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2007年09月02日

地球の歩き方Ⅲ、フエを発ってホーチミン市へ:62回目のベトナム独立記念日

晴天 。 午後、豪雨。

午前7時半起床。
午前7時前からトンチンカンホテルか隣りの建物かは分からないが
壁をかなづちで叩き割る「トントントン」「ガンガンガン」という音が
壁や床を伝わって寝ているベッドに響いてくる。今日は、
1日中、この「拷問」のような音に悩まされた。

血圧測定・・・・・。

午前9時半入浴。
午前10時、朝食。
昨夜の地球の歩き方Ⅲ晩餐会の残りを
厨房主任のTHUYさんがお土産にしてくれた。
腐敗の心配があるので、部屋の冷蔵庫へ入れておいた。
ご飯はかなり固くなっていた。野菜、人参のキンピラは
冷たいが美味しい。時間をかけて固く冷えたご飯を何度も噛んで
食べる。山岡総八の徳川家康(36巻)を読んだが、その中に
「ほし飯」(ほしいい)という言葉が出てきた。
多分、ご飯を乾燥させ、戦場で食べる簡易携帯食品
だと思うが、その「ほし飯」を食べたような感じ。時間をかけて
良く噛むので却って体に良いように思われる。

午前10時過ぎから2時間ほど読書。
「裏切られた革命」(トロツキー)

Ⅵ「不平等と社会的対立の増大」の章は俄然面白い。

現在のベトナム社会の異常な「階級社会」階層分化社会を
既に70年前にトロツキーはソビエト社会の中に見出している。
『官僚機構」(これは日本でいう官僚機構より更に大きな概念
で共産党幹部、中央地方人民委員会、コルホーズ(共同組合的
集団農場)、ソフォーズ(国営企業)・・・)』の特権的な
生活実態の暴露。(これは今のベトナム社会にも見事に
当てはまる。官僚は、一般労働者・農民の15倍程度の
収入を得ているが、更に影の膨大な収入も得ていると
トロツキーは指摘している。様々な特権も得ている。
官僚専用の商店、別荘、サナトリューム、車、世界最先端の
機器・・・・。これも今のベトナムの様子を70年も前に見事に
指摘している。
1930年代。スターリンは、「ソ連は既に社会主義を達成した。
階級は消滅した」と宣言している。その裏で、見事に
階級が再生産されていた。社会主義という名の。
多くの労働者・農民が食うや食わずでいる時に。
官僚貴族・労働貴族・共産党幹部などは特権にすがり、
旧皇帝とまでは行かないが、1930年代に既に貴族のような
生活をしていた。1991年、ソ連が崩壊する頃には、
まさに旧ロマノフ王朝以上の優雅な生活を送っていたい
一部の特権階級。今のベトナムにも存在するこれらの
寄生虫のような人間たち。
ベトナム社会主義が何故これほど大きな格差社会となったのか?
その源泉は、70年前にあったようだ。・・・・・・。

午後12時半、昼寝。

突然、曇りだし、大雨・俄か雨となる。気温が下がる。

午後3時、ズイタンホテルへ。地球の歩き方Ⅲの皆さんを
フエ空港まで見送りに。(私、ミンさん、サンさん、ソンさんの4人)

39個のスーツケース。

サンさん・ソンさんが39個のスーツケースをホテルロビー
から小型トラックへ乗せる。大変な作業。

添乗員さんの説明。飛行場の手続き、ホーチミン市へ着いた後の
日程等を分かりやすく説明していた。

税田さんも応援に駆けつける。

午後3時半、フエ空港へ到着。
カウンターには一人のスタッフしかいない。
バオミンさんが、39人の団体なので別のカウンターで
チェックインをするよう要請する。スタッフは、「駄目。
並びなさい」とのこと。39人のスーツケースを並べると
他のお客さんはその後ろにつけない。
馬鹿なスタッフだ。結局、一人のスタッフがチェックインの
手続きをするので、地球の歩き方の皆さんの番になるまで
30分もかかる。しばらくすると5人ものスタッフが出てくる。
怠け者の空港スタッフではある。勤務時間中であるにも
拘わらず、別室でお茶を飲んでいたのか、おしゃべりを
していたのか知らないが、お客がカウンターにたくさん
並んでいるのを知っていながら仕事をしない。
上司も注意をしない。39個のスーツケースとチェックインの
手続きをするのに20分以上かかる。


それでもベトナム人スタッフは、「笑顔を忘れず」仕事に
精を出す。

添乗員さんの「セキュリテティーチェックの仕方」についての
説明を聞く。

地球の歩き方の皆さんと別れる。

午後5時前帰宅。

読書「裏切られた革命」。

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遠藤武彦農相が辞任するとのこと。
8月27日に内閣を改造したばかりでもう大臣の辞任。
「安倍お坊ちゃん内閣」は全くしまりのない内閣である。
昨年9月に発足してわずか1年の間に5人の閣僚が
辞任している。農相は3人目である。自殺・絆創膏そして
補助金ちょろまかし。
静岡出身の坂本由紀子外務政務官も架空の会議費用を
政治活動費に計上していた問題で辞意を固めたそうだ。

「戦後レジームからの脱却」などと偉そうに言う前に
「お坊ちゃん内閣からの脱却」を考えたらどうだろうか?
参議院選挙の大きな敗因の一つが閣僚の不祥事。
参議院選挙の大敗北を受けて、1ヶ月間も身辺を
「捜索」して発足した内閣で1週間でもう『ボロ』が
出てしまった。

遠藤ちょろまかし農水大臣以外にも
●組閣当日に過去にさかのぼっての政治資金収支報告書訂正を
 届け出た岸田文雄沖縄・北方担当相
●地元の事務所の建物を不動産登記していなかった額賀福志郎
 財務相
●国会の議員会館に資金管理団体の主たる事務所を置きながら
 過去三年間で三千万円もの事務所費を計上していた高村正彦
 防衛相

と、たった1週間でソロゾロと「インチキ大臣・政務官登場」である。
美しい国などと言う前に、真っ当な大臣・政務官を揃えたらどうな
のだろうか?


 

投稿者 koyama : 2007年09月02日 13:52

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