所3階の刺繍みやげ物店で刺繍の買い物。

ベトナム事務所で横になる。

午後6時、ベトナム事務所を出て「ハイリーホテル」へ帰る。
午後6時45分、バオミンさんから電話。
宇都宮縫製工業組合からのミシンの受け取りほぼ完了との
こと。これからリー君と一緒に「縫製研修センター」に
入ったミシンなどの数量を確認するとのこと。

今日は朝から夜まで色々と問題があった。
本当に疲れた。

投稿者 koyama : 2008年03月21日 19:13

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