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2008年03月13日
静岡市国際交流協会ナムドン山岳地帯へ:マブベの会夕食会
晴天
気温22度。湿度90%。
静岡市国際交流協会の皆さんがナムドン山岳地帯を訪問する。
通常はナムドンのレストランで昼食を摂るが、昼食を「おむすび」
などの日本料理にしたいとの依頼。
午前8時フエを出発ということで、それ以前に日本食の昼食弁当
を作らなければならない。
リー君・ハイ君は午前4時半に「ハイリーホテル」を出ている。
税田さん、日本料理店の子どもたちも午前5時から6時の間に
日本料理店へ集結。大急ぎで13人分の「おむすび」などの
日本料理弁当を作る。
ナムドンへ行くリー君も早朝から張り切っている。
私たち「ハイリーホテル」滞在日本人も
そのあおりで朝食がなく、午前7時半、日本料理店に出向き
朝食のインスタントラーメンを食べる。
午前8時過ぎ、ベトナム事務所はガラガラ状態。
今日は3つのツアーのお世話をする。
・地球の歩き方ツアーⅤは税田さん・ソン君。
・静岡市国際交流協会はバオミンさん・クアンさん・リー君。
・マブベの会はハンさん。
一度、「ハイリーホテル」へ戻り、仕事に必要な資料を持ち
再度ベトナム事務所へ。
ベトナム事務所で「子どもと教育」最終号の原稿をほぼ完成。
後は10枚程度の写真を揃え仕事が残っている。
午前11時半、昼食。「ハイリーホテル」にて。
昼食はチャオバンカン(小麦粉の手打ちうどん)
税田さんは地球の歩き方ツアーと昼食。
りー君はナムドン山岳地帯へ。
ハンナ先生はベトナム事務所で仕事。
午後12時半から1時間ほど昼寝。
午後の気温26度。湿度60%。
風も涼しく過ごし易い。太陽が照っている。
午後2時半から部屋の掃除。トイレの水漏れを
調査。
読書「与謝野源氏(中)」
「初音」 『年月をまつに引かれて経る人に今日鶯(うぐいす)
の初音聞かせよ』
新年元旦の諸行事。源氏邸(六条邸)での管弦の
遊び。男踏歌の様子。
「胡蝶」『花園の胡蝶をさえや下草に秋まつ虫はうとく見るらん』
夕顔と源氏の子「玉蔓」に言い寄る源氏。
源氏は自邸「六条邸」に自分の関係した女性を住まわせる。
奥さんは紫の上。それぞれの女性に気を使いながら過ごす。
官吏の最高位に就き我が世の春を謳歌する。
しかし、夕顔の忘れ形見「玉蔓」と関係を持ちたいと悩む。
午後4時ベトナム事務所へ。
ナムドンから帰ったりー君。
日本料理店前にりー君の父親と伯父さんがやって来ていた。
父親は55歳。アヒルを成長させ収入を得ている。
新しい奥さんとの間に2児あり。
りー君はこの父親がかなり好きなようだ。
りー君の実母はホーチミン市に住んでいる。
リー君兄弟を5歳の時捨てて、他の男性とホーチミン市に
行ってしまった。それから10数年音沙汰がなかった。
昨年、リー君の実母がベトナム事務所にやって来て
「リー君を引き渡して欲しい」といってくる。リー君は20歳なので
自分で決めることと母親の言い分には、返答。
リー君を呼んで意見を聞く。『自分は独立独歩』の生活をしたい。
母親のところには行かないとの返事。
その後、母親は弟のI君をホーチミン市に引き戻し、同居。
今は、I君を工場で働かせている。ホーチミン市の母親は
リー君にもホーチミン市に来て同居しようと繰り返し言ってきている。
労働力としてリー君兄弟を利用しようという意図が見え隠れ。
現在、母親もフエに来ている。先日、リー君を呼んで
「母親がフエに来ているね。母親がホーチミン市に来いと
言ったらどうする?」と尋ねて見る。「俺は独立独歩、ホーチミン市
にはいかない」という。
リー君も中々複雑な人生ではある。
父親には新しい女性がいて子どももいる。母親はリー君が
5歳の時駆け落ち。その男性が死んでしまい現在は一人。
そして段々と老齢化していた。老後の不安からリー君
兄弟を働かせてそのお金で生活しようとの意図あり。
親がいてもリー君はなかなか親に「甘えて」行くことも
出来なかった。十分な愛情も受けず、しつけもされない
まま20歳になってしまった。リー君の日常の諸行動の
一つ一つには、リー君の複雑な家庭状況と生い立ちが
隠されている。衣類は、長く着て洗濯をしないで捨ててしまう。
先日、リー君の部屋とトイレを掃除したら、たくさんの衣類が
ダンボールの箱に入れられたり、水槽に捨てられたりしていた。
また、衣類は脱げばその場に置きっぱなし。整理整頓
という概念を持っていないと非難するのは簡単だが、リー君の
生育歴を見れば、そう偉そうに彼の諸行動を指摘・非難は
出来ない面もある。
私たちは出来る限り、リー君の「自立」を応援したい。
愛と規律が必要。
午後5時半、日本料理店で子どもたちは夕食。
午後6時半、「マブベの会」の皆さんとベトナム事務所員との
懇親会。
午後9時過ぎまで交流。
日本料理店来客15人。
午後10時、護送船団方式で「ハイリーホテル」へ帰る。
日本料理店の残りの料理をハイ君たちが夜食で食べる。
投稿者 koyama : 2008年03月13日 12:37