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2005年03月02日

支援希望者宅訪問

終日雨。寒い。
26通のメール受信。9通のメール送信。
2005年度の「ボランティア貯金申請書」を作成し、
渡辺さん、山西さんに送る。

午前9時、フエ市人民委員会外務部長のニエン氏、
バオミン・ベトナム事務所長と一緒に支援希望者の家庭訪問。
フエ市内から車で30分ほどの純農村地帯。
外務部長のニエン氏が中学校時代を過ごした場所。
支援希望者はニエン氏の中学校時代の同級生の知り合い。

10日前に母親(43歳)がガンで死亡。父親(52歳)は
生まれた時から右足首以下が欠損していた。
障害を持っている父親は、家で10頭(5頭は借り物)の
牛を育てて売却し収入を得ている。平均1ヶ月30万ドン(2000円)。
家族は4人の女の子と父親。
長女は大学で勉強。次女は15歳(中4)、三女・四女は双子で
13歳(中2)。
月収2000円では、3人の中学生の子どもたちを通学させることは
出来ない。長女は奨学金をもらっていたが、今年はどうなるか未定。

父親は5頭の牛を持ち、5頭の牛を借りて2年間かけて育てている。
1時間ほど、家族と話し合う。近くの人もやって来て話に加わる。
最終的に双子の中学2年生の二人に奨学金を支給することとした。

支援希望者の家

10日前に亡くなった母親にお焼香。

家の中で10頭の牛を飼っている


奨学金を支給することにした双子の姉妹と父親

久しぶりに中学時代の同級生に会ったニエン外務部長
ニエン氏はベトナム戦争中は解放戦線側、友人は
南ベトナム軍。ベトナム戦争中は相対してた2人である。
中学の同級生で解放戦線に入ったのは、ニエン氏一人だそうだ。

双子の姉妹は成績優秀賞をもらっている。
こうして私たちが支援することで「勉学の機会」が出来、
努力するチャンスを得たことは大事なことだと思う。
二人が今後、努力して成長してくれることを祈るばかりである。
私たちの支援は、「人間を育てる支援」に特化したいものである。
支援することを目的とした支援はしたくないし、間違っている。
支援は手段である。支援の目的は子どもたちの成長、人を
育てることである。

トンチンカンホテルの入口の鍵が盗まれる。
鍵は壊すものであり、盗むものではないと思っていたが、
鍵だけを盗む人がいたのである。何を狙ったものなのか?

投稿者 koyama : 2005年03月02日 21:23

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