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2011年08月16日
大極さんツアー講演会:退所希望者懇談:大極さん一行と夕食会
気温32度。
午前7時朝食。フォー・ハノイ
午前9時半、電動バイクで「子どもの家」着。
大極さんツアーの皆さんへ講演会。
午前12時昼食。チャオバイン・カイン(小麦粉の手打ちうどん)
午後3時、ベトナム事務所で「子どもの家」を退所させるという
父親と懇談。16歳の女子。高校受験に失敗。
父親は、彼女と弟の二人を農家の自宅へ戻したいと言う。
既に3回も話し合いをしてる。
父親は妻を亡くし、高齢の母親と娘が結婚しないで生んだ子ども
と生活している。生業は、農業。1ヶ月の平均的な収入は
1500円程度。
16歳の娘と弟を5年ほど前に「子どもの家」へ入所させた。
今回、16歳の娘がフエのザーホイ高校を受験し、不合格となる。
父親は、「弟の成績の悪いのも子どもの家の責任。娘が
不合格になったのも子どもの家の責任。娘と弟を退所させたい」
と繰り返し言っている。
私・バオミンさん・「子どもの家」のセン委員長と3人で既に
2回話し合っている。
私たちの主張は高校受験はフエ市内の高校では一番易しい
高校だった。今後の高校受験は難しい。
日本料理店に研修生として入り、「子どもの家」に在籍しながら
3年間ほど毎月3000円ほどの給料で研修し、18歳で
「子どもの家」を退所し、自立し月給6000円以上をもらい
日本料理を覚えるようにしたらどうか?
父親は、田舎の私立の高校へ行かせたい。大学へ行かせたい。
弟も「子どもの家」にいては、勉強ができなくなるとの主張を
繰り返していた。
田舎に私立の高校はない。16歳の娘さんはフエ市内の一番
入学の易しい高校の受験失敗したいる現状では、大学進学は
難しい。ザーホイ高校の大学進学率は、非常に低い。
こうした話し合いを2時間程行う。
父親の真の狙いは、娘と息子を農家の労働力として使いたいと
いうことにあると見た。
結局話し合いは平行線。3回の話し合いは、父親の
どうしても農家の自宅に娘と息子を連れて行きたいということに
尽きる。
私たちは、娘と息子を農家の労働力に使おうとする父親の
意図が見え隠れすると思っている。
娘は今は16歳。2年ほど農業をしているうちに年頃になり、
都会のフエ市に出てきて「怪しい仕事に就く」可能性が強いと
思っている。
そうした背景があるので、何度もバオミンさん・センさんと
一緒になって「子どもの家」に在宅しながら日本料理店で
仕事をするよう説得。弟は、「子どもの家」に住んで通学する
ようにと父親を説得した。
父親は、『親権』を主張し、娘と息子を農家に連れ去り、
農業を手伝わせるとの意図だ。
難しい問題である。
午後4時、静岡大学工学部に留学している学生の
ご両親が、私の母の死去に際し、弔意を表しに
来てくれる。ありがたいことである。
静大ニフィー第1期生・第2期生のご両親。
1時間半ほどの懇談する。
午後5時半過ぎ、日本料理店の夕食を見に行く。
栃木の会のS先生がこどもたちと一緒に活動を始動する
準備をしていた。S先生の3週間の手伝いに感謝している。
午後6時過ぎから大極さんツアーの一行と夕食会。
ソン君も協力してくれる。
午後9時過ぎまで夕食懇談をする。
なかなか賢い若者との懇談は楽しかった。
かなりの量のビールを飲む。
投稿者 koyama : 2011年08月16日 23:46