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2007年06月16日

成田着

東京も夏模様
結構暑い。

午前7時過ぎ、成田着。スカイライナーで上野へ。

自宅着午前11時。

自宅で休む。

午後本屋へ。「近代の奈落」(宮崎学著 幻冬舎アウトロー文庫)
を購入。

新聞などの本に関する記事を読む。いくつか読みたい本があるが、
上製本は高いので文庫本になるのを待つ。

米原真理の最後の著書を探したがなかった。
鈴木宗男、佐藤優の対談本もなかった。今後、池袋へ。

夕方、「戦場のピアニスト」をケーブルTVで見る。

2002年、カンヌ映画祭の最高賞バルムドール賞受賞。
ナチスドイツの蛮行、ユダヤ人、ボーランド人へ数限りない
暴行・蛮行・虐殺を正面から描いている。
同時にナチスの中にも「良心的」な人間もいることも表現されている。
5年前、ロマン・ポランスキ監督は何を言いたかったのであろうか?
母親をアウシュビッツで殺され、自身もナチスヒトラーに追われた
経験をもつ。
ナチスドイツのファシズムが過去の亡霊から現代に復活しつつ
あることへの痛烈な警鐘だと見た。
ナチスドイツの占領か、ワルソーゲットーへ強制隔離された
ユダヤ、ポーランド人たちをナチスドイツは人間とは見ていなかった。
物であった。その物であるゲットー(隔離地区)の人々が
一斉蜂起するワルシャワ蜂起。人間はどんなに弱く虐げられても
人間としての最後の手段である「抵抗」が命をかけてもするもの
なのだと改めて感じた。ワルシャワ蜂起はヒトラーに殲滅されるが、
ポーランド人の心の中に「抵抗した」誇りが残った。
こうしたファシズムを真正面から徹底批判する映画が国際映画祭
のグランプリを取るということは、ファシズムそのものを認めない
世界の常識が未だにしっかりと残っていることを証明している。
わが日本ではそのファシズムの亡霊を復活させようとする動きが
蠢動している。

投稿者 koyama : 2007年06月16日 20:30

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