« フエ共産党・人民委員会幹部帰国:小山講演会日程 | メイン | 久しぶりの休日 »

2008年01月31日

オアシスの会の皆さんとの懇談

晴天

午前7時起床。
フエに心臓の薬を忘れてくる。
既に1週間ほど薬がストップ。今日何とか時間が空いたので
午前中、新宿の病院へ。火と木しか主治医がいない。
午前8時半、三田線→大江戸線経由で都庁前。


この病院は予約制。今日は予約をしていないので、順番は
後回しとなる。しばらく待たされる。

いつもの通り「心電図」。冷たい吸盤の電極を胸に付ける。
冷たいので体がピクっとする。心電図の技師は「楽にしてください」
と言う。冷たいゴム吸盤が胸に触れてぴくっとしない人はいない。
心臓専門病院として日本でも有名な病院であるが、心臓の悪い人の
胸につめたい吸盤をいくつもくっつけるという最悪の行為をしている
ということの理解がない。いくら立派な医療器具を備え付けていても
これでは台無し。日本の医療の現実。

またしばらく待たされ、診察。薬をもらう。ついでに杉花粉症の
薬ももらう。3割負担で1万円。

午前11時過ぎに終わる。
自宅着、午後12時過ぎ。

1月24日に帰国し、毎日家へ帰ると寝るだけの生活だった。
部屋には関係書類など乱雑としている。多少整理する。

宇都宮縫製工業組合理事長S氏より電話。
バオミンさんなど関係者にメール送信。

午後3時自宅を出て、午後4時前三田線で三田駅へ。
駅でオアシスの会のTさんと合流し、Oさんのお宅へ。

オアシスの会は、フエで以下のような活動を展開している。
JASSベトナム事務所は、オアシスの会の活動を現地で
補佐する仕事をしている。

(1)医療船
  船上生活者を対象に医療船を運営。
  治療と投薬などの活動を行っている。

  ①毎週月曜日から金曜日の午前8時から11時半、
    午後2時から午後5時まで船での巡回医療活動をしている。
  ②スタッフは以下のよう。
    ・医師(1名) 
    ・看護師(2名)      
    ・船頭(2名)      
    ・警備員(1名)    
  ③患者数
・1日平均 30名~40名
・子どもは消火器系(下痢・腹痛・・・・)、耳鼻咽喉科系(風邪)
 →医療船で投薬。
・大人はリューマチ、高血圧
→リューマチはフエ中央病院を紹介、高血圧は降圧剤を投与
→ベトナムでの高血圧は上(150以上)、下(90以上)
・赤ちゃんの栄養失調→軽いものはミルクを与え、重い患者は
 フエ中央病院を紹介する。
    

(2)障害児家庭支援
   ①14歳の男子。全身麻痺の子ども。
   ②両親死亡。元船上生活者。4人兄弟。祖母が面倒を見ている。
   ③毎月の生活費を贈呈している。
  

(3)視覚障害者支援
  ●1歳の女児。両目が栄養失調で見えない。
   ①船上生活者。
   ②両親が遠くまで船で行き、砂を取っている。
    家庭用の船に祖母がいて誕生早々から女児の
    面倒を見ていたが、知識と栄養が不足し、目が見えなくなり
    手術をしようとしたが、既に手遅れ。
   ③1ヶ月のミルク代を支給。

(4)奨学金支援
   ●生活困難な子弟への奨学金
   ①高校3年生 1名
   ②船上船の看護師2名にも奨学金を出している。
   

(5)フーハウ診療所支援
   船上生活者が多いフーハウ地区の医療センターに来る
   船上生活者の医療支援を行っている。

   ①1日平均患者数 60人~70人
    大人が70%。
   ②疾病の種類
     大人は高血圧(30%~40%)、糖尿病(年間40人程度)
     子どもは風邪、下痢が多い。
   ③支援金は栄養剤、抗生物質、痛み止め、降圧剤などに使用。
   ④コンピュータ1台、糖尿病発見器を寄贈

    
オアシスの会の活動はフエの最貧困層の人々(船上生活者)を
具体的に支援している。現地で本当に役立っている支援である。


午後4時過ぎ、オアシスの会フエ駐在員のOさんのお宅へ。
オアシスの会の皆さんと現地での活動の経過・成果などを
話し合う。

その後、Oさん手作りの夕食をご馳走になる。


午後10時までボランティア、人生などを話し合う。
Oさんが元気にお過ごしになっている様子を拝見し
安心。

自宅着。午後11時。

投稿者 koyama : 2008年01月31日 13:21

コメント