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2005年12月31日
お正月の料理作り
晴天。
非常に寒い。
午前9時起床。精神的には今日から正月。
お正月用の料理を作る。最初にしっかりと出汁を作る。
蓮の煮物(蓮の歯ごたを保つことがポイント)
こんにゃくの煮物(一晩寝かせておくと美味しい)
里芋の煮物(煮すぎない)
金平ごぼう(ゴボウは最初に。鷹のつめを必ず入れている)
イクラと大根おろし・しらす
昆布と鰹節でしっかりと出汁をとった。
蓮、こんにゃく、里芋の煮物はそれぞれ少しずつ味と出汁を変えて
作ってみた。
昨日、買ったイクラは塩味が強い。大根おろしとしらすと一緒に。
午前11時半。私は既にお正月。余りに寒いのでお風呂に入る。
その後、除夜の鐘を聞く前にお正月料理の味がどうだったか
の確認をするため、軽く一杯飲む。蓮とこんにゃくは薄味に、
里芋はおつまみにはちょうど良い味になっていた。
正月料理がうまく出来たことを確認。
午後、読売ナベツネの「わが人生記」(中公新書)を読了。
半分は政治、半分はプロ野球。前半は非常に興味深く読んだ。
戦後、東大卒業生を中心に「世紀」という会が作られた。
ナベツネ、安部公房、関根弘、五味康祐、吉行淳之介、
森本哲郎、三島由紀夫、疋田桂一郎(朝日天声人語筆者)
加藤周一など。
東大共産党細胞指導部、同大新人会などを組織し、共産党を
除名される。除名した責任者は宮本顕治氏。後日、共創協定を
特ダネ。東大哲学科の恩師、出隆教授を共産党に入党させる
など若い頃は左翼活動家だった。
音楽が好きな人。召集礼状が来た時、チャイコフスキー交響曲
第6番を聞くなどかなりロマンチスト。
「小泉首相に友情を持って直言する」の」項では、かなり率直に
小泉=ヒトラーをぶち上げている。小泉の構造改革といういう
言葉が、イタリア共産党のトリアッチ書記長「社会主義の
イタリアの道」で言ったのが初め。その後、社会党の江田三郎
が主張し「構造改革派」と言われた。構造改革はこうした
流れの中で使われた言葉で、小泉氏の構造改革は偽者。
ヒトラーの「我が闘争」を引用し、小泉首相がいかにヒトラー
の用法を真似しているかを検証。(体系なき絶叫スローガン)
と言っている。「ワンフレーズ・ポリティックス」とも言っている。
小泉首相をポピュリズムといってる。
アメリカのシュレジンジャーの言葉を引用し、新自由主義が
もたらす結果を警告している。
「保守主義者が信奉する制約なき市場は、保守主義者が
公然と支持する価値、すなわち安定、道徳、家庭、共同体、
仕事、規律、先憂後楽といった価値を損なう。あぶく銭の
きらびやかさや強欲、短期収益主義、過剰な性的関心の
悪用、安直な詐欺行為、早い者勝ち、と言ったことは
すべて、保守主義者の理念と相容れないはずのもので
ある」。昨今の強度偽装問題、東証のジェイコム株誤発注
時の大手証券会社の対応・・・・などを考えると真っ当な
保守主義者であれば、心痛む今の日本の現状である。
ナベツネ氏も政治的には同様の認識をこの本には
記している。
投稿者 koyama : 2005年12月31日 19:53
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