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2006年06月14日
フエ『縫製工場』立ち上げ準備
終日曇り。
午前11時自宅発。原宿へ。
一時間ほど明治神宮「代々木の森」散策。多数の年配者が
散策していた。
東京の真ん中にこのような静寂な自然が残っている。江戸時代
大名の屋敷だったようだ。明治になり「代々木練兵場」。
神社の中には100年以上前の自然がそのまま残っているか
に見えた。
午後1時。宇都宮縫製工業組合佐藤理事長、上田芳子さん、
株式会社 ブ レ ラ花田啓一社長さんたちと合流。
ODA支援でフエに建築中の縫製工場の立ち上げ、今後の運営
などについて相談する。
アクセサリー専門会社ブレラの花田さんが縫製工場で
アクセサリー製造の仕事をすることになっている。
宇都宮縫製工業組合は組合として、縫製工場への支援を
決定している。工業用ミシンの寄贈、技術指導・・・・。
今日は縫製工場で縫製の仕事を支援してくれる佐藤理事長
と花田社長と顔合わせをし、今後、協力・共同して縫製工場
の運営に協力してもらうため一回目の打ち合わせ。
宇都宮縫製工業組合佐藤理事長の紹介で
原宿でファッション「CLAVIS」の展示会へ。
クラヴィスの長尾社長と佐藤理事長とは仕事上での知り合い。
「CLAVIS」は以下のブランドの商品を販売している。
「OPERA」「RIVE DROITE」「UN DIX CORS」
「CLAVIS」(クラヴィス)は199年の創業。
従業員515名。売り上げ高85億円。全国107店舗。
「CLICHY」「TET LAG DRIVE」「Miss ALLICE」。
クラヴィス関係者に花田社長を紹介。
展示会場の各種ファッション、アクセサリーなどを見る。
今後、縫製工場が立ち上がり仕事が始まれば、
日本のファッション関係者とのつながりが必要。
佐藤理事長、花田社長の人脈に期待。
私は初めてファッションの展示会に参加した。
秋冬の展示。聞いてい見ると、ファッション業界は
夏物と秋冬物そして来年の春物の3つを同時並行的に
やっているとのこと。
縫製事体は人件費の安い中国に移転している。
アクセサリー業界も同様に中国で作っているそうだ。
ファッションの周期も短くなる一方だそうで、週単位で
ファッションが変わる時代になっているとのこと。
今後、佐藤理事長、花田社長と協力してフエの
縫製工場を立ち上げ、運営していくという大きな
課題を背負っている。
正直、私はファッションに全くと言って興味がない。
人生とは不思議なものである。全く興味と関係ない
ファッション業界と付き合いをするようになるとは・・・。
これも人生の新たな挑戦である。
ストリートチルドレンを助けたいと思いベトナムへ
渡って13年。ファッション業界との付き合い、
日本料理店の開店と私の今までの人生とは
全く関係ない仕事をする「ハメ」になってしまった。
何としても縫製工場を立ち上げ、運営を軌道に乗せる必要が
ある。「子どもの家」でミシンの研修をしている子どもたちは
縫製工場の完成を待っている。縫製工場で利益を上げ、
子どもたちの生活費にしたいものである。
これから、多くの試練が待ち受けている。乗り越えることが
できるのか・・・・・・。
佐藤理事長、花田社長の支援・応援をお願いしたい。
原宿から表参道まで歩き帰宅。
NHK厚生文化事業団から連絡があった。
4年前に久門(くもん)さんと言う方から奨学金寄贈の
申し入れがあった。毎年125万円の奨学金を
JASSベトナム事務所を通してフエの学生・生徒に贈呈。
今年の8月で4年間の奨学金贈呈期間が終了した。
久門さんから引き続き4年間奨学金の贈呈を延長したい
とのこと。ありがたい話である。久門さんの旦那さんが
戦前ベトナムを取材した新聞記者だったそうだ。
既に亡くなっているが、奥さんの久門さんが旦那さんが
好きだったベトナムに遺産の一部を役立てて欲しいとの
気持ちから始まった奨学金である。私たちは久門さんの
意思を受け止め、奨学金を適正に管理し、本当に必要な
子どもたちに支給するという仕事をしている。
久門さんは体調を崩されているとのこと。回復を祈る。
午後8時、NHKBS2で「テレサテン」を見る。
テレサにとって大きな出来事だった「天安門事件」を
全く無視した編成だった。1989年の天安門事件に
反対して香港で大集会があった。テレサは、鉢巻を
して集会で「香港」を歌った。一時間半の番組である。
「香港」を聞かせて欲しかった。
米原万里の番組も政治的な部分は一切カットしていた。
テレサの天安門事件、米原万里のソ連・スターリン問題
などはその人生の中でひとつの大きな出来事だった
はずである。
投稿者 koyama : 2006年06月14日 08:54