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2006年08月19日

神奈川県青少年海外派遣団 ナムドン山岳少数民族と交流

快晴。蒸し暑い。

午前8時半、ベトナム事務所員全員会議。

午前9時45分、神奈川県スタディーツアーと一緒に
ナムドン山岳少数山岳民族の皆さんと交流へ。
ラームさん、リー君、タン君(日本語学校卒業生)、私。
18人のスタディーツアーの皆さんは多少体調を壊した
人もいたが至って元気。足の怪我をした人も松葉杖で
参加。

フエ市内から1時間半。バスでナムドン山岳地帯へ。

午前11時半、ナムドン山岳地帯の中心地へ到着。昼食と休憩。

午後1時、THUONG LO 村へ。

カトゥー族の皆さんの歓迎

支援物資を持って村の集会場へ。

リー君もスタディーツアーの手伝いとして参加。

集会場の中で交流会は行われた。
最初に村長さんの挨拶。

神奈川県スタディーツアー参加者より支援物資として
食料などを贈呈。

カトゥー族の歓迎の踊り

神奈川県スタディーツアーの歌どよさこいソーラン踊り


その後、日・カトゥー族との踊りの交流

午後3時半、カトゥー族との交流を終えてフエ市内へ。
午後5時、フエ市内へ到着。しばらく休息。

午後6時半、日本料理店で夕食会。
18人の参加者と小山、ラームさんの参加。

初めに日本料理店スタッフの紹介。7人の子どもたち、大塚さん、
矢吹さんたちを紹介。

金平、海老・イカの野菜サラダ、茶巾寿司、コロッケ・串揚げ、
マカロニと生野菜、ぬか漬け、野菜一夜漬け、味噌汁、ご飯、
空芯菜炒め、デザート・。

神奈川県スタディーツアーの参加者の若者は本当に
真面目である。夕食中も様々な話を話しかけてきた。
能力と行動力のある若者が日本に存在することに嬉しさを
感じる。

「子どもの家」へのスタディーツアーでは、自分たちの
参加費用を安くするために、極端に低価格なツアー費用を
ベトナム人に要求する人たちもいる。私たちは極力安く
スタディーツアーが出来るよう協力しているが、それも
常識的な範囲の話である。ある団体の
スタディーツアーでは、日本料理店での食事代を
日本のラーメン1杯分の値段程度にするようにと要求してきた。
海外で日本料理を食べてみれば分かるがそれなりの
料金を支払わなければならない。
日本から調味料、関連の食材を輸入しなければならない。
現地にはいない日本料理の専門家や日本料理を作る日本人を
常駐させなければならない。
常識的に考えて「ラーメン1杯分」程度の値段で上記の日本料理を
食べる事は出来る訳がない。
ちなみにフエ宮廷料理などは30ドル(3000円)程度はする。
日本の旅行社主催のベトナムツアーでは1食20ドル程度の
費用はかかる。一般的にはこんなものである。
口では「国際協力」「ボランティア支援」などといっているが、
実際には自分たちのスタディーツアー参加費用を安くするために
ベトナム人を超低賃金で働かせるということになっている。
またそうしたことに何ら矛盾を感じない「海外協力」「海外支援」
を旗印にしている団体もある。
それに比べ、神奈川県青少年海外派遣団のスタディーツアー
は名実ともに国際協力、海外支援、ボランティアを現地で
体験し、なおかつ海外支援を実際に行動で示そうとする強い
姿勢を持っている。「子どもの家」の子どもたちの自立を
めざす日本料理店で世間常識的な金額で食事をしてくれたことは
それ自身で「子どもの家」の支援・国際支援に直結している。
ラーメン一杯分の値段で『金平、海老・イカの野菜サラダ、
茶巾寿司、コロッケ・串揚げ、ぬか漬け、空芯菜炒め、味噌汁、
ご飯、デザート、ミネラルウオーター1本』を
済まそうとする考えは、自分たちの参加費用を
安く出来るのなら自立のために必死に働いている「子どもの家」の
子どもたちからもその上前をはねても良いとの考えを持っていると
考えてしまう。悲しいことではある。
口で「国際協力」「国際ボランティア」といくら言っても
日本料理店での原価すら割る値段で日本料理を出すように
要求する非常識さにあきれている。国際支援、スタディーツアー
も色々あるものだと実際に現地で活動てしみじみと感じる。
結局はスタディーツアーを担当する人間の「心」と気持ちである。
本物かどうかは、口で何を言っているのかではなく、実際の
行動を見れば分かるというものである。人の振り見てわが振り
なおせ、である。私自身の反省材料と自戒している。

神奈川県青少年海外派遣団は、引率者の姿勢が違う。
引率者の海外支援に対する認識・造詣が深い。
やはり海外支援について「本心」で
考えるということが「本物か偽者か」を区別する試金石になるのだ
と改めて思った。県教育委員会担当者の方の識見もあろう。
神奈川スタディーツアーの二人の引率者の良識と見識・行動力
の高さもある。今回のスタディーツアーに
参加した16人の中高大学生はある意味で幸せだと
思った。神奈川県青少年海外派遣団スタディーツアー
の皆さんと4日間ともに行動させて頂いたことに感謝した。
こうした仕事は損得ではない。日本の若者と一緒に
行動できることだけでも幸せなことだと思っている。
神奈川県の若者の皆さん、ありがとう。

投稿者 koyama : 2006年08月19日 19:56

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