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2012年04月30日

メンさん祖母葬儀参列:37回目の「解放」記念日

午前7時半 気温32度 湿度70%


今日はベトナム南部「解放」37年記念日・祝日
明日の「メーデー」も国民の祝日

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午前7時朝食。フォー・ボー(牛肉米麺)


1月に足に出た赤い湿疹。1ヶ月間ほどかかって何とか完治
した。しかし、その後、体中に次から次へと赤い発疹が出る。
薬を塗るーしばらくして収まる の繰り返し。抵抗力が落ちてきて
いることは明らか。赤い発疹と塗り薬の「いたちごっこ・ねずみ
ごっこ」の世界だ。
目の充血とかゆみも取れない。目薬とのいたちごっこ・ねずみ
ごっこ。


午前10時、バオミンさんと一緒にタクシーで「子どもの家」の
THUYさんと卒業生の姉のMENさん(ベトナム事務所SON君の
奥さん)の姉妹の祖母(88歳)の葬儀に行く。

車で40分。フエの海の近くの典型的な農村へ。

私は「子どもの家」のこどもたちに関する冠婚葬祭には、
100%必ず参加している。これは、こどもたちと縁があって
何かのつながりもあると思い、参加させてもらっているので
ある。私が「子どもの家」のこどもたちの冠婚葬祭に参加しない
ということは、異例中の異例である。


JASS名の花輪とバオミンさん運営委員長

JASSからの弔意の花輪


葬儀には、メンさん・トゥオイさん姉妹の兄の「グエンさん」も
参加。グエンさんも「子どもの家」の卒業生だ。

グエンさんとメンさん、トゥオイさんは、1995年に「子どもの家」
に入所。両親が、漁船の転覆で亡くなり、育てる人がいなく
「子どもの家」へ入所。グエンさんはその後成人し、退所。現在は
5歳、3歳、1歳半のお子さんのお父さんであり、7ヶ月のお子さんを
奥さんが妊娠中である。近日中に4人のお子さんの父親になる。

私がフエに来て「子どもの家」を作った第一期生が、グエンさん・
メンさん・トゥオイさんの兄弟である。現在はトウオイさんだけが
「子どもの家」に残っている。現在フエ師範大学化学学科4年生。
この秋には、高校の先生になる予定。

JASSはこの19年、「子どもの家」のこどもたち一人一人の
事情に合わせて、こどもたちのために活動をしてきている。


私たちのフエでの活動の意味は、この3兄弟に典型的に
現れている。JASS「子どもの家」がなかったら、この3兄弟は
どうなっていちゃのか?を考えてします。

グエン君は、近々に4人のお子さんの父親となり、建築業で
生計を立てている。

メンさんは、「子どもの家」のソン君と結婚し、フエ市人民委員会
外務部員(公務員)となり、活躍している。
妹のトゥーイさんは、ベトナム中部の最難関大学フエ師範大学
の化学科を近日中に卒業し、高校の化学に先生になる。

こうして、JASSのフエでの活動の本当の目的である
「こどもたちの自立」が進んでいる。それには、時間と、頭が
必要である。こどもたちの先々のことをしっかりと考える能力が
求められる。目先のことで行動していては、こうした結果を生むこと
は出来ない。こどもたちを育てるということは、こどもたちへの「愛情」と
「厳しさ」が必要なのである。こどもたちへの「甘やかし」は、
表面的には簡単に出来るが、こどもたちに一番愛情を持っていない
ことである、こどもたちへの「厳しさ」も同時に愛情なのだ
ということをフエ滞在・「子どもの家」運営19年で体得した。


気温40度を越す猛暑の中である。親戚などがたくさん集って
いる。


赤い鉢巻は、亡くなった祖母(88歳)の「内戚」、黄色の鉢巻は
「外戚」の孫。

メンさんの里親だった東京の内田征子さんからも弔意の花輪が
送られてきいた。20年近く支援したメンさんの祖母がなくってっも
メンさんを自分の子どものように思い、花輪を送る内田さんの
気持ちこそ、支援の本道である。私も含めて、「子どもの家」
のこどもたちには、本当の意味での愛情と将来の幸せに
繋がる施策を行いたいと思っている。


88歳で亡くなった「子どもの家」兄弟の祖母に弔意を示す。


フエの純農村の葬儀には、胡弓とリードつきの管楽器、太鼓、
銅鑼(どら)で音楽を演奏し、死者の旅立ちを弔う。


バオミンさんも弔意を示す


ソン君・メンさん夫妻

88歳で亡くなったメンさんの祖母。
10人の子ども。
50人の孫。
20人のひ孫。
8人の玄孫(やしゃご)

素晴らしい人生であった。
この祖母一人で88人の子孫を残しているのだ。

黄色い帽子のようなものを被っている子どもたちは、
外戚の玄孫(やしゃご)

集ったたくさんの親戚のための食事(私たちは食事を摂らず帰る)


ソン・メンさんの長男(バオ君)。11ヶ月。10キロになっていた。
成長が早い。



メンさんと長男のバオ君。


亡くなった祖母の長男(70歳)。ということは、祖母は
18歳で長男を産んだことになる。


メン姉妹


メン一族長男の家は、純農村地帯の真ん中にあった。


午後12時過ぎ、バオミンさんと二人でタクシーで帰る。

今日は暑くて昼食を摂らず。

帰宅後、夕方まで休む。

その後、いくつかの問題の解決策を考える。


投稿者 koyama : 2012年04月30日 09:36

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