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2008年02月08日

須賀さんの会社訪問:「母べえ」をみる

曇り


寒い・寒い。
杉花粉症の症状が強く出ている。目が痛い。鼻水がでる。
視力が落ちる。

午前7時朝食。ジャガイモ、たまねぎの味噌汁。
白菜の漬物。納豆。

午前8時過ぎ、西台を出て巣鴨経由五反田、乗り換えて
戸越銀座へ。

午前10時、お宝鑑定館、ホットラインの社長須賀さんの会社へ。
須賀社長は日本語学校へ支援などを行なってくれている。
今日は今後のフエ訪問の件、JASSへの支援要請などに
ついて話し合う。
http://www.hotline.ne.jp/otakara_rec/index.html

午後12時。有楽町へ。
丸の内ピカデリー2で「母べえ」を見る。
私は閉所・暗闇恐怖症。映画館が一番怖い。
1974年に日活の「戦争と人間」を見て以来映画館に行った
ことはない。映画に興味がなかった。

映画館は団塊世代以上の「老人」で満席。
素晴らしい映画だった。
今、この時期に見る価値のある映画でもある。
「反戦映画」と括ってしまうことには抵抗がある。
山田洋次が何故この時期に「母べえ」を作ったのかを考えた。
戦争の場面も出てこない。普通のドイツ文学の学者の家庭。
吉永小百合の奥さんと二人の女の子の普通の家庭である。
昭和15年、1940年から話は始まる。
日本軍国主義が異常な勢いを増し始めた時代である。
夫の「父べえ」は「赤」として検挙される。
そして拘置所で死んでしまう。真珠湾攻撃が始まって
4年間の普通の家庭の日常が、戦争でどのように変わって
いくのか? 戦争が普通の家庭、普通の人間をどのように
狂気に追い込むのかを淡々と描いている。
山田洋次は、戦争が一部の指導者の責任でおこなわれるの
ではなく、国民の強烈な支持なくしては遂行できないことを
言いたかったのではないかと思う。
戦争は普通の庶民が最大の犠牲者であり「加害者」であることを
訴えているようにおもえる。シンガポール陥落の提灯行列・・・。
「時代」に少しでも合わない人間・思想を徹底して排除する社会
こそファシズムである。普通のドイツ文学者が牢獄で殺され、
民主的といわれた恩師が「思想が悪い」と奥さんの吉永小百合
に言う。「時局」ということば。
ほんのちょっと前。「美しい国」と言った首相がいた。
美しくないとこの首相が思ったものは「抹殺」しそうな
危うい首相であった。そして、今も危うい時代である。
その時代に逆らう人間と思想を受け入れる時代こそ
本当の民主主義社会である。
「母べえ」は1940年から45年の「狂気」を描きながら
今の日本の危うさ、狂気へ突入する可能性と危険性に
警鐘を鳴らしていると思われてならない。
私の住んでいるベトナムは「母べえ」の時代そのものである。
是非、多くの皆さんに推薦したい映画である。
映画の始まりから最後まで涙が止まらなかった。

家の近くの「BOOK OFF」で古本を買う。

佐高信、曽野綾子、藤沢周平、香山リカ。1000円。

「噺家カミサン繁盛記」読了。
電車の中で読んだが、何度も可笑しくて笑ってしまった。
とにかく面白い。肩の凝らない本ではあるが、同時に
人間を知らされる内容を持っている。
柳家小三冶の家庭生活が女将さんの側から見られるという
面白い設定の本でもある。

明日から沼津、三島での講演会。

昨日亡くなった私の恩人平野先生の通夜・告別式などに
ついての問い合わせなどがある。

明日は東京も雪だとのこと。寒さには滅法弱い。

小山道夫 2008年1月日本帰国日程

1月23日(水) フエ→ ホーチミン市       
  24日(木)0:05ホーチミン市発(フエ訪日団引率)
        7:30成田着               (日暮里泊)
  25日(金)フエ訪日団自由  P6JASS東京の会歓迎会(日暮里泊)
  26日(土)P1:30 JASS日本「現地報告会」(北区教育会館)
        P5 現地報告会後反省会(北区王子)    (日暮里泊)
  27日(日)A9:56東京発―10:55三島着(こだま537号)
         富士山経由静岡へ
        P6 静岡の会歓迎会            (静岡泊)
  28日(月)お茶の郷  P3小嶋静岡市長懇談
        P4静岡大学訪問  P6静岡大学懇親会   (静岡泊)
  29日(火)A8:11静岡発→A9:13東京着
         P浅草発1:30 下今市着
         日光市長と「姉妹都市」提携懇談      (日暮里泊)     
  30日(水)A10:30成田発
  31日(木)A10 通院  P4オアシスの会
2月01日(金)
  02日(土)A10ブライセン
        A11 青少年教育の会懇談
  03日(日)P1内田さんたちとの懇談
  04日(月)P1時 宇都宮ボランティア協会講演会(60人)
           P4   雀宮地区講演会(60人)
  05日(火)A11WさんとACCLについて懇談
        P2:30足立第四中学校夜間学級教職員講演会(15人)
  06日(水)P4 三鷹「フリースペース」打ち合わせ
  07日(木)「子どもと教育」原稿
  08日(金)A10 須賀氏懇談 
  09日(土)P1 沼津市トラック協会講演会(40人)
        P7 三島市ウオータービジョン講演会(30人
  10日(日)P2 H/K君 新宿南口
        P3 邦楽支援者懇談
  11日(月)P6 平野先生御通夜(荒川区町屋)
  12日(火)A10:30平野先生告別式
        P1日野市立七生中学校講演会 京王線南平駅
  13日(水)帰国準備
  14日(木)A9:30 通院 P:30高校クラス会
  15日(金)福島  「子どもと教育」4月号原稿締め切り
  16日(土)成田前泊
  17日(日)A10:30成田発  フエ着

投稿者 koyama : 2008年02月08日 19:07

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