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2007年07月09日

休養

終日曇り


1日で20通のメール受信。20通の返信。

城山三郎「対談集 気骨について」(新潮社)を読む。
城山三郎が8人と対談している。
今日は最初の澤地久枝さんとの対談。
この対談の中でも極東裁判で文民でただ一人絞首刑に
なった広田弘毅のことが語られている。裁判で一切の
弁明をせず死刑になりその後、家族も一切弁明を
していない。
また、二人の対談で大岡昇平が「もう、だれも戦争なんて
やる気はないだろうと、思っていたが、これは甘い考えだった。
戦後25年(1970年)、おれたちを戦争に駆り立てた奴と
同じひと握りの悪党共は、まだ俺達の上にいて、うそや
ペテンで同じことをおれたちの子どもにやらせようとしている」
と言っている。37年前の話である。安部首相を暗示している。

佐田大臣、松岡大臣、久間大臣、赤城大臣など、「品格」
そのものを喪失してしまっている。
いったいわが日本はどうなっていくのだろうか?
融解(メルト)現象、特に指導者層の融解現状は極端にまで
進んでいる。品性と道徳そのものがなくなっている。
安部首相はその上に君臨しているモラル崩壊の象徴である
ように見えてならない。憲法「改正」、教育基本法『改正」、
『戦後レージムからの脱却』など「戦前回帰」の指向だけは
濃厚な安部内閣であるが、肝心の人格と人間性が
極端に欠如している集団のように思える。
世間の常識が分からない、ということは、この集団の
多くが世間の常識の中で生きてこなかった人々なのだろう。
赤城農水大臣の事務所費問題は、どう赤城大臣が弁明
しようと、弁解に無理に無理を重ねているとしか思えない。
昨日まで両親や後援会長が「実家は事務所ではない」と
言明していながら、翌日、手のひらを返したように
「実は、後援会の事務所でした」と言っても、国民は
赤城大臣か秘書などが手を回して、両親や後援会長に
言わせているな、と見抜いてしまう。安部首相は
『赤城大臣が説明責任を果たしている』と赤城大臣の
茶番劇を追認している。国民を馬鹿と思っているとしか
思えない。誰が見ても赤城大臣は不自然というのか
「親不孝」な馬鹿息子としか映らないのだが・・・・。
これで世の中が通るのなら、子どもたちや若者も『世の中は
甘いもの』と考えても仕方がない。首相・大臣が堂々と
理屈に合わないことを行っている現状である。
広田弘毅の生き方がの是非論は別にしても、それでも
「筋」と「骨」を通した一つの生き方のように思えてならない。
安部首相を始めとする諸大臣の「品格」のなさが気になる
昨今である。

投稿者 koyama : 2007年07月09日 19:41

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