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2007年06月02日
ベトナム事務所員会議
晴天 休肝日
終日気温40度近い。猛暑。
午前6時、入浴。昨夜飲みすぎ。
午前7時朝食。ブンボー。
午前8時、徒歩、ベトナム事務所へ。日差しが目にしみてくる。
午前8時半、ベトナム事務所員会議。
(ソン)日本料理店の子どもたちに日本語を教えた。
(石塚)日本語学校の観光基礎コース、上級3クラスを教えた。
(ハンナ)今週から一人で2時間授業をしている。
昨日、初めて「子どもの家」に行った。
(フーン)週、3日間授業をしている。
来週の月曜日から上級4クラスを閉鎖する。理由は生徒が
極端に少ないため。
同時に来週から初級クラスの募集を始める。
テレビで3回募集広告をする。定員40名。1週間以内に
定員をオーバーするものと思われる。
(ハン)在宅支援の子どもたちの手紙の翻訳を終える。「子どもの家」の
子どもたちの里親への手紙の翻訳は半分。出来上がり次第
税田さんにチェックしてもらう予定。
奨学生の手紙の翻訳をした。
(サン)週2回日本語を教えた。各種スタディーツアーの見積もり、
日程などをミンさんと相談して作った。
(ミン)・訪問者・スタディーツアーの日程の手配等をする。
地球の歩き方ツアーなどの見積もりをサンさんと相談し
関係者に送る。
・日本料理店の食材をホーチミン市の食材専門店に注文した。
・「子どもの家」5人入所
船上生活者の兄弟は、現在出生届けなどの書類を作っている。
書類が出来次第入所する。
3人は、2週間ほど親戚などで休みを過ごし、6月中旬に
入所の予定。
1時間程でベトナム事務所員会議を終わり、バオミンさんと一緒に
「子どもの家」へ行く。
今日は日本料理店のターオ君の問題を話し合うため。
ターオ君は現在所在不明。「子どもの家」付近のゲームセンターに
入り浸りとの情報があり、医師のタムさんが見つけ
「子どもの家」へ連れてきてくれる。
ターオ君は新日本料理店開店祝賀会頃から日本料理店に
来なくなっている。
下宿を借りてやったが、1日も行っていない。ゲームセンターなどに
入りびたり、真夜中に「子どもの家」へ勝手に侵入し、寝ている。
先日は女の子を連れて深夜「子どもの家」に侵入するという事件を
起こしている。数日前には、夕方「子どもの家」にやって来て
「子どもの家」の男子を脅し、「夕飯をもってこい」といい、
男子が怖くなり、自分の夕飯をこっそりターオ君に持って来ると
いう事件もあった。傍若無人な振る舞いが目立つ。
先日の「子どもの家」倉庫泥棒事件にも関係ありとの証言も
耳にする。
「子どもの家」にいた頃、年下の子どもを半死させるほどのひどい
暴力行為を行っていた。暴力をふるうことが日常的であり、
子どもたちだけでなく、寮母さんも怖がってターオ君を注意する
ことが出来ないでいる。
また、日本料理店で仕事をしているので、「子どもの家」の
スタッフは私たちに「遠慮」する気持ちをあり、厳しく
ターオ君を叱責できないでるとの話も聞いている。
今日は本人に直接問いかけ、日本料理店で仕事をするのか
しないのかを聞き質す。
(小山)タオーオ君は日本料理店で研修をしていることになっているが
このところ1日も来ていない。日本料理店の厨房はターオ君を
入れて3人。厨房は最低3人いないと仕事が成り立たない。
ターオ君、君は日本料理店の厨房をやる気があるのか、
ないのか、今日ははっきりとさせて欲しい。やる気がないのなら
新しく厨房の料理人を「子どもの家」から採用する。
やる気があるのなら、日本料理店に来て厨房でしっかりと
料理を作って欲しい。今日は、最後の話し合いだ。
ターオ君にラストチャンスをやるという気持ちでいる。
(ターオ)日本料理店で仕事したい。
(セン)JASSの皆さんにお世話になって日本料理を教えて
もらったことに感謝の気持ちをもたなければだめだ。
あなたの生活を見ていると真っ当ではない。昼間は
ゲームセンターで遊び、真夜中に「子どもの家」の塀を
乗り越えて勝手に「子どもの家」で寝ている。
あなたは、既に「子どもの家」を退所している。JASSで
下宿をかりてくれているのにそこにも行かずにわがままを
してはいけない。
(小山)ターオ君。今後、「子どもの家」に深夜塀を乗り越えて入った
場合には警察に連絡するようにセンさんにも話してある。
知らない友達を勝手に連れて深夜、「子どもの家」に
こないように。「子どもの家」の子どもたちが知らない
お兄さんやお姉さんが「子どもの家」のベッドに勝手に
寝てしまい、自分の寝るところがなくて困っている。
今後、こうしたことがないように。もう一度言うが、
深夜、「子どもの家」の塀を乗り越えて「子どもの家」に
入ったら警備員がその場で警察に連絡する。
(ターオ)・・・・・・・・・・・
(小山)ターオ君。君は2年前に自転車を盗んだことで警察に
捕まっている。本来はその時点で少年刑務所に入る
はずだったが、センさんや関係者が奔走し、何とか
「保護・観察処分」となっている。現在もあなたは、
保護観察中だ。今度、警察問題を起こしたら、その場で
少年刑務所に入所となることをきちんと理解しなければ
いけない。人生をなめた態度で生きたらだめだ。
(ターオ)・・・・・・・・・・
(小山)もう一度、確認するが日本料理店で働く気持ちはあるのか?
(ターオ)日本料理店で働きたい。
(小山)分かった。ラストチャンスだ。今度は本当に頑張って欲しい。
ターオ君は日本料理店を作るのは一番上手な子だ。
本当に真剣に仕事をすれば、立派な日本料理店の調理人
になれる。是非、頑張って欲しい。少し位苦しいことや
我慢できないことがあっても、努力するようにして欲しい。
日本料理店のほかの仲間もみんなターオ君が帰って
くることを待っている。今日の午後から日本料理店に
復帰し、仕事を再開するように。
(ターオ)分かった。
こんな話し合いが続いた。
ターオ君が帰った後、センさんやミンさんと話し合ったが、
ターオ君は先日私とミンさんで質屋から取り戻したJASSの自転車
をまた質屋に入れてしまったそうだ。
仕事はしないがお金を手にいることしか考えていない。
前回、私とミンさんとターオで質屋に行き
質草にしてしまった自転車を「請け出した」ばかりである。
反省のはの字もないまま、またもや自転車を質草にして
お金を手に入れ、遊び歩いている。
人生と大人をなめている態度を改めない限り、ターオ君の
更生は難しい。今日から日本料理店での仕事を再開する。
何とかこのチャンスを生かして、人生の展望とお金と遊び
が人生ではないのだということを知って欲しい。
友達の中には、共産党の幹部や金持ちの子どもたちもいる。
そうした友達と付き合えば、いくらお金があっても足りない。
ベトナム全体が「バブル経済」の真っ只中。一銭もお金の
ないターオ君の心を引き付ける「お金」という魔物。
私の回りの何人かの人間を狂わせているお金という「麻薬」。
一度、中毒になると自分が分からなくなってしまうのだ。
ターオ君が地道に仕事してお金を稼ぎ、着実な生活を
自分の力でしていくように「厳しく」「やさしく」付き合っていく
必要がある。
話し合いの内容をベトナム事務所に戻り、大塚さんに伝える。
大塚さんは「ターオ君の誕生日は昨日だった。それでは、今日
みんなでターオ君の誕生祝をしよう」とのこと。ケーキを買って
お祝いすることになった。
午前11時半。昼食。パン。トンチンカンホテルの
近くにあるフランスの団体が運営しているパン屋に行く。
パンを売るスタッフが日本語学校の生徒だった。
昼寝。1時間半。今日はすごく疲れた。
読書。「漢字の起源」。
午後2時から昨日の火焔樹日記を書く。2時間かかる。
午後4時、日本料理店へ。ターオ君は来ていない。
午後5時半からの夕食に来るかも知れないと話し合った。
午後4時半、注文しておいた最後の椅子と机が到着する。
早速、机を日本料理店入り口に出し、多少「オープンカフェー」風
にする。
午後5時半、夕食。とうとうターオ君は来なかった。
夕飯は「かた焼きそば」大盛り
午後6時半日本料理店開店。
入り口でお客さんを待つリー君。
午後6時半、日本人2人。お馴染みさん。
その後、フランス人1人、ベトナム人4人、シンガポール人1人、
日本人1人。合計9人の来客。気長に仕事をすることが商売の
秘訣と見た。
フランス人が店を出たのが、午後9時半。
トンチンカンホテル着午後9時45分。
午前8時から午後9時半まで。日本料理店を開店してから
さすがに疲れる毎日である。明日は休み。
日本料理店閉店後、奥の部屋に9個に分けてあった
誕生ケーキが残っているのが、何かわびしさを醸し出して
いた。
日本では「消えた年金」問題などと騒がれているが、
我が日本料理店では「残った誕生ケーキ」問題である。
月曜日にターオ君が来ることを期待する。
投稿者 koyama : 2007年06月02日 20:28