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2004年02月25日
花はくれない(小説佐藤紅禄)を読む
2月23日放映されたNHK教育テレビ
「世の中なんでも現代社会」http://www.nhk.or.jp/yononaka/
を見た大分の方から支援の申し入れがあった。
再放送は3月1日(月)午後3時半~午後3時50分。
日本へ帰る度にいつも嫌な思いをする。
昨日も日本弁護士連合会に行くため地下鉄に乗った。西台駅ホームで若い女性がマスクをしながら携帯電話をしている。他人事ではあるが、マスクをしてまで(大声になる)携帯電話をしなくても良いのにと思う。地下鉄が入ってくる。そのまま携帯電話をしながら乗車。私の隣に座るも、引き続き「マスク携帯」を続ける。マスクをしているので大声となってしまう。しばらく大声で「マスク電話」をする。しばらくするとおもむろにバッグから「パン」を引き出し、パクつく。車内に肉と何かが入ったパンの匂いが漂う。「ここまでやるか」と思った私が甘かった。
「携帯・パン女性」は引き続き車内を自室として利用。バッグから化粧セットを取り出し、お化粧を始める。何か顔にペタペタ塗りまくる。まつ毛を変な器具でカールする。
結局、この女性の隣にいて「大声攻撃」「パンと化粧の異臭攻撃」を受ける羽目になってしまう。
ご本人はケロッとした顔で下車する。
うーん、日本はどうなったのか? こうしたことがおかしいこと、してはならないことという、規範の気持ちはさらさらない。今更こうした若い女性に「恥を知れ」などと叫んでも、「何言ってるのこの変態おやじ・・」と一喝されておしまい。
この5-6年、この種の「他人のことが頭にない女性」(男性もいるが)が目に付く。少なくともフエではこうしたことは、人間として恥じる行為であるとの良識をベトナム人は持っている。「子どもの家」の子どもたちも同様である。正常なフエ社会に住んでしまうと日本の「携帯・パン・お化粧」人間が異様に見えて仕方がない。腹が立つがどうしようもない我が国ではある。自民党内では教育基本法を「改正」し愛国心をもつよう明記するとの主張があるようだ。愛国心を言う前に、この種のへんてこりんな社会状況を、真っ当にすることが先ではないでしょうか? どうですか・・・・。
この数日、忙しかった。日本語教師希望者面接、日本事務所会議、総会、歓迎会、K大学との懇談、日本弁護士会での意見発表・懇親。
今日は帰国して初めて1日の休養をとる。
「花はくれない 小説 佐藤紅禄」(佐藤愛子著:講談社)を読む。
この本は同じく佐藤愛子著「血脈」(3冊)(文言春秋)の底本。
人間というのは、DNAなのかどうかは知らないが、血の繋がりというのがあり、代々受け継がれる「気質」があるものだ。
江戸時代の終わり弘前う生まれた「佐藤弥六」は喧嘩が好きで、警官を見ると訳もなく腹が立つ性分だったそうだ。県会議員にもなった。福沢諭吉にその学才を認められオランダ公使に推挙されるが、拒否。その弥六の息子が「佐藤紅禄」であった。紅禄も父親弥六と同様、既成のシステムに反抗し、筋の通らないことには、自分が損をしてもけんかをしてしまうという性分。紅禄の子どもが詩人の「佐藤ハチロー」、異母兄弟が著者の佐藤愛子である。
弥六→紅禄→ハチロー・愛子に流れている「気質」は威張るものや筋の通らないことには、反発すること。そのためにどれだけ損をしても。
何か我が家の気質に通ずるものがあり、「そうだ、そうだ」と思いながら読んだ。上記「血脈」は一読に値する。人間という不思議な生き物を3代に渡って詳細に分析記述している。
午後NHK国会討論を見る。高校の同級生で一緒に陸上部で活動した生方幸夫君が小泉総理に質問をていた。頭がそうとう薄くなっている。民主党の左派だそうである。「へー。うーん」。思わず唸ってしまう。
夕方、高島平団地内の商店街へ買い物。1時間半ほど歩く。気温は暖かくなったが、反比例して「杉花粉症」は発症。この日記の読者の方から色々と花粉症対策の助言を頂く。感謝。
投稿者 koyama : 2004年02月25日 16:47
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