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2005年09月14日
クアンチ省へー小児ガンの子ども支援家庭訪問
台風一過、快晴。
長野から来ていた前田さんが帰国。
フエでの滞在で何かを感じてもらえればありがたい。
午前7時45分、小児ガン患者の家庭実態調査のため
クアンチ省へ。私、渡辺和代さん、ラームさんの3人。
そしてフエ中央病院小児科白血病担当医師トアンさん。
片道100キロ。国道1号線を北上する。途中、交通取締りが
何箇所かで行われていた。そのため35キロから40キロの
超低速で進む。片道2時間以上。
クアンチ省はフエより一つ北側の省。省都ドンハー市着9時。
今回は渡辺和代さんの作ったNGO法人「ACCL」
(アジア・チャイルドケアー・リーグ)の支援活動の実地調査。
小児白血病の子どもたちの在宅ケヤーの様子を調べることが
目的。
ドンハー市のはずれにある家庭を訪問。4歳の女の子。
フエ中央病院にしばらく入院し、現在は自宅で療養中。
両親に療養中の問題、生活の門代表 小山道夫などを聞く。
段々女の子と仲良くなる。女の子は渡辺さんとすっかり
友達になる。40分ほど話し、次の家庭へ行こうとしたら
女の子は「さみしい」と言って泣いてしまう。
結局、両親・女の子と一緒に30キロ離れた次の家庭へ
行くこととなる。
次の家庭は男の子。1年生。4歳の女の子と同時期に
発病。一緒にフエ中央病院に入院していた仲。
フエ中央病院への通院もいつも一緒とのこと。
母親は小学校の先生。男の子は母親と一緒通学している。
下校を母親と一緒とのこと。二人は仲良く遊んでいた。
病気が完治することを祈る。
午後12時半。ドンハ市内で昼食。
帰りの100キロも徐行運転。時々快速運転。
午後3時にフエへ到着。その足で帯広の芳村さん支援の
ヒエウ君の自宅を訪問。お土産などを渡す。ヒエウ君は幼児期に
高熱が出て右手足が麻痺。学校へも行っていなかった。
芳村さんの支援が始まり3年遅れで小学校へ入学。
右手足の麻痺はあるが。勉強好きで成績最優秀。
今年の5月、高校受験を控えたある日、急に高熱となり、
精神を病んでしまう。6月に私とミンさんで訪問したが、
私たちのことを認識することも出来なくなっていた。
暗い部屋で「はははは」と笑っているだけだった。
芳村さんとベトナム事務所の支援で病院へ。
入院と通院、投薬のおかげで、今回の訪問では、
私を認識できた。本や新聞も読むようになった。
写真を撮るとき笑うことも出来るようになった。
高熱で精神を病んだ時の母親の暗く落ち込んだ
様子を今でも忘れることはできない。
今日の母親は終始笑顔だった。もちろん、ヒエウ君が
完治したわけではないが、母子間の意思疎通が
出来るようになったことを、母親は喜んでいた。
母の手一つでわが子をてているお母さんの頑張りに
頭が下がる。ヒエウ君を支援して8年。紆余曲折は
あったが、里親の芳村さん、日本事務所里親担当の
渡辺さんとベトナム事務所の協力、そして何よりも
母親の頑張りと多くの大人の力でヒエウ君は
再度元気を取り戻したかに見えた。
午後4時、「子どもの家」へ。セン委員長と植樹の
打ち合わせ。愛知万博が9月25日に閉幕する。
それにあわせ、世界中で子どもたちが植林を
スルキャンペーンがあり、万博協会と国際ソロプチミスト
東京ー東の皆さんの支援で「子どもの家」でも愛知万博
記念「子どもの家」植樹会を行うことになった。
今日はその打ち合わせ。9月18日(日)午前8時半から
午後12時まで。「子どもの家」の7つの花壇に花を植え、
「子どもの家」の裏庭に成長すれば10メートル以上の
大木となる「びんろう」の樹を植えることになった。
「子どもの家」では夕食前。門前で子どもたちが
ビー玉をして遊んでいた。
今日は朝から夕方まで活動が続いた。
パソコンが故障しメールが開けず、返事が遅れた
人もいた。お詫び。
トンチンカンホテルへ帰る。日本料理店内が煙くさい。
料理人のターオ君が自分でお灸をすえていた。
「どうしてお灸をするの?」と聞くと気持ちが良いとの
答え。いつも「お灸を据えられて」いるので、今日は自分で
お灸を据えたのかなどと冗談で思ってしまった。
長い1日が終わった。
投稿者 koyama : 2005年09月14日 09:38
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