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2007年11月21日

大腸内視鏡検査

晴天

とても寒い。
昨夜は、何度もトイレに行かなければならず、ほとんど
熟睡できず。今朝は午前6時半に1リットルの薬水を飲む。
全て腸内をきれいにし、「空」にするため。

9時病院へ。9時半から内視鏡検査。肛門に軟膏の麻酔薬を
塗り、内視鏡を挿入。大腸はおよそ1メートル程度。
はじめに肛門から大腸の最先端まで15分程度かけて
内視鏡を一気に挿入する。曲がり角が結構あるので
おなかが痛い。しかし、我慢できる程度。
1メートルほど挿入した後、内視鏡を引きあげながらポリープ等
の確認。内視鏡先端から水と空気が出る。水で腸内残滓を
排除し、空気で腸を拡げ、ひだのあいだのポリープなどを
確認しながら、少しずつ内視鏡を抜いていく。
空気を腸内に入れるのでガスが溜まる。ガスを
どんどん排出しながら、検査を受ける。
約30分で終了。検査医師の話では特に問題なしとのこと。
正式には、明日、担当医師から検査結果の確認をして欲しい
とのこと。
今回は、ポリープの切除の可能性ということで検査。
場合によっては、ポリープが腸壁の中にある場合には、
開腹手術の可能性もあると言われ、事前に切除・開腹手術
への承諾書を書かされている。
予定では、ポリープ切除、3泊4日の入院の予定だった。
入院のために諸準備(衣類・・・・・・)も持って行った。
幸い、「無罪放免」となり、3泊4日の入院もしなくなった。
3泊4日の入院が一番嫌だったが、入院がなくなり
「バンザイ」の気持ち。
昨日1日は、検査食(おかゆ)と下剤の多様で、心身ともに
疲れ切ってしまった。
午前11時、病院を出て、板橋温泉へ。温泉でゆっくりと
休む。

3泊4日が空いた。今回の帰国は色々と忙しかった。
多少時間があった時は、疲れて家で寝ていたり、
メールの送受信。

時間があれば「フィラデルフィア美術館展」「大徳川展」
「二の酉」に行きたいと思っていた。
思いがけなく時間が取れた。

上野まで行き東京都美術館で「フィラデルフィア美術館展」
を鑑賞した。

1776年7月4日、フィラデルフィアでアメリカのイギリスからの
独立宣言が採択されている。
1876年、アメリカ独立100周年を記念して「フィラデルフィア
美術館」は設立された。

19世紀のコロー、クールベ、マネから始まり、印象派の
モネ、ルノワール続くゴッポ、ゴーガン、セザンヌを経て
20世紀のピカソ、マチス、シャガールなど47作家、
77点の絵画が展示されている。

今日は偶然であるが、65歳以上のお年寄り無料の日。
たくさんのご老人の皆さんが来ていて場内は、満杯。
以下、買ったカタログからの写真


●クールベのスペインの女


●ルノワール ルグラン嬢の肖像


●パブロ・ピカソ  自画像
  私には、この絵画が一番印象的だった。なんでもない青年 
  に見えたが、よく見ると何となく力強さと、意志の強さを感じる。
  未来に向けて何かをしようと言う不思議な力を感じた。


●ピカソ  3人の音楽師
 じっくしりと時間をかけてみることが出来なかった。


●アンリ・マチス

   フィラヂルフィア美術館展のポスターになっている


●アメデオ・モディリアーニ

芸術とは不思議なもの。皆が「良い」と言っても自分で良いと
思えないものは、納得できない。
結局、「官許」の芸術などありえない。国が芸術に賞をだすこと
自体が、無意味なもの。
見た人、聞いた人の個々人がどう感じるか、どう思うかだけである。

帰りに解説書・カタログを買う(2500円。良い値段だ)。
もっとも入場料1500円が高いか安いかも分からないが。
ものは考え方一つだ。3泊4日の入院・手術で何万円も
取られるよりは、4000円の美術館鑑賞は安いものである。

77枚の絵画をじっくりと見た訳ではないが、それでも
じっくり見た絵画の裏には、絵を描いた人の思いと人生観
はっきりとは分からないが)、何か世の中や世間に言いたいこと
等が隠されているように思えた。

何枚かの絵画は、発表された時、ひどいブーイングに
さらされたり、当時の絵画の世界から無視されたものも
あったと解説には書いてある。
絵画も人生も同じようなもの。回りの評価は時代で変わる。
多くの「人生」が会社や学校などの「肩書き」での人生。
肩書きがなくなったら・・・・・・。

読書「田辺源氏(下)」。
紫の上が一度死ぬ。六条の御休所の怨霊が乗り移る。
加持祈祷のおかげで息を吹き返す。
田辺聖子は、六条の御休所を悪く書いているが、
私には、意思の強い、まっすぐな女性に見えるのだが・・・。

上野の帰り大腸がんの心配が当面なくなったことを
個人的に祝い、巣鴨の飲み屋(モツ煮込みが美味しい)
で軽く一杯。帰宅し、大好きな冷たいうどんを食べる。
今日は1日、心身ともに疲れたが、開放感の伴う疲れでは
あった。
病気でなかったことに感謝。これで11月26日に
フエに帰ることが出来る。しばらく、フエでの活動が可能と
なった。

投稿者 koyama : 2007年11月21日 09:53

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