« 叔母の葬儀に参列 | メイン | 吾妻スキー場へ »
2006年01月14日
1日休息
福島は雨のち曇り。
この1週間程、仕事が集中していた。かなりの疲労状態。
今日は1日休息する。
「機会不平等」(斎藤貴男著:文春文庫)を読む。
今、日本で起こっている様々な社会現象をどう見るのか?
日本や世界はこれからどう変わろうとしているのか?
著者の斎藤貴男は「新自由主義」がそのキーワードだと
言う。
1993年、細川護煕(もりひろ)首相の私的諮問機関
である「経済改革研究会」がその出発点と指摘。
経済的規制の自由化、安全の確保や環境保全などの
社会的規制も自己責任を基本に最小限度に抑えるべきと
の提言をしている。
続いて1995年の日経連報告『新時代の「日本的経営」』。
総人件費の抑制を基調に、リストラ、派遣・契約社員制度、
就業形態の多様化、成果主義に基づく賃金体系、福利厚生
システムの再編・・・・。
今日、私達は直面している様々な問題の出発点でもある。
日本社会全体が「機会の不平等社会」に入ったと論じる。
教育・就職・生活・老後と言った人間の一生に関わる
様々な機会が「生まれた時点で大きな格差と不平等」の
ある社会になってきたとしてきている。
そういえば、多くの政治家が2世・3世である。故小渕首相の
娘だと言うだけで25歳で国会議員になれる人がいる。
本人の能力と努力とはかけ離れた「生まれ」で人生が
決まっていく社会になってきている。
小泉首相の後継者と目される4人(4人?)も同様である。
安部氏の祖父はA級戦犯の元首相岸信介、父は首相候補。
福田氏の父親は福田首相。麻生氏の祖父は吉田首相。
谷垣氏の父親は京都出身の国会議員である。
これら4人は生まれながらに「勝ち組」。
斎藤氏は戦後の「平等」「公平」という理念が今こそ大事
だと主張している。小泉後継者と目される4人が口々に
戦後教育は「平等」「公平」を主張しすぎたと言っているが
平等・公平で困るのは、自分達自身なのである。
既に生まれた時から甘い汁を吸っている人たちに
「平等」「公平」は間違いだなどといわれたくはない。
そういえば、ヒトラー首相も祖父は国会議長、父や防衛庁長官
という「甘い汁組」だった。
文中に
投稿者 koyama : 2006年01月14日 15:36
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://koyamamichio.com/mt-tb.cgi/767
このリストは、次のエントリーを参照しています: 1日休息:
» Luke A. from Luke A.
But penance need not be paid in suffering...It can be paid in forward motion. Co... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年07月18日 19:26