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2006年09月07日
地球の歩き方ツアー(Ⅳ) TBSテレビ取材 法政大学研修団 静岡市国際交流協会スタディーツアー
晴天。37度。本当に蒸し暑い。
午前7時50分。地球の歩き方ツアー(33人)の泊まっている
ホテルへ。
午前8時。33人の皆さんと引率のベトナム事務所員(ハン、ソン
中村、小川・ボランティア)と挨拶。
シクロの乗り方など諸注意を話す。
33台のシクロで「子どもの家」へ向う。私はソン君のオートバイの
後ろに乗る。
「子どもの家」到着後、「子どもの家」スタッフ、子どもたちと
一緒に近くのタイロック市場へ昼食の食材買出し。
子どもたちと一緒に昼食作り。生きた蟹をさばき、いんげん豆、
野菜を切る。小エビの皮むき・・・・・。
午前11時。いよいよ昼食開始。
ご飯、蟹と冬瓜のスープ、インゲンと豚肉炒め、魚の煮付け。
午後2時。縫製研修工場建築許可書が出た。早速、建築会社の
責任者・技師と打ち合わせ。
契約書にサイン。「越日交流委員会」副代表としてニエン委員長の
了解のもとにサインをする。(ニエン委員長はクアンチ省に出張中)
●トゥア・ティエン・フエ省建築局建築許可書
早速、建築会社と一緒に縫製研修工場建築予定地に行き
詳細打ち合わせ。
9月10日(日)午前8時から「起工式」。占いによると
この日が良いそうだ。
建築工事予定期間は5ヶ月半。2007年3月初旬に
完成予定。
2006年2月24日、ハノイの日本大使館でODA支援の
調印式を行ってから半年が過ぎている。この半年間、
気がきではなかった。大きくはベトナムの実情、狭くは
フエ社会の政治状況の反映である。
フエの各種勢力が水面下で暗躍していた。ODA支援金
で甘い汁を吸おうとする勢力は陰に陽に縫製研修工場
建築に圧力をかけてきた。今回の縫製研修工場建築は
日本大使館と「越日交流委員会」との間で契約が
結ばれた。私たちが直接建築会社に見積もりを出させ
「公開入札」を行い、業者を指定。
通常のODA支援は、フエ市人民委員会やその財政部、
トゥア・ティエン・フエ省人民委員会やその財政部などが
直接ODA支援金を取り扱う。建築業者も彼らが
気脈を通じる業者を指名する。そうした「経路」を
通過するうちにお金が徐々に各所に落ちる仕組みである。
今回、こうした地元人民委員会などを一切通さず、
「越日交流委員会」が直接全てのODA支援金を取り扱い
業者も公開入札という形にした。
こうしたやり方で「入るお金が入らなくなった」勢力が各所に
ある。これらの人々は、様々な妨害工作を行い、二度と
海外ODAが人民委員会以外の組織が直接支出できない
よう、その前例となるやり方を叩きつぶす事がその目的で
あった。
「越日交流委員会」は人民員会などと同様のベトナムの
公的機関。謂わばベトナムの福祉事務所のようなもの。
私はベトナム福祉事務所のようなものの副所長的な
存在である。数年前にフエ市とフエ省知事が「越日交流委員会」
を公認したことで、現在、ODA支援を直接取り扱う事が出来るよう
になった。
数ヶ月前のベトナム新聞で「フエに支援している日本のODA
12プロジェクトのうち7つは不正の可能性がある」と指摘されている。
この半年間、私が闘ってきた「甘い汁勢力」は現実に存在し、
彼らの存在を脅かす人たちには「権力」をつかって攻撃してくる。
私たちがこうした実態に無知であったり、闘わずに地元行政に
ただ任せるような姿勢でODAを扱うと、ベトナムの新聞でも
指摘しているようにODA支援金が「甘い汁勢力」の懐に
消えてしまう運命にある。しかし徒手空拳でこの絶大な
権力と闘うのは、口で言うのや易しいが行うのは本当に
大変なことである。この半年、「甘い汁勢力」との水面下での
死闘があった。具体的な攻撃、嫌がらせは記載できないが
陰湿である公然非公然であり、個人攻撃を伴う密告であり、
本人は深く身を隠しての攻撃と闘うのは生易しいものではない。
午後4時。「子どもの家」へ。地球の歩き方ツアーの
皆さんが子どもたちと絵画、音楽、日本語などでの
交流の様子を視察。
「子どもの家」にはフエ経済大学2年生のメンさんが妹や
子どもたちと交流するために来ていた。
午後5時半。トンチンカンホテルへ。
メールのチェック。たくさんのメールを受信。全てに目を通すのは
大変。
午後6時40分。ソン君が迎えに来る。フエ空港へ。
40分ほど遅れ、午後8時近くに法政大学の先生と学生7人が
到着。
今年、法政大学で授業を行った。その時の学生さんたちが
先生と一緒に実際の「子どもの家」やフエを視察したいとの
ことでベトナム研修となった。
午後9時前。バオミンホテルへ。遅れて静岡市国際交流協会
スタディーツアーがバオミンホテルへ到着。
法政大学ツアーの皆さんと近くの大衆食堂へ。
5人の学生さん、2人の先生、ソン君と遅い夕食を摂る。
交流をしながら午後11時まで。
帰宅午後11時半。
投稿者 koyama : 2006年09月07日 19:49
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