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2006年04月30日
サイゴン「解放」31周年
曇りのち雨。
今日はサイゴン「解放」31周年記念日。31年前の今日、
サイゴンが陥落した。30周年は盛大にお祝いをしたが
31周年はこれと言った祝賀会はない。
今日はベトナムの休日。多くのベトナム人観光客が
フエ王宮参観に訪れていた。王宮の壁には
「4月30日の戦勝・5月1日のメーデーの精神は永遠」
との横断幕が掲げられていた。
午前9時半、ホーチミン市に駐在している只木さんが
日本料理店を訪問。只木さんは1年前に夫の仕事の関係でに
ホーチミン市に駐在。日本にいた時にベトナム語を勉強する
ため「京滋YOUの会」主催のベトナム語講座に参加。
それが縁でJASS支援者になって頂いた方。
今日は小5の娘さんと一緒にお越しになり、午後12時まで
交流。税田さん、松下さん、石岡さんも。
日本料理店の食材をホーチミン市でたくさん購入し
寄贈して頂いた。感謝。
午後12時過ぎ、部屋に戻り昼寝。
午後3時半、バオミンさんの迎えで「子どもの家」ロック寮長の
母親の1周忌の法事に参列。
ロック寮長の自宅には「子どもの家」スタッフも訪問。
ロック寮長の母親の「あの世」へ行く日を記念して会食。
午後5時20分までロック寮長の母親の1周忌に参列。
その足でフエ師範短大学長の娘さんの結婚式に参加。
娘さんは現在国費留学生で東大で化学を学んでいる。
4月からは大学院に進学するとのこと。夫は、ハノイの人。
東大大学院で勉強している。
渡辺和代さんの主催する「ACCL」
(アシア・チャイルド・ケヤ・リーグ)はフエ中央病院
小児科医長のHUONG先生を日本へ招待する。
5月10日~20日まで。
今日結婚するお二人に通訳をお願いした。その関係も
あり結婚式に参加。お二人の結婚をお祝いする。
今日の参加者は500人。フエ最高級のフォンザンホテルの大広間
を二部屋借り切っての結婚式。盛大なものだった。
ミンさんと試算したが、今日の披露宴だけで推定80万円。
一般庶民の年収が3万円から5万円のフエで80万円は
気の遠くなる費用である。一般庶民の16年から25年位の
年収に値する。日本円に換算すると結婚費用は6400万円
~1億円に当る。庶民では絶対に出来な披露宴である。
新郎新婦両家ともベトナムでは超エリート共産党幹部の家庭。
日本への国費留学もこうした特権階級の人々の「利権」と化
している。今日の結婚披露宴に参加し、お祝いの気持ちをもちつつ、
こうした超お金持ちの師弟を日本人の税金で教育する
必要はない、両家の親が出せるのにとつくづく思った。
日本人の多くは「ベトナムは貧しい」と思い込んでいる。
貧富の格差の増大の実態を知るべきである。
1ヶ月2000円のお金がなく、子どもたちを「子どもの家」へ
預ける親もたくさんいる現実を見て、どうしようもない
人間社会の不平等を感じる。私たちの出来る所で
少しでも生活困難な子どもたちが自立できるようにして
やりたいと、改めて決意した今日1日であった。
結婚するお二人には何も罪はないのだが・・・・・。
●結婚式第1会場
●結婚式第2会場
披露宴会場の厨房には「子どもの家」の卒業生THUYさんが
仕事をしている。厨房に会いに行く。元気に仕事をしていた。
厨房主任・副主任、厨房の仲間(20人程)に挨拶。
「THUYさんを宜しく」とお願いした。
ロック寮長の家へ行く途中、「子どもの家」へ。
午後4時、子どもたちは庭で「ダーカウ」(羽のけまり)
をして遊んでいたい。子どもたちが何の憂いもなく
ダーカウで遊べる「子どもの家」に存在意義もあると感じた。
日本で行われる「子どもの家」の絵画展の絵を20枚選び、
トンチンカンホテルの部屋へ持って帰る。日本へ帰国する際、
手持ちで持ち帰る予定。
投稿者 koyama : 2006年04月30日 20:46